「1億総中流」から「共同貧困」へ。貧乏から抜け出す方法は?
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
お金持ちになりたいと思う人はたくさんいると思いますが、今の日本は「共同貧困」、すなわちみんなで貧乏になろうという方向に進んでいるようです。
中国は「共同富裕」がスローガン
この記事の筆者は「共同貧困」という言葉を中国の「共同富裕」になぞらえて持ってきたのでしょう。
そもそも中国の「共同富裕」とはどういう意味でしょうか?
「共同富裕」とは中国の習近平国家主席が2021年8月に打ち出したスローガンです。
中国共産党は「貧富の格差を是正し、すべての人が豊かになることを目指す」として共同富裕というスローガンを掲げました。
もともとは中国「建国の父」とされる毛沢東が唱えたものらしいです。
中国では経済成長を背景にした貧富の差の拡大が問題となっています。
スイスの金融大手「クレディ・スイス」によると、2020年の時点で中国の上位1%の富裕層が中国全体の資産の30.6%を保有しているとのことです。
政府としては格差の是正をアピールをすることで国民の不満を抑える狙いがあるのでしょう。
日本の格差は中間層の没落により生じた
では一方で日本でも叫ばれる「格差社会」の実情はどうでしょうか。
日本は中国とは異なる理由で格差が生じているようです。
世界では今、格差が問題となっている。富が富裕層に集中しすぎたからだ。
これは資本主義がうまくいった証拠でもあるし、その副作用でもある。格差是正が政府の仕事になるのはわかる。
しかし、日本の格差は中間層の没落によって生じたものだ。「富裕層に富が集中したことにより拡大した」欧米とは異なる。それは専門家のほぼ統一された見解だ。その日本で格差是正を問題にし、さらなる分配を旗印にするのは疑問である。
日本の格差の原因は「中間層の没落」です。
下のグラフをご覧ください。
所得金額階級別の世帯数の分布を示したグラフで、1998年と2018年を比較しています。
1998年から2018年の20年間で平均所得・中央値ともに100万円減少しています。
そしてグラフを見る限り100万円未満から300~400万円未満の下位4階級の割合が1998年より明らかに増加していることが分かります。
さらに500~600万円未満のグラフより上はすべて2018年のほうが少ないことも分かります。
物価は上がっているはずですから、これでは生活が苦しくなるに決まっています。
自力で資産形成しなければ「共同貧困」に巻き込まれる
では日本は今後どうなっていくのでしょうか。
現在の岸田内閣では「新しい資本主義」を掲げていますが到底うまくいくとは思えません。
ニュースを見て、将来の日本は安心できると感じる人は少ないはずです。
格差の是正なら富裕層がターゲットとなりますが、まさか金融所得課税強化とは予想していませんでした。
お酒やたばこの増税は対岸の火事でしたが、金融所得課税は無視できません。
「貯蓄から投資」への流れに冷や水を浴びせるような政策には理解もできませんし、受け入れたくもありません。
しかし7月に行われる参議院選挙で自民党が勝利し、金融課税強化の動きが本格化するのは目に見えています。
もはや大きな流れは回避できないと腹をくくって資産形成していくしかありません。
おそらくよほどの外圧でもかからない限り政府の方針は変わらないでしょう。
政策に期待できない以上、自分で何もしなければ筆者の言うところの「共同貧困」へ巻き込まれます。
つまり「共同貧困」から抜け出すには自力で資産形成するしかありません。
金融課税が強化されれば投資家の利益は減りますが、投資をやめるわけにはいきません。
資産を増やす上で投資以外の有効な策もないからです。
支出を減らし、貯金を投資に回す。
このありふれた方法を愚直にやり続けるしかないでしょう。
まとめ
以上『「1億総中流」から「共同貧困」へ。貧乏から抜け出す方法は?』でした。
いかがでしたか?
日本の将来の見通しが非常に厳しい中、政府の政策が正しい方向へ進んでいるとも思えません。
となれば結局自力でなんとかするしかないという悲しい結論でした。
もし「共同貧困」を本気で回避しようと思ったら、残念ながら日本から脱出することを検討しなければならないのかもしれません。
以下関連記事です。
高齢おひとりさまはすでに2人に1人が貧困という状況に陥っています。
結婚は幸せへの近道ではなく、辿り着く先は貧乏となる時代へ移り変わりました。
幸せも貧乏も紙一重で、結局はあなたの気持ち次第です。