夫婦2人で年金月27万円・貯蓄5,000万円なのに老後破産した理由
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
おなじみ"煽り系メディア"の「幻冬舎ゴールドオンライン」の記事です。
年金たっぷり、貯蓄もそこそこなのに老後破産とは?
タイトルを見る限り、何となく予想がつきますが、あえて記事の中身を見ていきましょう。
定年後に珈琲店を開業したが・・・
まずは今回登場するSさん夫婦のご紹介です。
今回は、2人で公的年金額が月27万円、貯蓄5,000万円のSさん夫婦が老後破産に陥ったケースを紹介します。調査結果から考察すると日常生活費を公的年金のみで賄うことができ、老後の貯蓄額もあるSさん、友人たちから羨まれる悠々自適生活であったはずが一転、老後破産に……Sさん夫婦にいったいなにが起こったのでしょうか。
夫婦二人で年金27万円って、多くはありませんが老後を過ごすには十分な金額ではないかと思います。
また貯蓄も5000万円を確保。
老後の備えはバッチリのように見えますが、結局老後破産に陥ったようです。
明らかに何かがおかしいのですが、その他の情報が以下のように書かれていました。
Sさん夫婦には子どもが2人います。2人とも社会人になり、長男は家庭を持ち孫が1人、長女は独身ですが、会社勤めを辞めて独立開業で1人暮らしをしています。2人の子どもたちが独立したのを機に、夫の退職後、夫婦2人で旅行やショッピングを楽しみ悠々自適の生活を過ごしていました。
さらに、長年の夢であった珈琲店を開業。珈琲好きの2人は、退職したら優雅なひとときを友人と過ごしたいという思いがあったのです。少しずつ常連さんも増え、店もこれからというときに子ども達から連絡が入りました。
老後にお店を開業というのが明らかに嫌な予感がします。
お店の開業をきっかけに老後資金を失っていくのがこの手の記事では定番の話だからです。
ところが実際の老後破綻のきっかけは違う方向からやってきました。
2人の子どものせいで貯蓄が底を突く
2人の子どもが揃って問題あり。
久しぶりに子どもたちが帰省したところ、落ち込んでいる様子。なにがあったのか問いただしたところ、長男は会社で人間関係がうまくいかず、会社を辞めたものの精神の病気を発症、次の仕事がきまらず悩んでいるとのこと。
長女は友人と新規事業を立ち上げたものの、売上が安定しないことと、物価高が重なり経営が苦しく、初期投資の多額の借金がのしかかり困っているとのこと。
長男は会社を辞めて、病気を発症し、次の就職先が決まらず。
長女は事業失敗による借金。
Sさん夫婦は子ども2人を援助するため、5000万円の貯蓄を取り崩すことにしたそうです。
記事を読み進める限り、本当に老後破産したのかはよく分かりません。
子どもの援助が老後破産になるケースはたまに見ることがありますが、今回のケースはかなり極端な気がします。
よほど運が悪いとしか言いようがありません。
老後破産を回避するためのアドバイスは?
Sさん夫婦の老後破産を回避すべくアドバイスですが、これが万人にはまるものではありません。
1.Sさん夫婦の日常生活の見直し。
2.長男は労災申請を検討。業務上で病気を発症したのであれば、労災保険からの給付が受けられる可能性あり。 また、病状が長引くようなら、障害年金の請求も視野に入れる。
3.長女は、外部委託(経営コンサル)等も含め、経営状態の見直しを図る。
子ども2人は不運としか言いようがないです。
Sさん夫婦の日常生活の見直しと言われても、5000万円あったのですから。
だから一番の老後破産の回避策は「過剰な子どもへの援助はしない」に尽きると思うのですが、親の気持ちからするとそうはいかないのかもしれません。
このあたりは独身で子どものいない私には理解できないのかも。
あとは、Sさん夫婦のように開業したい夢を持っている人には申し訳ないのですが、開業なんてしないとか。
Sさん夫婦は開業資金に1000万円使ったらしく、開業しなければ老後資金は6000万円あった計算になります。
夢も希望もない話になってしまうのですが、よほどの勝算がない限り、1000万円もの資金を使わないほうがよいのではないでしょうか。
まとめ
以上『夫婦2人で年金月27万円・貯蓄5,000万円なのに老後破産した理由』でした。
いかがでしたか?
開業と子どもという2つの理由が重なったことにより老後破産の危機を迎えた事例でした。
開業したいなら極力小資金で、といったところでしょう。
そして子どもへの援助はほどほどにしないと自身の老後資金を失いかねないということです。
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