老後資金は1億円?いや150万円でも全然イケる説とその理由4選

老後資金は1億円?いや150万円でも全然イケる説とその理由4選

「老後3千万円」説にダマされるな 定年前貯金150万円でもイケる』という記事を読みました。

すでに1年半も前の記事ですが、タイトルに興味を持ったので、読んでみました。

僕自身も3000万円説は信じていませんが、150万円はさすがに厳しくないか?と感じました。

ただ、今回の記事は、この記事を書いている大江氏の実体験から来ています。

ご本人のコメントして、以下の記載があります。

退職したときには預貯金は150万円しかありませんでしたが、定年後実際に生活してみると、そんなにお金はかからない、というのが実感です。

ほぉ、これは何とも心強い。

でも、本当に老後資金150万円でなんとかなるのでしょうか?

それなら、記事を読んでみるのが一番。

実際に老後資金は1億円ではなく150万円で何とかなるのか、記事の中身を検証していきましょう。

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そもそも老後資金に1億円って、どんな計算なの?

公益財団法人生命保険文化センターにそのページはありました。

老後の生活費はいくらくらい必要と考える?

このページ内の記述によれば、「ゆとりある老後生活は平均34.9万円」との記載があります。

1ヶ月の生活費が約35万円とのことですが、そりゃゆとりがあるでしょ。

1年間で420万円ということになります。

で、65歳から25年間生きるとすると、420万円×25=1億500万円。

よって、老後のゆとりある生活を送るためには1億円が必要という根拠になっているようです。

んなわけない。

さすがにこれは言い過ぎ。

1億円は、あくまでゆとりある生活ということであって、最低限ではありません。

かといって、150万円というのもいかがなものか?

では、本題に入っていきましょう。
 
 

老後資金が150万円でもイケる理由その1 支出をダウンサイジングすればいい

そもそも、現役時代に比べ収入が少なくなる中、同じ支出を続けていては、いつか破綻します。

そこで大江氏のとった行動がこちら。

一家の支出を把握するために、パソコンの家計簿ソフトを購入し、夫婦それぞれが使ったお金を入力する方法で家計簿をつけた。その結果、退職前は1カ月約34万円も使っていたことがわかった。そして、メタボな項目にメスを入れて、退職後は月約22万円、12万円のダウンサイジングに成功した。

家計簿をつけ、支出を把握したそうです。

こんな経済コラムニストでも、実は家計を把握してなかったということです。

この記事を読んでくださっているあなたも安心してください。

ただ、しっかり実行して、結果を出しているのはさすが。

さらにありがたいことに、削減効果の大きかった費目も紹介してくれています。

・食費
・交通費・ガソリン代
・ケータイ料金
・洋服・アクセサリー代
・趣味・交際費

【感想】bookee(ブーキー)で実際にお金の無料相談を体験してきた!』で、コンサルタントの人も話していましたが、食費はやはり要注意費目のようです。
 
 

老後資金が150万円でもイケる理由その2 老後はそんなにお金がかからない

これは人によるところが大きいとは思いますが、大江氏自身はお金がかからない生活になっているようです。

ちなみに大江さんの趣味は今の仕事と、時間がある時は本を読んだり、映画のDVDを観たり、ほとんどお金がかからない。そして、規則正しく早寝早起き、1日の睡眠時間も十分取っているので、薬代や医療費もかからない、健康的な生活を維持しているそうだ。

お金のかからない趣味を持っていれば、さほどお金を必要としないのでしょう。

しかし、趣味が旅行とかゴルフとか車とかショッピングになってくると話が変わってきます。

年金生活に入る前に支出をダウンサイジングしておけば、そこまで大きな心配は必要ないのかもしれません。
 
 

老後資金が150万円でもイケる理由その3 年金が少なければバイトをすればいい

大江氏および奥様は仕事をしているようです。

つまり年金外の収入を持っているということになります。

要は、年金が少ない、老後資金が少ないということであれば、仕事をすればいいということです。

労働人口が減少していますから、仕事は十分あるのかもしれません。

ただし、今後はどうなっているのか分かりませんが。。
 
 

老後資金が150万円でもイケる理由その4 投資には手を出さなければいい

先日のエントリー『退職金の運用方法で考えておくべき4つのこと』でも触れましたが、退職後に投資に手を出す人が一定数いるようです。

しかし、投資は資産が増える可能性だけでなく、減る可能性ももっています。

したがって、資産を増やしにいくよりも、資産の減るリスクの方を重視すべきです。

くれぐれもうまい話には乗らないよう注意しましょう。
 
 

老後資金150万円説の注意点その1 介護の局面に出くわしていない

ここまで来ると、老後資金は本当に150万円で十分足りるように聞こえてきます。

しかし、大事な視点が抜けていることを忘れてはいけません。

それは、大江氏がまだ健康であるという点。

ここから先、必ず本人または奥様どちらかが病気になり、入院したりします。

場合によっては、施設に入居する必要も出てきたりするかもしれません。

その局面に至ったとき、初めて150万円で本当に足りるのかどうかが分かります。

どんな病気になるのか、どのような保険に入っているのかなどで状況も変わってくるでしょう。
 
 

老後資金150万円説の注意点その2 22万円以上の年金を受給できている

最初に「生活費を22万円までダウンサイジングした」という記述を紹介しました。

ということは、年金受給額が夫婦合わせて22万円以上であることが推測されます。

大江氏は確か大手証券会社に勤務していた人で、奥様も同様。

となると、一定以上の年金を受給できている人であるということが分かります。

大江氏の条件と全く同じとはいかないと思われます。

さらに将来的には年金の受給額は減額される可能性が高いです。

現在40歳前後の人であれば、2割は減額されると覚悟しておいたほうがよいでしょう。
 
  

まとめ

以上いかがでしたでしょうか?

老後資金が仮に3000万円用意できそうにないとしても、なんとなくやっていけそうな気がしてきましたか?

結局のところ、老後資金が足りなければ働けばいいという話です。

また、年金受給額におさまる範疇で生活すればよいという話でもあります。

となると、ミニマムな生活をおくることができれば、お金がかからずに済みます。

今からでも遅くありませんから、生活コストを低く抑えるよう努力してみてください。

ただし、やはり入院などの医療費はかかってくるでしょうから、150万円とは言わず、もう少し貯金しておいた方が安心できるのは間違いありません。

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