FIREに夢中だったけど「これでは幸せになれない」と悟った理由
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
おなじみになってきました「ビジネス・インサイダー」からです。
今回も海外からFIREの記事を持ってきております。
今回はFIREを目指した"ある女性"が気づいた現実についてご紹介。
20代前半のころ、FIREが魅力的に思えた理由
まずは今回の記事の筆者である女性がFIREを志した理由はこちら。
私の場合、早期引退という側面に何より強く魅力を感じた。仕事が嫌いだったからだ。これは私にとっては深刻な問題だった。当時私は22歳で、まだ2年しか働いていなかったのに、すでにリタイアする時期のことを考えていたのだから。
「仕事が嫌」というのは最も典型的なFIREを目指す理由ではないでしょうか。
特に若いうちは働く意義を見出せず、「早く辞めたい」と思う人は多いかもしれません。
だから早くFIREして自由になりたいと思う人は多いのでしょう。
ちなみに筆者は仕事以外にもいろいろ問題を抱えていたようです。
しかし、私が自分の人生で嫌っていたのは仕事だけではなかった。住んでいた場所も気に入らなかったし、ライフスタイルも、人間関係も、そして自分自身も好きになれなかった。
仕事、住む場所、ボーイフレンドなど、自分以外のあらゆる物事が不幸の原因だと考えていた私には、経済的自立を成し遂げて早期に引退するという考えは、すべての解決策に思えた。
気持ちは非常に理解できますが、考え方が"アウトサイド・イン"すぎます。
ちゃんと考えれば分かることなのですが。
本当の"不幸の原因"はどこにあるか?
FIREが万事の解決策であるはずがありません。
問題を解決するには、そもそも何が問題か、問題がどこにあるかを捉えなければいけません。
筆者はどうやらFIREを目指していく中で"不幸の原因"に気づいたようです。
しかし実際には、私自身が不幸の原因だった。早い時期にFIREを達成したところで、問題は何一つ解決しない。私は自分の抱える問題から逃げるためだけに、FIREを追い求めていたのだから。この運動を続けていたら、私は30歳で引退できたかもしれない。
しかし、幸せにはなれなかっただろう。仕事を辞めるという大きな夢がようやくかなったとたん、自分の不満と不幸の真の原因が別の場所にあると気づき、みじめな生活が続くのだから、精神的なショックは計り知れなかったはずだ。
筆者は重要な事実に気づけたようです。
問題が起きたとき、往々にして原因は自分にあります。
つい人のせいにしてしまいがちですが、自分に問いかけてみるとよいです。
どれだけお金がたまっても決して幸せになれない
結局筆者は現在の状況から逃げるためだけにFIREを目指していることに気づけました。
しかし、それ以上に大事なことにも辿り着いたようです。
その一節がこちら。
だが最後には、怖がって逃げるよりも、好きではないことや興味がもてないことに向き合うほうが幸せになれると考えるようになった。
自分に向き合わなければ、自分が誰なのかを学ばなければ、そして自分の時間とエネルギーを自分にとって大切なことに使わなければ、どれだけお金がたまっても決して幸せになれないと気づいたとき、FIREに対する関心が薄れていった。
「自分と向き合う」
簡単な言葉ですが、実行するのは極めて難しいことです。
自分は一体何を望んでいるのか?
若くして気づけたのはラッキーだったかもしれません。
もし本当に自分が望んでいるものに気づかなければ、早々に会社を辞め、社会から離脱していった可能性があるのですから。
結局のところ、彼女は自分が早期退職を望んでいないこと、そして意味の感じられる有益な仕事がしたかったのでした。
「保証されているのは現在だけ」
彼女はもう一つ重要なことに気づいていました。
その一節がこちら。
しかしある時点で、保証されているのは現在だけだと気づいた。未来のことは誰にもわからない。「いつか」がどこにあるのかもわからない。
FIREを追い求めていたころ、私はいろいろなことを後回しにして、たくさんの機会に「ノー」と言い続けてきた。それらを取り戻すことはもうできない。夢にばかり目を向け、現実の思い出をつくらなかった。私は生きていなかった。
どんなにがんばって貯金したところで、未来を生きている保証などどこにもありません。
FIREの問題点の一つは、未来のために現在を犠牲にすることです。
もちろん将来のために貯金することは非常に重要です。
しかし、必要以上に支出を抑えることは若いうちにしか経験できないこと、そして時間を失うことになりかねません。
この機会損失はあまりにも大きいです。
人生は人それぞれですからFIREを目指すのも自由です。
しかし当ブログでは繰り返していますが、「会社が嫌だから」という後ろ向きの気持ちではなく、「何かをしたい」という前向きな気持ちでFIREを目指してもらいたいです。
そして、現在を犠牲にし過ぎず、楽しみながら資産形成に励んでもらいたいと考えています。
まとめ
以上『FIREに夢中だったけど「これでは幸せになれない」と悟った理由』でした。
いかがでしたか?
FIREを卒業した人たちは、おそらく自分と本当の意味で向き合えていなかったのだと思います。
自分が本当は何を望んでいるのか、よく考えてみるとよいでしょう。
若い頃には簡単に答えは出ないかもしれません。
やはり「仕事が嫌」と言うのであれば、FIREではなく転職を考えてはどうでしょうか。
あとは資産形成と人生経験のバランスをとり、多少はお金を使うことをお勧めします。
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