年収460万円の平均的サラリーマンが迎える厳しい老後生活とは?

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

今日は年収と老後についてです。

元ネタとなる記事は、毎度おなじみ"煽り系メディア"幻冬舎ゴールドオンラインです。

今回は平均的な年収のサラリーマンにスポットを当て、どのような老後が待っているのかを予想します。

その上で、老後に向けた対策を考えていきます。

それでは記事の中身を見ていきましょう。

平均年収460万円の真相

まずは年収の実態について確認していきましょう。

国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると給与所得者の年収は460万円となっておりました。

ここでは年齢が無視されていますので、単純に平均と比較して一喜一憂するのはいかがなものかと思います。

また、年収の内訳も大事です。

男性と女性、正規と非正規で大きく異なります。

そのあたりをまとめたのが次の表です。

平均給与前年比(割合)前年比(額)
男性569万円0.9%増5.2万円の増加
女性316万円0.7%増2.1万円の増加
正社員530万円1.3%増7.0万円の増加
正社員以外202万円0.7%増1.4万円の増加

この表を見ると、平均給与は460万円と言っておきながら、男性は569万円、正社員は530万円となっており、平均を大きく上回ることが分かります。

よって、正社員であれば少なくとも530万円以上、できれば569万円以上は稼ぎたいところです。

特に40歳以上ともなると、この金額はクリアしておきたいところです。

老後資金をいかに貯めるか?

では、給与を得たらどうするかと言えば、それは貯金です。

収入から支出を引いた残りが貯金となるわけですが、いかに貯金を多く残すかが重要となります。

多くの人は収入を増やすことに意識が傾くようですが、支出を少なく抑えるほうが重要です。

収入が増えれば増えるほど支出も増えるのが実際のところです。

収入が増えれば貯金が増えると思っているとしたら、それは幻想です。

支出を抑える努力をしなければならないのです。

では、今回の記事では年収460万円をベースに考えていますので、それに倣っていきます。

年収460万円だと1か月あたり約38万円です。

手取りは30万円くらいだとすれば、いくら貯金に回せるでしょうか?

記事内での仮説はこちら。

年収460万円だと一月あたりの給与は約38万円、手取りは約30万円となる。そのうちの15%を貯蓄にまわしたとすると月4.5万円、1年では54万円貯まる。定年まで、およそ40年間働いたとすると……2,160万円貯まる計算だ。

15%を貯蓄に回して、月4.5万円だそうです。

ちょっと弱気ですね。

せめて支出を20万円以内に抑え、毎月10万円貯金すると言ってほしかったです。

私の現在の月平均の支出が20万円くらいです。

年間で100万円以上貯金できないと、貯金としてはあまり意味を成さないと思います。

年間100万円以上貯められれば、10年で1000万円貯められます。

ちなみに引用文で気になったのは「40年間働いたとすると……2,160万円貯まる計算」という箇所。

年収460万円で40年間働くってことは、新卒から460万円ですか?

そんなことあり得ますか?

最近新卒の初任給が高くなってきていますが、それでもいきなり460万円は極めて可能性が低いでしょう。

460万円を40年は現実的にあり得ませんから、昇給したらその分は極力貯金に回すことを念頭に置くべきです。

年金はいくらもらえるのか

次に年金についてです。

年金は現在どのくらいの支給額なのか、現実を知らない人も多いかもしれません。

データ的には以下のとおりとなります。

厚生労働省の「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金保険(第1号)受給者は3,622万人で、受給者平均年金は月額約14万7,360円。年額にすると約177万円となり、給与所得の平均460万円(正規で言えば530万円)と比較すると、代替できるものではないことがわかる。

月に15万円ももらえないというのが現実です。

いかに支出を低く抑えるかが重要か、お分かりいただけるかもしれません。

さらに言えば、将来的にこの金額が受給できるとは限りません。

最近は金額が微妙に減少し続けています。

物価上昇に伴い多少の調整は入る可能性がありますが、年金の増額が物価上昇率を上回る可能性は低いと見ています。

よって、求められるのは少ない年金額でも生活できるだけの支出の低さです。

そして、少ない年金をカバーするだけの老後資金を貯めておくことも求められます。

年収が少ない人がおこなうべき老後対策とは?

これからの日本は物価上昇も続くと予想されます。

となると、物価は上昇するのに年金が増えないことも可能性としては十分考えられます。

これでは老後の準備が不十分だと非常に厳しいことになります。

そこで、年収の少ない人がおこなえる老後資金対策としては何があるでしょうか?

まずは先ほど挙げた「支出の削減」です。

固定費の削減というド定番の方法をとるべきです。

そして、「収入を増やす努力」をしましょう。

とにもかくにも収入が少なければ苦しいだけです。

若い人は転職をするとか、仕事で結果を出して昇給を目指すとか、やれることはいくらでもあるはずです。

「投資」を推奨する人もいますが、「投資」はメンタル的に合う・合わないがあります。

新NISA制度が始まって以来、投資ブームのような状況になっていますが、慎重に考えたほうがよいでしょう。

ネットの記事に書かれていることを真似して限度枠いっぱいに投資するとかは推奨しかねます。

支出減と収入増が基本中の基本です。

あとは、「少しでも早く着手する」ことです。

資産は時間をかければかけるほど多くなる可能性があります。

よって、思い立ったら即行動に移すことが重要です。

支出の削減は今すぐにでも開始できるので、早速取り組み始めましょう。

まとめ

以上『年収460万円の平均的サラリーマンが迎える厳しい老後生活とは?』でした。

いかがでしたか?

平均年収といっても実は男性・正社員と分割するともっと高いことが分かりました。

そして、年収が平均くらいでも老後への準備は決して楽ではないことも分かりました。

これからは物価上昇と増えない年金というダブルパンチで厳しい老後になりそうです。

だからこそ早め早めの準備で老後に備えていくのが重要になっていくのです。

以下関連記事です。

「老後2000万円問題」は金額だけがセンセーショナルに伝わってしまいましたが、金融庁が本当に伝えたかったことは別にありました。

老後貧乏を回避すべく、50歳以降にやってはいけないお金の使い方をまとめてみました。

老後資金を準備できない多くの人は「老後の生活設計をしていない」という衝撃の事実が判明しました。