将来の自分への投資で貯金できないと後悔するならお金を使うな
新年度が始まり1ヶ月が経ち、平成が終わろうとしています。
今年こそ貯金をしたいと意気込んでみた人たちは、はたして順調にお金が貯まりそうなのでしょうか?
今のところ支出を抑えられている人、すでに支出を抑えられていない人、さまざまでしょう。
貯金できないと悩んでいる人の中には、「将来の自分への投資」と称したお金を使い方をしている人も多いのではないでしょうか?
もし将来の自分への投資で貯金できないとお悩みなら、悩まない方がよいです。
1.お金を使うから貯金できない
そもそも貯金できない理由は、お金を使うからです。
お金は使えば、自分の手元からなくなり、別の人の元へ行きます。
だから、自分のお金は減ります。
当たり前のことです。
貯金したければ、お金を使わなければよいだけの話。
それなのに人はお金を使ってしまい、「お金がない」と嘆いているのですから不思議なものです。
しかも、お金の使い道が「将来の自分への投資」だというのです。
自分に投資するなんて、立派ではありませんか。
ところで、「投資」って何ですか?
2.投資なら最初にマイナスになるのは当たり前
「投資」とは、将来の利益のために先んじてお金を投入することです。
将来の自分に対する投資としてお金を使っているのであれば、投資したお金は将来回収できます。
投資ですから、要するに株や不動産と同じ扱いです。
だから、自己投資のために貯金できないと悩んでいるのだとしたら、それは甚だお門違いというものです。
将来回収できるのですから、むしろ喜ばしいことではありませんか。
将来返ってくるはずのお金なのに後悔してしまうとは、一体どういうことなのでしょうか?
3.後悔するなら投資ではない
もし、投資をしてから後悔しているのだとしたら、そのお金の使い方は投資ではありません。
株などをやったことがある人であれば聞いたことがあると思いますが、投資は無くなってもいい余裕資金でやってくださいと言われます。
自己投資も株式投資などと同じで、将来返ってくることはない可能性だってあります。
それを承知の上でお金を投じているはずです。
それなのに後悔するということは、将来の自分に本気で賭けることができていない証拠です。
そのようなお金の使い方は投資でもなんでもなく、ただの浪費です。
自己投資ではなく自己満足に過ぎません。
では、本当の自己投資とは、どのようなお金の使い方なのでしょうか?
4.本当の自己投資とは目標を意識してお金を使うこと
自己投資は、自分に対する投資というだけの話であり、具体的に何に投じるかは定かではありません。
分かりやすいところで言えば、本やセミナーといったところが挙げられるでしょう。
一方で、他の人が聞いたら、「それって本当に自己投資?」というものを投資と考えている人もいます。
美意識の高い人であれば、ファッションやエステも自己投資になるでしょう。
いろいろな世界の人に接してみたいと考えている人であれば、飲み会も自己投資になるでしょう。
自己投資かどうかを考える上で重要なポイントは、お金を使う目的です。
「将来の自分のため」という理由は、あまりにも漠然としており、残念ながら自己投資とは名ばかりの浪費であると言わざるを得ません。
自己投資と主張したいのであれば、もっと明確で具体的な目的意識があって然るべきです。
そもそも、本気で将来の自分に投資したいのであれば、学校に通いたい、セミナーに参加したいといった事態に備え、一定の金額は貯金するのではないでしょうか。
一定額の貯金すらしていないのだとしたら、まさに浪費。
自制心のない単なるクズです。
貯金できない理由は明白です。
5.貯金できない理由は本気で貯めようと思っていないから
結局のところ、自己投資とか何かと理由をつけて、お金を使うことを正当化しようとしているだけではないでしょうか。
ということは、貯金できない理由は、ズバリ「本気で貯金しようと思っていない」だけ。
一生かかっても貯金できないでしょう。
貯金するのにも目的があります。
将来の自分のためです。
あれ?
どこかで聞いたことのある言葉が出てきました。
貯金だって自己投資だって将来の自分のためです。
本気で自分の将来のことを考えているのであれば、今はお金を使うべきなのか、将来に回すべきなのか、適切な判断ができるはずです。
適切な判断ができていないと自ら感じるのであれば、それはまだ本気で自分の将来を考えられていないと自覚すべき。
お金のない人が投資をしようとするのはまだ早いと止められるように、目標もない人が自己投資をしようとするのはまだ早いです。
まずは将来どうなりたいのか、目標を定めることが自己投資の前にやるべきことです。
まとめ
以上『将来の自分への投資で貯金できないと後悔するならお金を使うな』でした。
いかがでしたか?
将来の自分への投資は、実は浪費にすぎない可能性があります。
お金を使って後悔する前に、本当に自分の目指すべき目標を定めましょう。
自己投資は焦って行うものではありません。
目標が定まるまでの間、お金は貯金という形でとっておき、いずれ自分に投資できるよう大事に確保しておきましょう。