あなたは大丈夫?60代の7割が老後を楽観視!資産寿命を考える
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
マネックス証券の老後資金に関する記事です。
合同会社フィンウェル研究所が2022年2月に60代の都市生活者に満足度調査を行った結果をベースにした記事となっております。
今回の調査は現在60代を対象に行っており、リアルな声が見えてきます。
40代・50代の人にとっては参考になるかもしれません。
記事は前後編になっているのですが、今回は前編をご紹介します。
7割が保有資産で老後は何とかなると楽観評価
まず「保有する資産であなたの寿命をカバーできると思いますか」という質問の回答です。
これを見ると「十分できると思う」「なんとかギリギリ足りると思う」と回答した人を合わせると69.8%、実に7割の人が「なんとかなる」と考えている実態が見えてきました。
多くの人が楽観視しているようです。
60代ともなると自身の年金受給額も分かってきますし、あと20年くらいという人生のゴールも見えてきます。
自身の保有する資産と照らし合わせて計算上なんとかなると思えたのでしょうか。
保有資産額2,000万円が評価の分岐点に
ただ、このデータだけだと分かりにくいということで、上記回答を保有資産別に見ると異なる側面が浮かび上がってきました。
保有資産別に並べたグラフがこちら。
「十分できると思う」と「全く足りないと思う」が面白いくらい真逆のグラフになっています。
保有資産が2000万円のラインを境目に資産の多い人は「できる」、少ない人は「足りない」がどんどん多くなる傾向がありました。
このあたりを見ると老後資金は2000万円が一つのラインと言えるのかもしれません。
老後資金2000万円問題以降にとったアンケートですから、2000万円を基準と見た人が多い可能性もあります。
資産寿命の延命策は「食費の切り詰め」がトップ
では最後に「資産寿命の延命策」です。
生活費の削減に何をするのかを聞いた結果がこちら。
節約と言えば?でおなじみ食費の切りつめが圧倒的1位となりました。
やはり節約といえば食費に走ってしまうようです。
あと気になるのが「生活費削減に貢献する施策はない」が22.8%もあること。
となると保有資産では足りないと考えている人はどうやって長い老後を乗り切ろうと考えているのでしょうか?
「この中にはない」と回答した9.6%の人たちが持っている施策も気になります。
私が老後資金に悲観的な考えを持っている理由
こうして見ると、60代になってからでは遅すぎで、40代になったら老後資金のことを考えなければいけないのだろうと思いました。
特に私は老後資金に対して悲観的な考えを持っているので、なおさらです。
私が悲観的に考えるポイントは「年金の将来的な減額」と「物価上昇」です。
今後の年金はなんとか制度維持を優先させようと減額が繰り返されていくことは避けられないでしょう。
加えて昨今の物価上昇です。
物価上昇は今後も続いていくはずで、資産価値はどんどん目減りしていきます。
老後資金2000万円問題は老後資金5000万円になるとも指摘している人がいるのは物価上昇を考慮しているからです。
現在の60代は楽観的に見ている人が多いようですが、今後はそういうわけにはいかないと予想しています。
多くの人にとって厳しい老後が待ち構えているのではないでしょうか。
まとめ
以上『』でした。
いかがでしたか?
老後も労働収入に頼ろうとする気持ちは理解できますが、永遠に働き続けることなど不可能です。
そもそも働き続けたいですか?という疑問さえあります。
可能ならば早く引退したいのが本音ではないでしょうか。
できるだけ余裕を持った老後を迎えられるよう今から対策を立て、動き始めるべきです。
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荻原博子は「老後資金2000万円問題はもうない」と語っていますが本当でしょうか?
老後資金の準備はまず「支出の整理」から行ってみましょう。
将来の老後資金は2000万円どころか5000万円必要になります。