縄文展に行ってきた!
今日は3連休の初日ということで、引きこもってばかりいないで、たまには出かけようと考え、珍しく少し前から行こうと決めていた場所がありました。
それがこちら。
歴史が好きということもあり、たびたび歴史系の展覧会が開催されるたびに東京国立博物館まで足を運んでいたのですが、今回も興味深いものが開催されておりました。
リタイア生活には趣味が無いと退屈を極めかねないため、「展覧会巡り」という外出を必要とする趣味も一応持っております。
というわけで、今日はいつもと趣を変えて、縄文展の感想です。
みどころ
縄文時代は、約1万年にわたり、日本列島3000kmに広く展開されました。
今回の展覧会では、北は北海道から南は沖縄まで取り上げ、「縄文の美」を紹介しています。
最大のみどころは、縄文時代の国宝6点が集結すること。
9万件を超える縄文時代の遺跡の中で、国宝の指定を受けたものはたったの6件。
その6件すべてが勢ぞろいするのは史上初のことです。
さらには教科書でもおなじみの土偶などが展示されています。
第1章 暮らしの美
まずは、縄文時代の人々の暮らしに密着した出土品の数々。
特に目を引いたのが、装身具(アクセサリー)でした。
どうやら役割や権利を示すためのものらしいです。
耳にこんな大きな飾りを埋め込むの?というのが率直な感想です。
第2章 美のうねり
続いて、いよいよ縄文式土器の登場です。
いろいろな種類の縄文式土器の数々が並んでいました。
その中でも火焔型土器・王冠型土器が全部で12体、ケース無しで展示されており、その姿は圧巻。
思わず2周して、全12体をじっくりと見渡してしまいました。
雲型模様なんて土器もありました。
改めて、一口に縄文式土器といってもさまざまな土器が存在しているのだと知ることができました。
第3章 美の競演
続いては、世界各国の土器の紹介です。
今回並んでいたのは、中国、インダス川流域のパキスタン、メソポタミア、南レヴァント、エジプト、キプロス、ヨーロッパなどなどさまざまな地域の土器でした。
しかし一番インパクトがあったのは、一緒に展示されていた日本の焼町土器でした。
やっぱり縄文式土器の存在感は別格です。
最後には少しだけ弥生時代の土器も展示。
弥生時代に入ると、土器だけでなく青銅器が作られ始めます。
今回は1体だけ青銅器も展示されておりました。
第4章 縄文美の最たるもの
そして、いよいよやってきました。
今回の最大の目玉、国宝6件です。
ただし、注意が必要です。
6件すべてが展示されるのは、7月31日から。
本記事を書いた7月14日時点では、まだ4点のみの展示となりますので、ご注意ください。
まず最初は火焔式土器。
もう少し大きい土器を想像していましたが、自分の想像よりも小ぶりでした。
ただ、存在感がそれまで見てきたものとは別格。
文様の美しさも別格です。
さすが国宝。
それから、土偶の女神。
何やら最大の土偶らしいです。
次に合掌土偶。
僕は初めて知りましたが、こんな姿勢の土偶もあるんですね。
最後に中空土偶。
いやー、とても素晴らしかった。
あと2体も見たいですね。
第5章 祈りの美、祈りの形
続いては、土偶の数々です。
土偶がこんなにも種類が豊富とは知りませんでした。
そして、教科書で見た有名な土偶にも遭遇。
遮光器土偶にハート型土偶。
実物を見れたのは純粋に嬉しかったです。
さらに奥へ進むと、またもや縄文式土器。
しかし、これも縄文式土器なのか?というような多種多様な様式のものばかり。
こんなにも種類が豊富だとは知りませんでした。
続いて、動物の形をした土製品が並びます。
猿、鳥、熊などに加え、カエルにキノコまで土製品となっていました。。
第6章 新たにつむがれる美
最後は、縄文の魅力に魅了された芸術家や作家たちが愛玩した土器・土偶が並びました。
柳宗悦から岡本太郎まで、数は少ないですが、いろいろと並んでいました。
最後の、土偶とともに写真に写る川端康成の笑みが印象的でした。
そして、横を曲がると、最後は写真撮影OKスペースが。
というわけで、こんな写真を撮影してきました。
3つの土器が並んでいたので、1枚の中に収まるように。
1体だけを正面から。
まとめ
以上いかがでしたでしょうか?
ゆったりとした時間の中に身を置くと、心が洗われるようです。
ぜひ興味を持った方は、東京国立博物館まで足をお運びください。
ちなみに、7月16日(海の日)13:05 ~ 13:49にNHK総合で「土偶ミステリー~日本最古のフィギュア その謎に迫る~」という番組が放送されます。
それを見て、少し予習をしてから訪れると面白さが高まるかもしれませんよ。
おまけ
最後に博物館を出る前に、喉が渇いていたので、ジュースを買おうとしたら、こんなスペースが。
記念撮影ができるスペースがありました。
僕が行ったら外国人女性2人組が写真を撮っていました。
土偶気分を味わうことができます。