年金を「75歳」から繰り下げ受給すると、逆に「大損」するかもしれないワケ

年金を「75歳」から繰り下げ受給すると、逆に「大損」するかもしれないワケ

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

なんと二日連続で森永卓郎氏の記事です。

今日も昨日と同じ森永氏の著作を元にした記事となっております。

勘の鋭い方ならタイトルを見ただけでなんとなく分かるかもしれません。


にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ←こちらのクリックをお願いします。

繰り下げ受給の「落とし穴」とは?

繰り下げ受給は損だというのが森永氏の主張です。

年金の受給開始時期を10年間遅らせれば、年金月額が13万円まで下がった時代でも、受給額が84%増えるので、夫婦の年金月額を23万9200円にまで増やすことができるのだ。

しかし、このやり方には、思わぬ落とし穴があることが、年金制度改革関連法案の国会審議で明らかになった。日本共産党の宮本徹議員が、75歳受給を選んだ場合、手取りで考えると大きな損失が発生することを明らかにして、政府を追及したのだ。

政府の説明は、平均余命で亡くなれば、何歳から受給を開始しても損得はないというものだった。ところが、75歳受給開始を選ぶと、年金が84%増えるために、負担する税金や社会保険料が大きく増えてしまうのだ。

引用内の注意点として「年金月額が13万円まで下がった」とは、森永氏は30年後に夫婦二人の年金額が13万円まで下がるとの主張から出てきた数字です。

繰り下げ受給の「落とし穴」とは、繰り下げ受給を選択すると負担する税金や社会保険料も増えることだそうです。

繰り下げ受給は否定的な声が多く、実際に繰り下げた人はかなりの少数派のようです。

対象となる人が少なかったということもあり、今後は増えていくかもしれませんが。

それにしても繰り下げ受給は毛嫌いされているように思いますが、私は個人的には使い方次第で便利な制度ではないかと考えています。

とりあえず、まずは繰り下げ受給を否定する人たちに対する反論から。

年金はトータルでたくさんもらったほうが勝ちではない

年金を総額でいくらもらうと得とか損といった考え方をしますか?

サラリーマン時代に毎月毎月給料をもらい、パーッと使って老後資金を貯めてこなかった人が圧倒的に多い世の中です。

そんな人たちが年金だけはトータルでいくらもらった方が得という考え方をするでしょうか?

むしろ単月で見て、この金額で生活していけるかという考え方をするのではないでしょうか。

よって年金が不足すると分かったら結局は老後も働き続けるという選択に至るように思います。

で、働き続けることで一定額以上の収入を得られるのであれば、年金を受け取らずに先送りすればよいのです。

繰り返しますが、貯金してこなかった人たちがお金をもらったらどうなるか。

結末は言わずもがなです。

働きつつ65歳から年金をもらい始めたら、おそらく貯金もせずに使い切ってしまうのではないでしょうか。

そして働けなくなったとき、年金だけでやりくりできなくなる。

そんな未来が見えてきます。

労働収入だけでやりくりできるのであれば年金は受け取らず、先送りしておけば働けなくなったときに毎月の手取りは65歳から受給開始するより多くの金額を手にすることができます。

税金や社会保険料が増えたとしてもです。

単月でプラスになれば理想的、マイナスでもその幅を小さくできれば繰り下げの効果は十分にあると考えてよいのではないでしょうか。

繰り下げ受給を選択できる人は老後資金を十分確保している

そもそもの話になりますが、現役世代のうちから「繰り下げ受給も視野に入れようか」などと考えられる人は、老後に対する備えをしっかりしている人に多いように思います。

老後資金がなければ「早くもらったほうがよい」の一択になるでしょう。

下手すると繰り上げ受給を選択するかもしれません。

老後資金に余裕があるからこそ繰り下げ受給を選択肢に入れられるのではないでしょうか。

また、結婚していればどちらか一方は繰り下げ受給という選択も可能です。

一方の労働収入があるうちは年金を受け取らないようにするとか、単身の人と比較して年金の受け取り方の選択肢は広がります。

30年後のことなど誰にも分からないが、備えて損はしない

今回の書籍で森永氏は30年後の年金額が夫婦二人で13万円になるとの予測をしているようですが、はっきりいって30年後の未来のことなど誰にも分かりません。

分からないからこそ老後資金を貯めておいて、「いざ」というときに備えているのです。

私の場合、30年後は78歳になります。

生きているかどうかも分かりません。

しかし老後に備えておかなければ、老後も働き続けて収入を得ないといけない未来が待っています。

私は老後も働き続けるのは嫌なので、今のうちに老後資金を貯め、投資もおこない資産を増やしにかかろうと思っています。

そもそも老後を迎える前にリタイアすることを目標としていますので、がんがん資産を貯めていくつもりです。

今を楽しむのもいいですが、すべてのお金を楽しむことに使う必要もないと思っています。

老後に後悔している人が多いことを考えても、未来のために蓄財していったほうがよいと私は考えています。

まとめ

以上『年金を「75歳」から繰り下げ受給すると、逆に「大損」するかもしれないワケ』でした。

いかがでしたか?

本のタイトルの『長生き地獄』はあながち外れてはいないように思います。

老後に向けた備えをしてない人は確かに地獄を見る可能性はあるでしょう。

消費税はさらに税率が上がるでしょうし、物価も上がるでしょう。

そもそも年金自体が繰り上げではなくデフォルトで70歳支給開始に制度変更されるかもしれません。

不安を抱き始めたらキリがありませんが、とにかく万全を期しておくに越したことはありません。


以下関連記事です。

30年後は年金を受け取りながら働くのが当たり前になっているかもしれません。

30年後というか年金を受け取る前段階で知っておくべきことを紹介しています。

年金に頼らず夫婦で100歳まで生きるための貯蓄額は1億円以上になります。

スポンサーリンク