【考察】「億り人」を目指す人がハマる3つの落とし穴
今日は、ネットで見つけたこちらの記事から。
「億り人」
いい響きです。
「億り人」とは、投資などで資産1億円を達成した人のことを指す言葉です。
仮想通貨が一気に過熱したころから聞かれるようになりました。
テレビでも見たことがあります。
僕も資産の目標を1億円と設定していただけに、「億り人」にはあこがれます。
夢を実現するために、リスクを冒し、そして勝負に勝った人だけが手にすることのできる称号なのです。
一方で、残念ながら、「億り人」は誰でも簡単になれるものでもありません。
「億り人」を目指して投資をしてみたものの、失敗に終わった人たちもたくさんいることでしょう。
そこで今回は、先にご紹介した記事の中から、これは気をつけるべきという投資に関する情報をご紹介します。
「億り人」を目指す人がハマる落とし穴その1 海外FX
まず1つめの落とし穴は、「海外FX」です。
海外FXというのは、普通のFXと何が異なるかというと、1つはレバレッジの大きさです。
記事中にこんな一節があります。
現在では最大レバレッジは25倍までですが、海外のFXでは、レバレッジを200倍以上かけることができます。
「レバレッジとは、もともと「てこ」のことを指している言葉です。
てこを使えば軽い力で重い荷物を動かせるように、レバレッジを使えば少ない自己資本で大きな資本を動かせるということを意味しています。
これが国内のFXであれば現在25倍までのものが、海外FXだと200倍以上かけることができるというのです。
これはリスクが大きい。
確かに元手が少ない人にとっては、ビッグチャンスなのかもしれません。
しかし、リターンが大きくなるかもしれないということは、リスクも大きいということです。
ここは投資を始める際にはよく考えないといけません。
リターンにばかり意識がいくのかもしれませんが、投資した金額がパーになるかもしれないわけです。
このリスクとリターンのバランスを考えることが大事です。
海外FXの普通のFXとのもう1つの違いは、決済方法です。
さらに、A男さんにとって魅力的だったのが、海外FXは、証拠金の預け入れを「クレジットカード」で支払うことができるところでした。
これも怖いです。
要は資金がなくなれば、クレジットカードからいつでも入金できるということです。
一歩間違えれば、際限なく資金を投じることも可能な仕組みです。
記事中で紹介されている人は、趣味にお金を投じていいたため、貯金が50万円しかなかったのだそうです。
そこで持っているクレジットカードで50万円を入金し、投資をスタートさせました。
そして、あえなく撃沈。
さらに、別のカードで50万円を追加で投資し、やはり撃沈。
これを繰り返し、4枚のクレジットカードで合計200万円を投じ、結局惨敗。
結果は、200万円の借金が残ることとなりました。
なんとも悲惨な結末です。
笑えません。
「億り人」を目指す人がハマる落とし穴その2 仮想通貨
2つめに紹介されているのは、仮想通貨で大失敗するパターンです。
冒頭にも書きましたが、「億り人」という言葉は仮想通貨をきっかけに耳にしました。
ニュースなどを見て、「私も億り人になりたい!」と思った人も多いことでしょう。
この記事中に登場する人も、例外に違わず、そのとおりです。
全財産といってもいい150万円をすべて仮想通貨のビットコインとリップルに投資したようです。
しかし、ブームが訪れているということは、仮想通貨がすでに高値圏に突入していたことを意味していました。
投資を始めたタイミングで250万円をつけていたところが、100万円まで下がっていたようです。
これは厳しい。
こうなってしまうと、損切りしても大幅な損失が確定的。
なぜいきなり全額つっこんでしまったのでしょうか?
やはり、「儲かる」という想いが先行しすぎているのでしょう。
あと、その当時の仮想通貨の置かれた状況ですね。
話題になり、どんどん価値が上がっていた。
そこで高値をつかまされた格好です。
投資はタイミングが重要であることを教えてくれている好例です。
「億り人」を目指す人がハマる落とし穴その3 投資スクール
最後に紹介されているのは、投資スクールです。
一見すると、投資スクールで勉強するのは、良いことのように思えます。
ただ、まず気になったのはこちら。
「このスクールに通えば、数日間で資産が数倍に!」というフレーズに感化されてしまったのです。「一財産を築ければあくせく仕事をしないですむ」と思ったC男さんは、300万円の貯蓄のうち、100万円を支払い投資スクールに通うことにしました。
100万円もするスクールに通いますか?
いくらなんでも高すぎやしませんか?
探せば無料で基本的なことを教えてくれるスクールもあります。
「数日間で資産が数倍に」なるわけがないですよね。
このようなうたい文句を真に受けてしまう時点でアウトです。
さらに、問題がその先にもありました。
スクール講師から、「投資の知識も理解してきたところで、とっておきの海外ファンドを紹介するからぜひ買ったほうがよい」といわれ、「やっと先生は儲かる商品を教えてくれたんだ」と思い、C男さんは、残りの貯蓄200万円を海外ファンドにつぎ込んだのでした。
いやー、これはどうなんでしょう。
僕自身は、投資スクールに通った経験はありません。
このようなスクールが多いという風に記事に書かれていましたが、実態が分かりませんから、スクールに対して批判的なことは書きません。
むしろ、勧められるがままに投資をしてしまう人の方に問題があると考えます。
それでは、投資を始めるにあたって、特に初心者の人はこれからどのようなことに注意すればよいのでしょうか?
僕が思うに、以下の4点について考えた上で、投資を始めてもらうのがよいのではないかと考えています。
投資で気をつけるべきこと1 ルールを決める
投資を始めるにあたって気をつけなければならないことは、ルールを理解するということです。
海外FXであれば、海外FXはどういう仕組みなのか?
そして、どのようなスタンスで投資をするのかをあらかじめ決めておくべきです。
あとは、ルールにのっとり投資を実行するだけです。
損した状態で売りに出られないというのも気持ちは分かります。
しかし、投資では時に損切りして逃げたほうが良い場合もあります。
この出口戦略も事前に考えておかなければいけません。
投資で気をつけるべきこと2 分散投資する
今回の記事で登場した人たち全員に共通していることが、一つの商品にすべての財債をつぎ込んでいるということです。
これではリスクが非常に大きいです。
その商品が価値を下げてしまえば、それで終わりだからです。
ですから、一つの商品にすべてをつぎ込むのではなく、いろいろな商品に資産を分散させることで、リスクを分散させましょう。
投資で気をつけるべきこと3 負けたら原因を分析する
投資で、全戦全勝なんてできるわけがありません。
ですから、負けたというときには、その原因を分析しましょう。
何がいけなかったのかが分かれば、次に生かすことができます。
同じ過ちを2度と繰り返さないよう気をつけましょう。
投資で気をつけるべきこと4 すべて自己責任
投資というのは、結局は自己責任です。
誰かが「これは良い商品だ」といって勧めてくれたとしても、最終的に投資するかどうか決定するのは自分です。
ですから、損したとしても、それは自分の責任です。
今回の記事でいえば、投資スクールに通うのは、投資の知識を増やすという意味では良い行動だったのでしょう。
しかし、紹介されるがままに商品を選び、そして大きな損失を出してしまいました。
投資をするのであれば、何に投資するのかまで自分で決めなければいけません。
なぜそれに投資をするのか?
理由は人それぞれですが、何かしら理由があってしかるべきです。
ただ人に勧められたから、ということではうまくいかないでしょう。
まとめ
以上いかがでしたでしょうか?
リスクを負わなければリターンは得られないですが、リスクとリターンのバランスを考えることは大変重要です。
一発で市場から退場し、2度と戻れなくなる危険性さえあります。
儲けたいという気持ちは、ものすごくよく分かります。
しかし、世の中そんなに甘くはありません。
一発を狙うよりも、地道にコツコツと積み重ねて資産を増やしていってみてはいかがでしょうか。