100年のデータが突きつけた「お金が貯まる人」のシンプルすぎる投資

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
近年の投資本のベスト『JUST KEEP BUYING』
私が近年読んだ投資本の中でベストとも言える本が『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』です。
この本は、長期にわたる観測データの裏づけをもって議論を進め主張を導いています。
そのため、データによって投資に関するイメージを覆す、非常に画期的な本だと思いました。
「神でさえドルコスト平均法には勝てない」
例えば、投資は「安いときに買うほうがよい」というイメージ。
実際はどうなのかを著者は次のようなファクトに基づくシミュレーションで明らかにしています。
1920年から1980年のいずれかの時点から米国株に40年投資したとします。
次の2つの投資法のうちどちらのパフォーマンスが優れているのでしょうか?
(1)ドルコスト平均法:毎月100ドルを40年間投資する
(2)バイ・ザ・ディップ(押し目買い):毎月100ドル貯金して相場の下落時のみに買う
普通に考えると(2)が負けないように思いますが、著者はあらゆるデータを分析した結果、40年という期間の70%以上で(2)のパフォーマンスは(1)を下回ることを明らかにしました。
市場の底値を正確に把握することなど現実的には不可能です。
そのため、「安くなるのを待つのは意味がない」というのが本書の結論です。
いつ「投資」を始めるべきか?
では、投資をいつ始めればよいのでしょうか?
この問いに対する著者の答えは「できるだけ早く」です。
先ほどのシミュレーションを考えても、安くなるのを待っていては遅く、思い立ったらすぐに始めるのが良いのです。
また、「一括投資」と「分割投資」を比較したパフォーマンスも目から鱗です。
以下の条件で投資して比較しています。
投資資金を1万2000ドル、投資期間を1年間とする。
即一括投資では初月に1万2000ドル全額を投資する。一方、分割投資では毎月1000ドルずつ投資する。
1997年から2020年にわたってS&P500に投資したとすると、ほとんどの場合、分割投資のほうが一括投資よりパフォーマンスが低かったのです。
分割投資は即一括投資を平均で1年あたり4%下回っていました。
パフォーマンスを追うなら一括投資、リスク回避の意味なら分散投資のほうがよいのでしょう。
新NISAのつみたて投資枠は、パフォーマンス重視ではなくリスク分散重視だと理解し、成長投資枠と上手く使い分けをするとパフォーマンスを追求できるでしょう。
長い歴史から分かる「シンプルな事実」
投資をしていると、時に大きな下落や暴落に遭遇することがあります。
しかし、「ほとんどの市場は、ほとんどの期間、上昇している」といういたってシンプルな事実を明らかにしています。
NISA制度が始まって以来、おそらく「暴落」と言える株価の下落は2020年の「コロナショック」と2025年4月の「トランプ・ショック」くらい。
たまに下落もありますが、長い目で見ればずっと上昇し続けてきた歴史があります。
よって、投資の決断が遅れれば遅れるほど、得られるリターンは少なくなります。
投資は早いほうがよく、安値を待つのは意味がありません。
以上を総合すると「できるだけ早く買い、買ったら意地でも保持し続ける」のが投資で勝つための鉄則となるのだと主張しています。
それでも払拭できない恐怖心
以上が『JUST KEEP BUYING』のシンプルすぎる結論です。
「早く買い、保持する」だけのすごく簡単なことです。
あとは「どれだけの金額を投資できるか」なのですが、これが非常に難しいです。
メソッドはシンプルでも、やるのは人間です。
そこには感情が働きます。
『JUST KEEP BUYING』の結論からすれば、私のようにすでに多額の貯金があるのであれば、それを一括投資してしまえばリターンが大きくなるはずです。
しかし、私はガッツリと一括投資できるほどの勇気がありません。
だから分割投資になるのです。
もっとメンタルが強ければ、私の資産形成や現在の資産額は大きく変わっていたことでしょう。
まとめ
以上『100年のデータが突きつけた「お金が貯まる人」のシンプルすぎる投資』でした。
いかがでしたか?
『JUST KEEP BUYING』を読むと、多くの人は自分の考えていた投資の理論が間違っていたことに気づかされると思います。
あとは、正しい理論を知り、実践するのみ。
より大きなリターンを得たいのであれば、すぐにでも投資を始め、追加投資をしていきましょう。
なお、投資は自己責任ですので、ご注意ください。
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