年金受給開始年齢が75歳へ繰り下げへ。年金改革法案が審議入り

年金受給開始年齢が75歳へ繰り下げへ。年金改革法案が審議入り

どうも。『毎日が祝日』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

年金受給開始75歳も 改革法案が審議入り

現在は新型コロナウイルス感染拡大の影響下にあるため、あまり大きなニュースとして取り上げられませんが、気になる話題ですので今回取り上げたいと思います。

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年金の受給開始年齢が75歳まで繰り下げへ

公的年金の受給開始年齢は原則65歳ですが、希望に応じて60歳から70歳の間で選択できることを知らない人もいるようです。

公的年金の受給開始年齢を75歳まで繰り下げられるようにする年金改革法案が14日の衆院本会議で審議入りした。安倍晋三首相や加藤勝信厚生労働相が出席し趣旨説明と質疑をした。政府・与党は今国会での成立を目指す。

公的年金の受給開始年齢は原則65歳で60歳から70歳まで選べる。改革案は長く働きたい高齢者が増えているのを踏まえ、受給開始年齢を75歳まで延ばせるようにする。

今回は年金受給開始年齢を70歳から75歳まで繰り下げられるように制度変更する案が検討されています。

年金の繰り下げ受給とは?

そもそも年金の「繰り下げ受給」とは一体何か、ここで改めてご説明していきます。

現在の法律では老齢基礎年金・老齢厚生年金ともに65歳から支給されるのが原則ですが、65歳になってすぐに年金をもらわず、後になってもらい始めることを「繰り下げ受給」といいます。

繰り下げ受給の特徴として、1カ月遅らせるごとに本来の年金額の0.7%分が増額されていきます

そのため、最大で65歳まで遅らせると5年間分、つまり60カ月分の0.7%ですから42%年金額が増額されます

例えば、1カ月に10万円受給できる人が70歳まで繰り下げると14万2千円受給できます。

ただし、65歳からの1年間は月単位での繰下げができません。

つまり、繰り下げをする場合、もっとも早く受給できて66歳からになります。

繰り下げ受給のメリット・デメリット

繰り下げ受給の最大のメリットは、毎月受給する年金額を増やせることです。

70歳が75歳になった場合、1カ月0.7%が変更されければ42%の2倍である84%まで増額できます。

65歳受給なら1カ月10万円もらえる人なら、75歳まで繰り下げると18万4千円になります。

かなり増額されますから、老後の生活が楽になるかもしれません。

ただしデメリットもあり、そもそも75歳まで生きていなければ年金を受給できませんから、年金を受け取ることなく亡くなってしまうことも考えられます。

また、年金を受給開始できたとしても早く亡くなってしまえば、払った年金保険料に対して回収することができないことになります。

さらに結婚していて専業主婦の年下妻がいる世帯の場合、夫の厚生年金加入期間が20年以上など一定の条件を満たすと夫が受け取れる「加給年金」を受け取れない可能性もあります。

ですから、単純に月額の年金額が増えることだけに着目してしまうと、トータルでは損をする場合もあるのです。

自分の世帯の状況や加給年金をはじめ、他にもいろいろとある年金の仕組みをよく照らし合わせてベストな受け取り方を検討する必要があります。

在職老齢年金の見直しも行われる予定

また、今回の年金改正法案では、在職老齢年金の見直しも行われる予定です。

政府の改革法案は一定以上の収入がある高齢者の年金の一部を減らす「在職老齢年金」の見直しも盛り込んだ。現在は60~64歳で賃金と年金の合計額が月28万円を超すと年金が減る。この基準を月47万円超まで上げる。

「在職老齢年金」とは、会社に勤めながら年金を受け取っていると、収入に応じて年金の金額が減らされる制度です。

例えば、給与が「21万円」で、年金が「15万円」の場合に、合計の収入が「36万円」となり「28万円」を超えていますから、年金は「15万円」全額をもらえず減額されてしまうのです。

実際にどのくらいの金額を減らされてしまうのかは収入に応じて何パターンか数式が存在しており、複雑なのでここではすべてを紹介しませんが、とにかく現行制度では合計「28万円」を超えると年金が減額されます。

これが新制度では上限を「47万円」まで引き上げることが検討されています。

先ほどの例で言えば、合計の収入「36万円」で「47万円」以内に収まりますから、年金「15万円」をまるまる全額受け取れます。

老後に働く人が増えていますから、働きながら年金を受け取る場合には有利に働く制度変更となります。

老後まで働かずに済むのが一番

ただ、老後はのんびり過ごしたいですよね。

もちろん体は健康で、有り余る時間を持て余すくらいなら、働いて体を動かし、多少なりの収入を得るのも良いでしょう。

このような働き方は生きがいというか、やりがいを求めてのものです。

一方で、生活のために老後も働き続ける人もいるはずです。

生きていくために最低限度のお金を稼がなければならないという理由で働き続けなければいけないのは、大変つらいです。

なぜなら、永遠に働き続けることはできないからです。

老後資金をしっかり蓄えておき、ある程度の余裕を持った状態で年金を受け取り始めるのが理想ではないでしょうか。

まとめ

以上『年金受給開始年齢が75歳へ繰り下げへ。年金改革法案が審議入り』でした。

いかがでしたか?

長い老後をいかに乗り切るかは、超高齢化社会においては避けられない問題です。

年金もこれからは受け取れる金額が減っていく可能性もあります。

老後は労働収入に頼らなくてもよいよう、老後資金を貯めておくべきでしょう。

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