年収700万円の手取りは?割合・生活レベル・貯金のリアル
どうも。『毎日が祝日』いわいです。
人々の生活レベルを計る上で一つの目安になるのは年収です。
やはり収入が多ければ多いほど豊かな生活ができます。
最近の日本でも二極化が進んでいると言われていますが、実際のところはどうなのでしょうか?
若くてまだ年収の低い人たちにとって、年収の高い人たちは一体どのような生活を送っているのか気になるところでしょう。
そこで今回は、年収700万円をテーマに話を進めていきたいと思います。
年収700万円の手取りはいくら?
年収700万円の手取りは一体いくらでしょうか?
手取り年収の場合、個人差・地域差などがありますから一概にいくらと言い切ることはできません。
ですので参考の数字になりますが、年収700万円の手取り年収としてはおよそ530万円から550万円前後になると思われます。
手取り年収が540万円だとすると、単純に12等分したら1ヶ月あたりの手取りは45万円になります。
手取り月収45万円と聞いて、あなたは多いと思いますか?
それとも少ないと思いますか?
ボーナスのある会社で年収700万円なら、手取り月収は45万円より大きく下がります。
はたして年収700万円とは年収が高いと言えるのでしょうか?
もちろん安すぎると嘆くような金額ではありませんが、飛び跳ねて喜べるような金額とも思えません。
ただ次のデータを見ると、意外に感じる人も多いかもしれません。
年収700万円の人の割合は?
年収700万円の人は一体どのくらいの人数なのか、国税庁による民間給与実態統計調査の平成30年結果を下の表にまとめてみました。
区分 | 人数(単位:千人) | 割合(%) |
100万円以下 | 4,098 | 8.1 |
100万円超 200万円以下 | 6,882 | 13.7 |
200万円超 300万円以下 | 7,617 | 15.2 |
300万円超 400万円以下 | 8,667 | 17.2 |
400万円超 500万円以下 | 7,482 | 14.9 |
500万円超 600万円以下 | 5,148 | 10.2 |
600万円超 700万円以下 | 3,290 | 6.5 |
700万円超 800万円以下 | 2,211 | 4.4 |
800万円超 900万円以下 | 1,449 | 2.9 |
900万円超1,000万円以下 | 932 | 1.9 |
1,000万円超1,500万円以下 | 1,804 | 3.6 |
1,500万円超2,000万円以下 | 393 | 0.8 |
2,000万円超2,500万円以下 | 128 | 0.3 |
2,500万円超 | 164 | 0.3 |
年収700万円ぴったりという集計結果はさすがにありません。
そこで、年収700万円超800万円以下の「年収700万円台」で調べると約221万人いることが分かります。
給与所得者のうちに占める割合は4.4%です。
ちょっと待ってください。
この表を見て気づいたことがあります。
それは年収700万円台の人の位置づけです。
年収1,000万円を超える人たちを全部合計すると、3.6+0.8+0.3+0.3=5.0%です。
年収900万円台で1.9%、年収800万円台で2.9%。
ということは、ここまでの年収700万円台よりも上回る人たちの合計は9.8%になります。
よって、年収700万円を超える人は給与所得者の上位15%に入る人たちであることが分かります。
手取り45万円という金額からは年収がそこまで高いとは感じなかったかもしれませんが、実はなかなかの高所得者であるということです。
年収700万円の人の生活レベルは?
「年収700万円の人はなかなかの高所得者だ」と言われても、当の年収700万円の人はピンと来ないかもしれません。
特に既婚者の場合。
なぜなら、そこまで生活が楽になるわけではないと思われるから。
平成30年国民生活基礎調査の概況によると、児童のいる世帯の平均年収が743.6万円です。
以下が調査結果です。
世帯の種類 | 2017年 |
全世帯 | 551.6万円 |
高齢者世帯 | 334.9万円 |
児童のいる世帯 | 743.6万円 |
「世帯」ですから、共働きの場合は夫婦の収入を合算しています。
共働きで子供がいる場合、世帯年収700万円ピッタリでは、平均を下回ることになります。
子供の年齢、親の年齢にもよりますが、推測として苦しくはないけれども楽でもない家計管理となるのではないでしょうか。
もちろん各世帯の考え方にもよりますし、感じ方にもよるでしょう。
一方、独身で年収700万円となると話はだいぶ変わってきます。
一人暮らしで手取りが45万円です。
自由に使えるお金が相当の金額になることはなんとなく気づけるでしょう。
やはり子どもにかかる費用はバカになりません。
そのため子どものいない独身は金銭的に余裕のある生活を送ることが可能となります。
年収700万円の人の貯金額は?
年収700万円が本当に金銭的に余裕があるのかどうか?
指標として貯金額で調べてみることにしましょう。
貯金の調査といえば「家計の金融行動に関する世論調査」ということで、2019年の調査結果から貯金額を調べてみます。
ただ、年収700万円の人をピンポイントで調査しているわけではなく、年収500万円から750万円という幅での調査結果になりますので、その点についてはあらかじめご了承ください。
区分 | 二人以上世帯 の割合(%) | 単身世帯の 割合(%) |
金融資産未保有 | 13.5 | 15.7 |
100万円未満 | 5.3 | 10.7 |
100~200万円未満 | 7.2 | 5.6 |
200~300万円未満 | 8.1 | 4.6 |
300~400万円未満 | 5.7 | 3.6 |
400~500万円未満 | 5.5 | 2.5 |
500~700万円未満 | 9.0 | 9.1 |
700~1,000万円未満 | 9.9 | 9.1 |
1,000~1,500万円未満 | 9.7 | 9.6 |
1,500~2,000万円未満 | 6.7 | 5.6 |
2,000~3,000万円未満 | 5.7 | 9.6 |
3,000万円以上 | 8.4 | 12.7 |
無回答 | 5.4 | 1.5 |
平均 | 1,083万円 | 1,570万円 |
中央値 | 500万円 | 600万円 |
平均の貯蓄額は二人以上世帯で1,083万円、単身世帯で1,570万円でした。
単身世帯(独身)のほうが500万円も高いです。
貯蓄額の上位層である2,000万円以上になると単身世帯の割合が多くなっているのが分かります。
やはり単身世帯のほうが貯金しやすいのでしょう。
仮に手取りが45万円だとして、1ヶ月の生活費を15万円に抑えれば貯金が30万円できます。
年間で360万円の貯金が可能になる計算なので、3年で1000万円貯められるポテンシャルがあることを覚えておいてください。
ただし注意しないといけないのは、100万円未満の貯金がほぼできない世帯も単身世帯のほうが多いことです。
自制できない人にとっては独身は向かないと思われます。
ついついお金を使ってしまい貯金できないと悩んでいる人は早く結婚したほうがいいかもしれません。
まとめ
以上『年収700万円の手取りは?割合・生活レベル・貯金のリアル』でした。
いかがでしたか?
最後にまとめです。
・年収700万円の手取りは530万円~550万円程度
・年収700万円台の給与所得者は約221万人
・年収700万円台の割合は4.4%
・生活レベルは既婚で世帯年収700万円なら平均は上回っているが楽ではない
・独身で年収700万円なら楽しそう生活が送れる
・年収700万円ならそこそこの貯金ができる
年収700万円は決して少なくない、むしろ多い金額であることがお分かりいただけましたか?
正直言って、調べていた自分でも年収700万円台でここまでの上位層とは驚きました。
まだ年収700万円に満たない人は、まず700万円を目標にするとよいのではないでしょうか。