定年退職後に再就職しないのもセミリタイアになる時代が来る
今日はこちらの記事から。
現在の多くの企業の定年退職の年齢は60歳から65歳に設定されています(大半は60歳ですが)。
しかし、日本人の平均寿命は女性が87.26歳、男性が81.09歳。
退職後も実に20年以上に渡り生き続けなければいけません。
ところが、今回の記事では「75歳引退」という文字が。
75歳まで働かなければならないのか!?
ものすごーく抵抗を感じたので、記事を読んでみることにしました。
65歳で定年退職すら過去のものとなる
現在、政府はすでに70歳定年を見据えた動きを見せ始めています。
60歳まで働くというのも随分と長いと感じている中にあって、さらに10年延長です。
現行の「60歳定年、65歳年金支給開始、80歳寿命」という構図が「70歳定年、75歳年金支給開始、100歳寿命」というような構図に変わっていくことが想定されます。
想像を絶する世界が待っているようです。
70歳まで働くというのは、僕ですらあと25年。
長すぎます。
早くセミリタイアを実現できるよう不労所得を作らなければいけません。
これからの時代のリタイア4段階とは?
ところで、僕は現在セミリタイアを目指しているのですが、これからの時代のリタイアというのはどのようになっていくのでしょうか?
僕自身は大きく4つの段階に分かれるのではないかと考えています。
70歳を定年退職の年齢と仮定して、4つに分類されるリタイアを見ていきましょう。
1.アーリーリタイア
まず1つめは、アーリーリタイアと呼ばれるリタイアです。
これは定年退職を待たずに、本業を引退するパターン。
多くの人が最もあこがれるやつです。
僕から言わせれば勝者です。
2.セミリタイア
2つめはセミリタイアです。
これも定年退職を待たずに本業を引退しますが、収入を得るために一定の労働を要するリタイアの形態を指します。
現在言われているセミリタイアと基本的に同義です。
僕は現在このセミリタイアを目指しています。
3.半リタイア
3つは半リタイアです。
これは仕事を定年退職したものの、完全引退はせず、セーブしながら働き続け、収入を得るパターンです。
セミリタイアとの違いは、仕事量が減るタイミングが定年退職前か定年退職後かの違いだけ。
それ以外はセミリタイアと何ら変わりません。
ほぼセミリタイアと言ってもいいでしょう。
4.完全リタイア
最後は仕事から完全に離れるリタイアです。
70歳の定年で完全リタイアできる人もいれば、75歳まで働き続けなければいけない人もいることでしょう。
今回の記事では75歳まで働いてから完全リタイアすれば、老後の生活は安心だと提唱しています。
確かにお金という側面から見れば、確かにそうかもしれません。
しかし75歳まで働き続けたいですか?
多くの人の本音は働き続けたいとは思っていないはずです。
75歳で完全リタイアという人生を回避するには?
では、75歳まで働き続け、やったリタイアできるという人生を回避するにはどうしたらよいのでしょうか?
方法として3つ挙げてみました。
1.貯金して資産を築きお金の不安を解消する
老後も仕事をし続けなければならない最大の理由は、お金がないと生活が成り立たないからです。
となれば、まずは老後の長きに渡る生活を送ることのできるだけの貯金・資産を築いておくということが最も重要なこととなります。
現役時代に子育てが完了し、住宅ローンを支払い終えたら、そこからは一気に貯蓄モードに突入です。
ムダ遣いをせず、しっかりお金を貯めていきましょう。
さらに資産増加のスピードを加速させるべく資産運用を行うというのも手です。
10年後のマーケットがはたしてどのような状況になっているかは神のみぞ知るところではありますが、マーケットがなくなるということはさすがに現時点では考えにくいです。
今のうちに勉強しておいて、少額で試し、経験値を積んでおくことも対策となるでしょう。
一方で、生活をダウンサイジングし、支出の少ない生活ができるようにすることも重要です。
お金を使うからお金が必要になり、お金を稼がなければならないという図式ができています。
だからお金を使わなくても生活できるようにしておけば、準備すべき老後資金は少なくて済みます。
こうして書いてみると、子育てをすると、何の楽しみもない人生みたいな見え方になってきますね。
自分が遊ぶお金が現役時代のうちは全然捻出できなそうです。
2.好きなこと・やりたいことで稼ぐ
一方で、仕事が嫌という人は、好きなこと・やりたいことで稼ぐことができていないということでもあります。
であれば、好きなこと・やりたいことで稼ぐことを考えてみるべきです。
その方が絶対に仕事に対する気持ちが前向きになります。
仕事が趣味という人の気持ちが理解できるようになるかもしれません。
僕自身は短期間ですが経験があるので分かるのですが、内面から出てくるパワーが違います。
また自分がやらなければ収入が途絶えますから、仕事に対する責任感も圧倒的に強くなります。
経験すると世の中の大半の日本人は、プロフェッショナルとしての意識に欠けていることがよく分かるようになると思います。
3.健康な体を維持する
最後は健康な体を維持することです。
蓄財して老後を乗り切る資産があっても、好きなこと・やりたいことで稼ぐことができたとしても、自分の体が動かなくなってはアウトです。
貯金とか節約とか、その他なんでもそうですが、結局最も重要なことは自身の健康に行きつきます。
当たり前なのですが、得てして現役世代はそれを忘れがちです。
食べ物に気をつけたり、しっかり睡眠をとったり、タバコやアルコールを控えたり。
はたまた健康診断・人間ドックなどを定期的に受診し、健康状態を常に把握するようにしたり。
今からやれることはやっておきましょう。
自覚症状が出てからでは手遅れです。
治療よりも予防が大事。
40代半ばにもなると痛いほどよく理解できます。
30代以前のまだ若い人は、今のうちに体のメンテナンスを行う習慣をつけておきましょう。
これは40代のおっさんからの心の底からのアドバイスです。
まとめ
以上、「定年退職後に再就職しないのはセミリタイアになる時代が来る」でした。
今の仕事にやりがいを感じ、少しでも長く働きたいという人はよいのでしょうが、そうではない人にとって75歳まで働き続けなければならないのは避けたいところです。
今のうちから自分でやりがいを感じることのできるものを見つけ、スキルも身につけておかないと、これから長きに渡り働き続けることは難しいでしょう。
リタイアしてから趣味を楽しむといっても、75歳すぎに心の底から趣味を楽しむことのできる健康状態を維持できているかも分かりません。
70歳で働かずに済む人は、周囲からうらやましがられるような時代が待っているのでしょうか。
これからやってくる未来を有意義に過ごすか、我慢して過ごすかは、自分の準備次第です。
もはや「定年」という言葉は死後になっているかもしれません。