あなたのお金がどんどん増える!「21の黄金ルール」とは?
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はこれまで読んだ本を紹介するシリーズ。
今回は2023年の注目マネー本『JUST KEEP BUYING』からです。
巻末に経済的な成功の確率を高める「21の黄金ルール」が掲載されており、本の内容を要約したような形になっています。
そこで「21の黄金ルール」のご紹介と、特に個人的に気になったものを掘り下げてご紹介します。
「21の黄金ルール」とは?
まずは経済的な成功の確率を高める「21の黄金ルール」を一気にご紹介します。
1.お金がない人は「貯金」を、お金がある人は「投資」を重視すべき
2.できる範囲で貯金する
3.節約よりも収入アップ
4.「2倍ルール」で罪悪感を減らす
5.収入アップ分の50%以上を貯蓄する
6.借金は使い方次第
7.家は適切な場合のみ購入する
8.頭金は、まず現金で貯めることを検討する
9.リタイアで大切なのはお金だけではない
10.減り続ける「人的資本」を「金融資本」に置き換えるために投資する
11.オーナーのように考え、収益資産を買う
12.個別株は買わない
13.早く買ってゆっくり売る
14.できるだけ頻繁に投資する
15.投資とは配られたカードではなく、そのカードを使ってプレーすること
16.相場の変動は必然的に発生するが、恐れてはいけない
17.暴落は(通常は)買いのチャンス
18.過度に贅沢な暮らしをしようとして大きなリスクを背負うのではなく、十分な暮らしができるお金を確実に得ることを重視する
19.どれだけ資産が増えても、金持ちになったとは感じないが、それは問題ない
20.時間ほど重要な資産はない
21.私たちはすでにこのゲームをプレーしている
ちなみに最後21の「ゲーム」とは「お金持ちになるためのゲーム」、つまり人生です。
あなたが気になったのはどのルールでしょうか?
ここからは私が気になったもの5つをご紹介していきます。
3.節約よりも収入アップ
まずは「3.節約よりも収入アップ」です。
貯金を推奨する記事では、まず支出の削減から入ることが圧倒的に多いです。
これは貯金できない原因が「支出の多さ」だからです。
「貯金=収入ー支出」という数式が成り立つ以上、当たり前のことと言えます。
そして、支出の削減には限界があります。
どんなに努力しても削減できない支出はあります。
水道光熱費や食費などはどうあがいても一定額はお金を使わざるを得ません。
また支出を削減しすぎると、逆にストレスが溜まる危険性もあります。
長続きしない節約は逆効果と言えます。
一方で収入を増やすことには極論際限はありません。
その人の努力次第でいくらでも増やすことが可能です。
本書では「支出を減らせばお金持ちになれる」は、パーソナルファイナンス最大のウソとまで言い切っています。
お金持ちになる王道とは、収入を増やし、収益を生み出す資産に投資することなのです。
収入増を明確に語る本は日本だと少ないように思います。
この点、『JUST KEEP BUYING』は正直に語っていると私は評価しています。
10.減り続ける「人的資本」を「金融資本」に置き換えるために投資する
人はなぜ投資をするのでしょうか?
お金儲けのため?
本書では明確な3つの理由を示しています。
1つめは「老後に備えるため」。
2つめは「インフレから資産を守るため」。
そして3つめが「人的資本を金融資本に置き換えるため」です。
要するに、投資とは「自分が働かなくなっても代わりにお金を生み出してくれ続ける金融資産をつくること」なのです。
年齢が上がるとともにお金を稼ぐ力は衰えていきます。
あなたはいつまで働き続ける想定でいるのでしょうか?
永遠に働き続けることなどできません。
だとしたら、投資をして資産をつくるべきなのです。
13.早く買ってゆっくり売る
投資においてリスクを分散させるための一つに「時間の分散」が語られることが多いです。
しかし本書では、この常識とも言えそうな手法に異議を唱えています。
すなわち「少しでも早く一括投資すべき」としています。
理由は「ほとんどの市場は、ほとんどの期間、上昇している」からです。
本書ではデータを示しながら説明しておりますが、ここでは割愛します。
長期で見れば市場が上昇し続けているのであれば、それに乗り遅れるのは機会損失です。
よってわざわざ時間を分散して投資するより、資金があるならば早く一括投資のほうが優れているのです。
投資が遅れれば遅れるほど、得られるリターンが少なくなります。
14.できるだけ頻繁に投資する
投資と言えば「安く買って、高く売る」ものと思われています。
となれば、安く買うチャンスをうかがい、タイミングを見計らっている人たちもいます。
本書では安値になるのを待つことはメリットなしと見ています。
一方でいわゆる「ドルコスト平均法」がいかに優れているかを説明しています。
その言葉が印象的。
「神でさえドルコスト平均法には勝てない」
私はこの言葉に強い衝撃を受けました。
この13と14が『JUST KEEP BUYING』の核心と言って間違いありません。
底値を待って買うのではなく、投資できるお金ができたらすぐに買う。
資産を増やすには、できるだけ早く、頻繁に投資すべきなのです。
ただし、生まれた年により投資の成績は変わるため、「最後に笑うのは神」と述べているのも面白い点です。
18.過度に贅沢な暮らしをしようとして大きなリスクを背負うのではなく、十分な暮らしができるお金を確実に得ることを重視する
この話は投資のリバランスの中で登場しました。
投資資産の売却理由としておススメできるものは3つしかありません。
1.リバランスのため
2.集中投資(または損失)状態から抜け出すため
3.自分の経済的なニーズを満たすため
この3つめの理由についての詳細の中で語られています。
そもそも投資資産を売却し現金化する理由は明白で、それは「自分生きたい人生を生きるため」です。
お金を増やした成果を生きているうちに楽しめないのであれば、何のために投資をしていたのか分かりません。
投資でリスクを負いながら資産を増やすのは分かりますが、一定以上のリスクを負う必要はあるのでしょうか?
資産を増やすばかりではなく、むしろ安心して生活できるスタイルをつくったほうがよいのではないでしょうか。
お金は一定以上増えると幸福度は上昇しなくなります。
であれば、他人と比較せず、ほどほどで満足すべきなのではないでしょうか。
まとめ
以上『あなたのお金がどんどん増える!「21の黄金ルール」とは?』でした。
いかがでしたか?
『JUST KEEP BUYING』は『サイコロジー・オブ・マネー』に次いで面白い本だと思いました。
ぜひ興味のある方はお買い求めください。
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