30代の貯金に関するアンケートで分かったこと。1000万円以上は14.1%

先日、『え、30代ってこんなに貯金してるの?400名アンケートで明らかになった真実』という記事を見つけました。

30代の貯金に関する記事です。

貯金に関する調査といえば、金融広報中央委員会が毎年行っている『家計の金融行動に関する世論調査』が有名です。

よく平均貯金額に関する記事を見かけますが、その根拠となる調査です。

このブログでも『家計の金融行動に関する世論調査』をベースにして、『30代の平均貯金額はいくら?夫婦世帯の平均や中央値(平成29年結果)』という記事を書いています。

そこで今回は、この新たに見つけた400名を対象とするアンケート結果を元に、『家計の金融行動に関する世論調査』とも比較しながら30代の貯金に関して分かったことをご紹介していきます。
 

(1)30代の貯金総額のリアル。ほぼ半数の人が200万円以上貯めていた

「現在までに貯金した金額を選んでください」という質問をしたところ、ほぼ半数にあたる49.6%の人が200万円以上の貯金をしていることが分かりました。

今回紹介した記事中に掲載されていたグラフはこちらです。

ちなみに、先日記事にした『家計の金融行動に関する世論調査』の30代の調査結果は以下のとおりでした。

金融資産非保有 33.7%
100万円未満 5.9%
100~200万円未満 6.6%
200~300万円未満 7.2%
300~400万円未満 7.5%
400~500万円未満 5.2%
500~700万円未満 8.8%
700~1,000万円未満 7.0%
1,000~1,500万円未満 5.4%
1,500~2,000万円未満 2.0%
2,000~3,000万円未満 1.6%
3,000万円以上 2.3%
無回答 6.8%
引用元:『家計の金融行動に関する世論調査』

こちらの調査結果では、貯金が200万円以上ある世帯の割合は47.0%でしたから、結構近い数値となっています。
 
 

(2)30代で1000万円以上貯金している人が14.1%いた

先に掲載したグラフによれば、30代で1000万円以上貯金している人の割合は、14.1%だったそうです。

一方、先ほど引用した『家計の金融行動に関する世論調査』によると、30代で1000万円以上貯金している世帯は11.3%でした。

こちらも比較的近い数値になっています。

総じて言えることは、30代の1割を超える人が1000万円以上貯金しているということです。

これを多いと見るか少ないと見るか。

ちなみに僕の40歳に達する時点での貯金額は2600万円でした。
 
 

(3)貯金額50万円未満の割合が最も多かった

また各貯金額ごとの割合を見ると、最も多かったのが「50万円未満」でした。

その割合は24.3%。

一方『家計の金融行動に関する世論調査』によると、50万円未満という項目はありませんので、100万円未満で計算すると39.6%。

やはり割合としては最も多くなっています。

30代で100万円も貯金がない人たちが最も多いという事実をどう捉えればよいのか難しいところです。
 
 

(4)30代の平均貯金額は約339万8,000円

今回のアンケート結果から算出された30代の平均貯金額は339万8,000円でした。

一方『家計の金融行動に関する世論調査』によると、30代の平均貯金額は470万円でした。

こちらは100万円以上の開きがあります。

今回の調査は金融資産全般を含めてはおらず、現金・預金のみですから、このような差が生じた可能性があります。

それにしても、30代の平均貯金額で300万円から400万円程度というのは、だいぶ少なく感じます。

僕は30歳を迎える時点で多分600万円程度の貯金額だったのではないかと思います。

世間一般はこの程度なんでしょうか。
 
 

(5)毎月の貯金額が大きい人は貯金総額も大きい

今回のアンケートでは、『家計の金融行動に関する世論調査』にはない面白いアンケートもいくつかありました。

例えば、ひと月あたりの貯金額ごとに貯金の総額がどのくらいなのかを調査しています。

調査結果は以下の表のとおりです。

この調査結果を見ると、毎月の貯金が多くなればなるほど貯金の総額も多くなっています。

当たり前のことなのかもしれませんが、この当たり前に気づくことが大事。

貯金を増やしたければ、ひと月あたりの貯金額を増やす努力が必要だという教えがこの調査結果から見つかります。
 
 

(6)貯金を始めてからの期間が長い人ほど貯金総額が大きくなる

もう1つご紹介したいアンケート結果がこちら。

貯金をし始めてからの期間を聞いています。

貯金に始める・始めないの概念が存在しているのかという点に若干の疑問があるのですが、まずは回答からご覧ください。

貯金を始めたとする期間が長くなればなるほど貯金額が大きくなっています。

これも当たり前のことと言われれば当たり前のことでしょう。

長い時間をかけていけばお金は貯まっていくということです。

気になったのは、10年以上貯金を続けている人が23%しかいないということ。

20代のうちから貯金している人が少ないからこのような結果になるわけですが、ずっと貯金し続けてきた僕からしたら疑問です。

将来に対する不安がないのでしょうか。
 
 

まとめ

以上、「30代の貯金に関するアンケートで分かったこと。1000万円以上は14.1%」はいかがでしたでしょうか?

30代の貯金のアンケートから見えてきたことは、毎月の貯金額を増やしていき、長い時間をかければお金は貯まっていくという事実です。

そして、思いのほか30代の貯金額が少ないということです。

将来への備えとして貯金をしようと考えていないのでしょう。

お金を貯めたいのであれば、少しでもいいから毎月決まった額の貯金を始め、少しずつ額を増やし、長い時間をかけて貯めていくべきということになるでしょうか。