【書評】「お金の不安」からいますぐ抜け出す方法

【書評】「お金の不安」からいますぐ抜け出す方法

老後資金2000万円不足の話題が止まりません。

連日のようにこの話題で持ちきりです。

それだけ2000万円という金額のインパクトが大きかったのでしょう。

そして、お金の不安を抱えている人が多く存在しているということなのでしょう。

そこで今回は、以下の本を読んでみました。

お金の不安にもいろいろ種類がありますが、以下のような悩みを抱えている人はいませんか?

  • 欲しいものを買ってストレスを発散する
  • 必要ないものを買って後悔してしまう
  • セールを見逃すと損した気分になる
  • ムダ遣いした記憶がないのにお金がない
  • いくら買い物をしても満足できない

もしこの中に当てはまる人がいたら、この本がお役に立つかもしれません。

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今回の動画は『40代からでもまだ間に合う!貯金がドンドン増える行動&習慣7選』です。40歳を超えて、貯金が少ないと感じている人は多いかもしれません。 しかし、諦めるのはまだ早いです。 私は6000万円を超える資産のうち、3000万円以上を40代の10年間で貯めることに成功しました。 そこで今回は今からでもまだ貯金を増やせる方法をご紹介していきます。 誰にでも取り組め、再現性もある方法です。 貯金が少ない、貯金が苦手という方はぜひ参考にしてみてください。
また、『【本物の準富裕層が語る】「金融資産5000万円は勝ち組」は真っ赤なウソ』も公開していますので、併せてご覧ください。
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お金が貯まらない原因は"脳の発作"

お金を浪費してしまうきっかけの一つはストレスです。

ふとしたことで急に怒りが湧き起こったり、感情がコントロールできなくなることがあります。

例えば、この本の著者が会社勤めをしていたときのエピソードとして、自分より仕事のできない同僚のほうが給料が高いと知ったときの話があります。

著者は社長室に飛び込み、「なんで私の努力を認めてくれないんですか?」「辞めさせてください!」と涙ながらに怒鳴り散らし、そして出て行ったそうです。

このように感情のコントロールができなくなったことがある人は、他にもたくさんいるのではないでしょうか。

この本では、このような状態に陥ったとき、ストレスを"電気"に例えており、ちょっとしたきっかけで電流となり、"脳の発作"が起こると説明しています。

実はこの本の著者は心理学のスペシャリストで、今回紹介している本は、心理学的な側面からお金に対してアプローチする内容となっています。

そしてこの本では、"脳の発作"をいかにコントロールするかが重要であると説明しています。

そこで注目したいのは、脳の発作に気づく方法です。

「自分は正しい!」と自信を持っているときは、「あ!この状態が発作なんだ!」と考えるということです。

(引用元:「お金の不安」からいますぐ抜け出す方法 P21)

発作を起こしているときは、人格が変わっているとのこと。

だから、人格が変わっていることに気づけば、無駄遣いを防ぐこともできるというのです。

脳の発作が起こっている状況下で、どれだけ冷静に自分を見つめることができるかということになります。

これ、なかなか簡単にできることではありません。

なにせ発作が起きて、別人格になっているのですから。

そして、お金が"脳の発作"の誘発剤になることも紹介されています。

「お金がない」のに「セールで安いから新しい服を買う」という行動も、"脳の発作"がきっかけであるとしています。

風邪を引いたら、ゆっくり休むように、"脳の発作"が始まったら、安静にすることを考えられるようになることが浪費を止める第一歩なのです。

嫉妬は発作を引き起こしやすい要因

脳の発作を引き起こす要因は多々ありますが、最も危険なのは嫉妬です。

他人を妬むのは、より強く破壊的な人格に変身してしまいます。

人は無意識のうちに、他人と比較しています。

例えば、自分より劣っていると思っていた人間が、自分より優れたものを持っていたりすると、嫉妬の発作が起こります。

ここで、この本で非常に重要な指摘をしています。

優劣の錯覚というのは、多くの人間が持っている「自分は平均よりも優れた存在だ!」という錯覚のことです。

(引用元:「お金の不安」からいますぐ抜け出す方法 P56)

そうです。

みんな、自分は優れた存在だと思っているのです。

そして、お金は強い嫉妬の対象となりがちです。

バーゲンセールは、「ここの逃すともったいたい」という心理的な発作を誘発する、ある意味テクニカルなマーケティングのテクニックであると言えます。

発作は伝染する

他人があくびをしているのを見て、自分もあくびをしてしまったという経験はありませんか?

脳は、実はいろいろな人とつながっているというのです。

そんなはずはないと思う人でも、他人の感情の起伏が自分にも影響を与えたことはあるはずです。

さらに、嫉妬の対象が自分だったなんてことも人によっては経験があるはず。

また、奥さんがお金の管理ができないのは、旦那さんの発作が奥さんに伝染しているのだそうです。

周囲の人間に発作が起きているかどうかを見極め、自身の世界観を確立させることがお金の不安を解消に導いてくれるとしています。

嫉妬の発作に対処する方法

嫉妬の発作は自分が起こしている場合と他人が起こしている場合に分けられます。

そして、それぞれについての対処法を紹介しています。

自分が発作を起こしている場合の対処法は以下の3つです。

  • 嫉妬していることを認める
  • 自分のほうが優れていることを認める
  • みんな孤独であることを認める

次に、他人が発作を起こしている場合の対処法は以下の3つ。

  • 相手の嫉妬を止めようとしない
  • 必要以上に謙虚にならない
  • 嫉妬の発作をまたいで通り過ぎる

要するに、うまくかわす方法です。

こういうことを意識して行動できるだけで、精神的に一段高いところに上がり、余裕を持っていることが分かります。

脳の体質改善でお金を貯める

そして、よりお金を貯められるようになるために、脳の体質改善を勧めています。

  • 「お金がない」と思ったら募金する
  • 未来の自分のアドバイスに従う
  • 他人の悪口を言いたくなったら、「貧乏神」と頭の中で叫んで、その人を避ける
  • 「いまだけを生きる」と唱える
  • 未来の自分を超えるためには何ができる?と考える

体質によって改善方法は違いますが、一挙にまとめて紹介してみました。

自分に当てはまるのは、試してみるとよいのではないでしょうか。

まとめ

以上『【書評】「お金の不安」からいますぐ抜け出す方法』でした。

自分の心の問題にアプローチするのは、非常に面白いと思いました。

ファイナンシャルプランナーの書いた本では、どうしてもお金に直接的な方法論になりがちですが、浪費の原因は絶対に心の問題が絡んでいます。

浪費してしまう根本的な原因と解決策について考えてみたい人は、一読の価値ありです。

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書評お金,節約,貯金

Posted by いわい