1億円で足りる?足りない?早期リタイアするのにかかる本当の金額は?

1億円で足りる?足りない?早期リタイアするのにかかる本当の金額は?

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけた2つの記事から。

同じプレジデントオンラインからの記事で、かつ早期リタイア(FIRE)に関連する記事です。

しかし2つの記事は真逆のことを言っています。

一つは1億円もいらない。

もう一つは1億円では全く足りない。

はたしてどちらの主張が正しいのでしょうか?

双方の言い分を見ていくことにしましょう。

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今回の動画は『【衝撃の事実】多くの人々が老後資金を準備できない本当の理由』です。老後のお金に不安を抱えている人はたくさんいます。しかし、老後資金をちゃんと貯められる人は一部の人に限られます。多くの人はなぜ老後資金を準備できないのかを調べてみましたので、ぜひ参考にしてください。
また、『【本物の準富裕層が語る】「金融資産5000万円は勝ち組」は真っ赤なウソ』も公開していますので、併せてご覧ください。
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1億円もいらない理由は「生活費を賄うだけだから」

まず「1億円もいらない」説ですが、理由は「生活費を賄うだけ」なら理論上7500万円あれば十分との試算だからです。

FIREを目指すということは、資産を運用し、そこから得られる収入で生きていくということです。株式の配当収入などだけで生活していくわけですから、かなりの額の資産が必要になるイメージをもつでしょうが、億万長者=1億円に達していなくても早期リタイアは十分に目指せます。

ひとつ目安として言えば、300万円×25倍=7500万円が私の試算です。年間300万円で生活していこうとすれば、その25倍の7500万円の資産があれば何歳からでもFIREできます。「毎年もっとお金(生活費)が必要だ」ということであれば必要な資産額は増えますが、逆に「そんなになくても生活できる」のであれば、必要な額は少なくてすみます。

なるほど、必要な生活費次第では1億円は不要ということでした。

FIREでは「必要な元手の目安は年間支出の25倍と言われています。

よって年間支出を300万円まで抑えれば7500万円でFIRE可能とのことです。

1億円で足りない理由は「老後の年金が減少するから」

一方で「1億円で足りない」説は、理由に老後の年金減少を指摘しています。

リタイアする時期が早いと、年金額にも影響がでます。

会社員は厚生年金に加入していますが、リタイアすると、60歳まで国民年金に加入することになります。多くの場合、保険料の負担は軽くなりますが、厚生年金に長く加入した場合より、将来受け取る年金額は少なくなります。

実際にどの程度の差が生じるのか、平均標準報酬月額32万円(生涯の平均年収384万円)での試算した表がありましたのでご覧ください。

リタイアする年齢もらえる年金
40歳116万円
50歳137万円
60歳158万円
65歳169万円

仮に40歳でリタイアすると年金は116万円となり、1ヵ月に10万円もらえません。

60歳まで働く人と比較すると38万円の開きがあります。

老後に入る安定収入の額が大きく変わりますから、早くリタイアするほど年金は不利には働きます。

年金に関する予備知識としてはもう一つ紹介されていましたので、引用しておきます。

もう1つ知っておきたいのは、早期リタイアして厚生年金から国民年金だけになると、遺族年金や障害年金の厚生年金分も減る、ということです。

遺族年金とは、加入者が死亡したあと、配偶者や18歳未満の子どもなど一定の条件を満たす遺族に支給されるものです。障害年金は、加入者が障害を負った場合に、障害の度合いに応じて支給されます。いずれも、国民年金のみより、厚生年金の上乗せがある方が、給付が手厚くなります。

1億円で足りない理由は「運用益が出ない場合もあるから」

もう一つは、そもそも「運用益が出ない場合もある」からです。

FIREは資産の運用益で生活するものですが、十分な資産がない場合、または高い年利回りが得られない場合は、資産を取り崩すことになります。

また、確実に4%の運用ができるわけではありませんし、株式などには値動きがあり、運用で得られる収益には波がありますから、ある程度の余裕は持っておかなければなりません。

1年間の生活費が310万円として、90歳まで生きるとして試算した必要なお金は以下の表になります。

リタイアする年齢必要な金額
40歳1億2600万円
50歳9148万円
60歳5502万円
65歳3666万円

40歳では1億円以上必要となる試算となりました。

ただしこの金額はあくまで生活費です。

医療、介護、住宅リフォームなどの費用も別途かかりますから、上記した金額以上のお金がかかると見込んでおいたほうがよいでしょう。

日本ならサイドFIREが現実的かも

結局のところ早期リタイアに必要な金額は「その人によって異なる」のが正解です。

年齢や生活費などの条件が人により異なりますから、一律に片づけられるはずもありません。

よってあくまで目安の話にならざるを得ません。

ただ、二つの記事に共通しているのは「労働収入を得た方がよいのではないか」という点です。

「1億円もいらない」とする記事については、労働収入を得る「サイドFIRE」を推奨しています。

また「1億円では足りない」とする記事についても、サイドFIREとまでは明記していませんが、「稼ぐ力」を身に付けておいたほうがよいと指摘しています。

特にここ最近は「長く働いたほうがよい」とする論調も増えてきています。

長い老後を乗り切るにはお金が必要となるのが現実です。

不安定な投資益に頼るより多少なりとも安定する労働収入を得たほうが安心できるし、厚生年金に加入できれば将来受け取れる年金額を上乗せできます。

リタイアして何をしたいのか、残りの人生でどれだけのお金が必要か、自分なりに計算をして考え抜いてみるのが一番だと思います。

まとめ

以上『1億円で足りる?足りない?早期リタイアするのにかかる本当の金額は?』でした。

いかがでしたか?

ずっと働き続けるのはお金の面では一番良い選択肢でしょうが、生き方として一番良い選択とは思えない人も多いのでは無いでしょうか。

一回きりの人生ですから後悔のないようにだけはしたいものです。

以下関連記事です。

2億円の資産を持っていてもサラリーマンを続ける投資家もいます。

早期リタイアを目指す上でクリアすべき4つの問題を紹介しています。

日本ならサイドFIREのほうが良いのではないかとの指摘です。

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