50億円でFIREした医師が半年でリタイア生活を辞めた意外な落とし穴

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
株式投資で50億円を築いた「たーちゃん」氏の記事です。
金額的なインパクトもあり、その他の興味もあり、著書は私も購入しております。
そのため、ご存じの方が多いかもしれませんが、FIREネタですので取り上げたいと思います。
38歳のときFIREを決断
たーちゃん氏は、医師として働きながら株式投資を始め、30代で資産10億円を突破しました。
わずか1行で経歴を紹介してしまいましたが、30代に10億円を突破するのはものすごいことです。
当然のごとく簡単な道のりではなく、紆余曲折を経て10億円まで辿り着くわけですが、それは著書をお読みいただくのがよいかと思います。
そして38歳のとき、勤務医を辞めてFIREしています。
きっかけの一つは、娘さんが生まれたこと。
子育てが忙しく、株の勉強に力を入れなくなってからというもの、明らかにパフォーマンスは低下したようです。
また、「医師の仕事はほどほどに」という感じで、仕事に対する意欲はそこまで高くはなかったようです。
そして、「金持ち父さん」への憧れもあり、専業投資家への転身したのでした。
株をやりながら、アーリーリタイア後の自由な生活を夢見ていたそうです。
わずか半年で終わった「自由な生活」
ところが、FIRE生活はわずか半年で終わりを迎えました。
理由の一つは、奥さんとの関係性です。
基本的には奥さんのほうが多く分担してくれたけれど、家事も育児も夫婦間でそれぞれやり方が違います。
よかれと思って、奥さんと違うやり方でやったり、口を出そうとしたりすると、それをきっかけに夫婦げんかになることもあったそうです。
また、たーちゃん氏の投資手法はパソコンに張り付く短期売買ではなく、中長期で保有するスタイルのため、日中が特に忙しいわけではありません。
そのため、平日の昼間から雀荘へ足を運ぶようになりました。
結局、FIRE後の自由過ぎる生活には、すぐに飽きてしまったのです。
娘の言葉がくれた「働く理由」
そして、極めつけは娘から言われた一言でした。
「『お父さんって、なにをしている人なの』って友だちから聞かれた」
娘からそう聞かされ、「自分はなにをしている人なんだろう」と考えなおしたようです。
そして、縁があって新たに立ち上げる病院の副院長として仕事に復帰するのでした。
ただし、このときは院長との関係がうまくいかず、別の仕事へ転じることになります。
お金があってFIREしても、うまくいくとは限らない
世の中にはFIREしたいと思いながら資産形成に励んでいる人が少なからずいます。
そんな人たちからすれば、40歳を前にして10億円以上の資産を築くことは「すごい」の一言しかないのではないでしょうか。
しかし、10億円以上の資産をもってしても、FIRE生活は挫折するのです。
FIREの成功に資産額の多さは関係ないということです。
このたーちゃん氏のFIRE失敗は、FIREを目指して資産形成している多くの人にとっても衝撃なのではないでしょうか。
会社を辞めたところで、ただ暇になるだけで、幸せは保証されないのです。
FIRE成功のためには、お金以上に会社を辞めてから「やるべきこと」のほうが必要なのでしょう。
24時間365日、自分で「やるべきこと」を作るのは非常に大変なことです。
だからこそ、ファットFIRE(完全リタイア)よりサイドFIRE(セミリタイア)のほうが多少の「やること」を用意できます。
多少の収入を得られれば、資産寿命も伸ばせますから一石二鳥です。
くれぐれも趣味だけでFIRE生活を乗り切れるとの"勘違い"は起こさないようにすべきです。
まとめ
以上『50億円でFIREした医師が半年でリタイア生活を辞めた意外な落とし穴』でした。
いかがでしたか?
たーちゃん氏の事例は、資産規模に関わらず、FIREの成功には「何をするか」という役割や目標が必要だと教えてくれます。
50億円があっても、暇と自己肯定感の喪失は最大の敵となります。
FIREする前に、あなた自身の「働く理由」を見つめ直すことが、豊かなリタイア生活への第一歩かもしれません。
以下関連記事です。
私の"師匠"水瀬ケンイチ氏はFIREせず働き続けています。FIREは必ずしも正解ではないようです。
これからの時代の会社員は資産1億円以上で窓際FIREを目指すべきである理由を説明しています。
資産1億円達成でFIREした55歳サラリーマンが、たった1年で地獄に転落した理由をご紹介しています。










