キャッシュレス決済を導入すると支出が増える4つの理由

先日、PayPayが2月12日から100億円キャンペーン第2弾を行うと発表し、話題となりました。

また、Origami Payは2月13日から半額キャンペーン第3弾として、一部店舗のケンタッキーフライドチキンが半額になります。

Origami Payは第6弾までキャンペーンを実施することが予定されていますし、PayPayも噂によればキャンペーン第3弾が控えていると言われています。

さらに10月に控えている消費税増税に際し、キャッシュレス決済を使った消費者に対し、購入額の5%か2%分をポイントで還元する施策が検討されています。

しかし、一方でキャッシュレス喝采には懸念も持たれています。

最たるところとしては、お金を使いすぎてしまうという点です。

なぜキャッシュレス決済を導入すると支出が増えてしまうのでしょうか?

考えられる理由を見ていくことにしましょう。
 

支出が増える理由1 お金を使っている感覚が薄れる

キャッシュレス決済を導入すると支出が増える最大の理由は、お金を使っている感覚が薄れるからです。

現金払いであれば、自分で財布からお金を出して買い物しますから、財布の中のお金が減っていくことが目に見えて分かります。

ところがキャッシュレス決死は、お金を使っている感覚が現金払いに比べれば薄いです。

例えばクレジットカードであれば、バブル崩壊後の不況下で「カード破産」する人が増加しました。

クレジットカードのお金がなくても買い物ができる便利さが、逆に人を追い込んだ事例です。

また、インターネットの普及もお金を使っている感覚を失わせています。

ネットショッピングならクレジットカードで簡単に買い物ができてしまいます。

スマホゲームの課金も同様の仕組みです。

お金を使っている感覚が薄れ、ゲームを先に進めたいがためにどんどん課金してしまいます。

ただ一方で、キャッシュレス決済を導入している人の方が貯蓄額が多いという調査結果もあります。

これは結局のところ、普段からのお金に対する意識・情報の差ではないかと考えられます。

そのため、キャッシュレスだろうがなかろうが、支出が増えない人は増えません。

よって、貯金が苦手な人、給料日前になると生活が苦しくなる人はキャッシュレス決済導入については注意を要すると考えるべきです。
 

支出が増える理由2 各種キャンペーンが次々と行われる

今回のPayPayやOrigami Payもそうですが、キャンペーンが行われると、それに伴って利用者が増えることになります。

つまり、キャンペーンを目当てに、あるいはキャンペーンをきっかけに買い物をしている人がいるということです。

僕自身もOrigami Payで2月13日から行われるケンタッキーフライドチキン半額については、一度試しに使ってみようかなと思っています。

ケンタッキーフライドチキンは買いに行くと一人分でも1000円くらいはかかってしまいますから、それが半額になるのは絶対にお得です。

Origami Payのキャンペーンであれば2月13日から19日までの期間中なら、500円以上の買い物が半額になります。

ただし値引きは上限1000円ですからご注意下さい。

1000円以上の買い物が対象なのであれば、キャンペーンにつられて1000円以上買おうとしがち。

これが最もありそうなのが、ネットショップの送料無料キャンペーンです。

「〇〇円以上お買い上げで送料無料」という言葉に、本当はそこまで欲していなくても〇〇円に到達するまで商品を買い足した経験はありませんか?

まさに支出が増えてしまう典型であり、店側の顧客単価アップの狙いにまんまとはまっています。

今後各キャッシュレス決済会社がユーザー獲得のためにさらなる施策を繰り出してきて、競争が過熱することも予想されます。

キャンペーンに踊らされて、本当は必要のないものにお金を使わないよう注意が必要です。
 

支出が増える理由3 ポイント還元目当てで買い物してしまう

「〇のつく日はポイント〇倍」

「月末まであと〇回買い物すればランクアップ」

こんな言葉についつい踊らされて買い物をした経験はありませんか?

本来は必要ないのに、ポイント欲しさに買い物をしてしまうという本末転倒な行動を取ってしまっています。

買い物はあくまで"物"のほうが必要であって、ポイントはおまけです。

この主従関係を忘れた買い物をしてしまい始めると、支出は増えていくことになります。

ポイントは確かにラッキーですし、貯金と同じで貯まっていくとうれしいものです。

しかし先にも述べた通り、ポイントはあくまでおまけであることを理解し、ポイントに縛られないよう買い物すべきです。
 

支出が増える理由4 乱立した各社のキャッシュレス決済を試しに使ってしまう

特に最近、各社から次々にスマホ決済、QRコード決済のサービスが登場しています。

そしてそのたびにキャンペーンが行われています。

となると、一体どんなものなのか試しに使ってみたいと思う人が多くいるのではないでしょうか。

Origami Payを試すために、普段なら行かないDEAN&DELUCAに行ってみた、なんて人もいたかもしれません。

その支出は、本来であればなかったであろう支出のはず。

そして、貯金で気をつけなければならないのが、実は少額の支出です。

1回の支出額は小さいゆえに油断しがち。

小さい支出も積み重なれば大きな支出になります。

PayPay、Origami Payの他にもLINE PayやAmazon Pay、ゆうちょPayなんてのもあります。

自分に合うキャッシュレス決済は一体どれなのかを知るには、実際に試してみるのが一番なのは事実です。

だからこそ、いろいろ試していく中で本来必要ではない支出が発生していく可能性があります。

各種決済を試したいのであれば、本当に必要な支出があるときに試すべきです。
  

消費税増税後のポイント還元対象事業者の決済手段を持っていた方がよい

いよいよ2019年10月に消費税が増税されることになっています。

消費税増税に際し、景気対策としてキャッシュレス決済に対して商品・サービス利用額の最大5%がポイント還元されることとなっており、その対象となる対象となる決済事業者がすでに明らかになっています。

現時点で内定している14社は以下のとおりです。

クレジットカード・・・三菱UFJニコス、三井住友カード、UCカード、JCB
電子マネー・・・WAON、nanaco、Suica、楽天Edy
汎用サービス・・・楽天
コード決済・・・Origami Pay、LINE Pay、PayPay
決済代行・・・Coiney、Square

今回の記事でも紹介したOrigami PayやPayPayは含まれています。

ポイント還元対象となる決済手段として持っていなければポイント還元を受けられませんから、10月以降に大損することになりかねません。

今後も増えていくことになると思いますので、情報を常に収集しておきましょう。
 

まとめ

以上『キャッシュレス決済を導入すると支出が増える4つの理由』でした。

これからもキャッシュレス決済への流れが加速していくことは間違いありません。

大事なことは、どのような決済方法であれ、周囲に惑わされず自分の考えを貫き、ムダな支出をしないようにすることです。

便利な世の中になっていくことは間違いありませんが、余計な支出は増やさないよう注意しましょう。