『インデックス投資は勝者のゲーム』の書評を集めてみた

『インデックス投資は勝者のゲーム』の書評を集めてみた

どうも。『毎日が祝日』いわいです。

株価の下落が止まりません。

NYダウはとうとう2万ドルを割り込みました。

「トランプ相場の終焉」といった文字も見かけるようになってきています。

こんな危機的状況だからこそ、改めて初心に帰り、インデックス投資をなぜ始めたのかと自分に問いかけ、絶対に保有した銘柄は手放さないよう心掛けるべきです。

そして、自分の信じた未来が訪れることを願うだけです。

ただ、不安が覆いつくすのも仕方がありません。

そんなときはインデックス投資の本でも読んで、心を落ち着けてみてはいかがでしょうか?

そこで今回は『インデックス投資は勝者のゲーム』という本をご紹介します。

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『インデックス投資は勝者のゲーム』とは?

インデックス投資は勝者のゲーム』 は、あのバンガード社を創設したジョン・C・ボーグルの著書です。


バンガード社といえばアメリカの投資会社で"ビッグ3″と呼ばれる一角。

そして、かの投資の神様ウォーレン・バフェットが「アメリカの投資家にもっとも貢献した人物の像を建てるとしたら、ジョン・ボーグルが選ばれることは疑いがない」とまで言わしめた人物です。

そんな投資界の偉大なるレジェンドの著作を読まないわけにはいきません。

しかも書籍の内容は、短期投資ではなく長期投資、インデックス投資について書かれた内容です。

端的に本の内容を言えば、帯に書かれていることがすべてです。

市場全体のポートフォリオを有するファンドを取得し、永遠に持ち続けること!

その理由を解き明かすのが本書の内容となっています。

『インデックス投資は勝者のゲーム』の目次

本の内容は目次を見ると分かることがあります。

そこで、無いように入る前にまずは『インデックス投資は勝者のゲーム』の目次をご紹介します。

第1章 寓話
第2章 根拠ある熱狂
第3章 企業に賭けろ
第4章 どうしてほとんどの投資家は勝者のゲームを敗者のゲームにしてしまうのか
第5章 もっともコストの低いファンドに集中せよ
第6章 配当は投資家の最良の友なのか
第7章 大いなる幻想
第8章 税金もコストである
第9章 良き時代はもはや続かない
第10章 長期的な勝者を選択する
第11章 「平均回帰」
第12章 ファンドを選ぶためにアドバイスを求めるのか
第13章 簡潔さと倹約の王から利益を得る
第14章 債権ファンド
第15章 ETF
第16章 インデックスファンドが市場に勝つことを保証する
第17章 ベンジャミン・グレアムならインデックス運用をどう考えただろうか
第18章 アセットアロケーション その一 株と債券
第19章 アセットアロケーション その二
第20章 時間という試練に耐え得る投資アドバイス

パッと見、どんなことが書かれているのか想像つかない章もあります。

はたしてどのような内容なのか、要点をネット上で探してみました。

『インデックス投資は勝者のゲーム』の要点

『インデックス投資は勝者のゲーム』で特にインデックス投資派が理解しておいたほうがよさそうな点をご紹介していきます。

インデックス投資はあらゆるリスクを排除する運用方法

そもそもなぜインデックス投資を推奨されているかというと、インデックス投資がリスクを極力排除して失敗しにくい投資法だからです。

インデックスファンドは、個別株や市場セクター、運用会社の選択に伴うリスクを排除する。

(引用元:https://studytokyo3.com/common-sense-investing/

例えば個別株投資は市場よりも年に2%ほどリターンが下回るらしいです。

インデックスファンドであれば欲や感情を無視して市場全体の成長に賭け続けることで、恩恵を受けることができるわけです。

S&P500のような広範囲に米国株式市場に連動する投資信託を持ち続けることが株式市場のリターンから公平な分け前を効率的に確実に獲得する唯一の方法だとも書かれています。

投資コストの複利は暴君である

第4章では「どうしてほとんどの投資家は勝者のゲームを敗者のゲームにしてしまうのか」について書かれています。

この章のポイントはコストです。

長期投資では複利リターンという奇跡は、複利のコストという暴君に凌駕されてしまう。

(引用元:https://pukupuku555.com/investment-book-4/

投資の成功と失敗を分けるのはコストだということが書かれた章になっています。

時間はリターンを考える上では友となりますが、コストは敵となります。

コストは運用会社や証券会社の利益であり、投資家の取り分を減らすものだからです。

そのため投資家は徹底的にコストにこだわるべき、コストをどれだけ抑えることが将来のリターンにつなるかが詳しく書かれています。

向こう10年間はリターンも低調となるかもしれない

第9章の「良き時代はもはや続かない」は特に投資を始めたばかりの投資家にとっては悲しくなる話かもしれません。

なぜならこれから10年間はリターンが期待できないと主張しているからです。

株式と債券を6:4の割合で組み入れたポートフォリオのトータルリターンは名目年間リターンで3.6%、インフレ調整後は1.6%と非常にこれから投資を始める人にとってはちっとも嬉しくない暗雲が立ち込めている未来予想図となってしまう

(引用元:https://index-journey.com/common-sense-investing/

奇しくもコロナショックで株価が暴落し、今後の景気の見通しも決して明るくない状況です。

インデックス投資派には冬の時代が訪れるかもしれません。

しかし、インデックス投資とは良い時期ばかりではないことも理解しておかなければならないという現実を直視するには良い章かもしれません。

長期的な運用成績は平均に回帰する

第11章の「平均回帰」では、投資信託を長期保有すべき理由が書かれています。

短期的な運用成績はランダムである。
長期的な運用成績は平均に回帰する。

(引用元:https://life-asset-management.com/shohyo-shoshanogame

各ファンドの資料には運用成績が紹介されておりますが、悲しいかなどんなに優秀なファンドマネージャーでも運用成績はランダムであり、未来の運用成績まで見通すことはできないのです。

つまり、「一度保有した投資信託を永久に保有し続けることで市場全体のリターンに近い成績をあげることができる」という結論につながっていきます。

実際には図表がありますので、本書を購入していただけるとなお理解が深まると思われます。

セクター別などのスマートベータETFには批判的

またセクター別などのスマートベータETFには批判的な態度をとっているようです。

しかし、新規のパッシブ運用者はアクティブ戦略家であると警鐘を鳴らしています。いわゆるスマートベータETFです。

実際のところ、運用会社が独自のインデックスを作って売っていますが、これには気を付けた方が良さそうです。

(引用元:https://hyougaki.xyz/2018/07/16/%E6%9B%B8%E8%A9%95%E3%80%8C%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AF%E5%8B%9D%E8%80%85%E3%81%AE%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%80%8D/

「スマートベータETF」がよく分からなかったのですが、何やら新しいETFかなと思ったので調べてみたところ、例えば以下のようなETFが該当するようです。

1.高配当
2.最小分散(低ボラティリティ)
3.クオリティ
4.ファンダメンタル(企業規模型)

おっと、私も定期買付をしている高配当が含まれているではありませんか。

昨今のSPYDの値下がりぶりを見るに、手を出したのは早まったかなと思ったのは事実です。

あくまでボーグルの推奨はS&P500指数です。

市場に勝とうとしない。そして何もしない

最後にインデックス投資で勝つための究極的な極意を紹介して終わりにします。

事業を営む者たちが富を得るには、「ぼーっとしてないで何かをやれ」と顧客を説得しなければならない。しかし、全体としての顧客が富を得るには、正反対の行動原則に従わなければならない。

つまり「何もするな、そこにいろ」である。

これこそが、市場に勝とうとする敗者のゲームを避ける唯一の方法なのだ。

(引用元:https://www.oyagakoniosieyou-fosterassets.com/entry/2019/01/17/085401

まとめ

以上「『インデックス投資は勝者のゲーム』の書評を集めてみた」でした。

いかがでしたか?

最後にまとめです。

『インデックス投資は勝者のゲーム』のまとめ

・インデックス投資の極意は、市場全体のポートフォリオを有するファンドを取得し、永遠に持ち続けること!
・インデックス投資はあらゆるリスクを排除する
・コストは徹底的に削減しろ
・今後10年間はリターンを期待しない方が良い
・長期的な運用成績は平均に回帰する
・スマートベータETFには気をつける
・勝ちたければ何しない

結論としては、米国株式市場全体をカバーするS&P500のファンドを定期的に買い付け、永久に持ち続けることが勝者への道のりであるということです。

コロナショックで心が揺れるのは理解できますが、辛抱して保有し続けましょう。


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