FIREは甘くなかった。試される個人投資家、投資の現実とは?
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
FIREムーブメントが下火になってきています。
「FIRE卒業」といったワードもSNSでトレンド入りしたりして、風向きは明らかに変わりました。
「こんなはずじゃなかった」
記事ではFIREを夢見て投資を始めた会社員にスポットを当てています。
30代後半でFIREを目指し「レバナス」を始めたとのこと。
まず「レバナス」に手を出した時点でいかがなものかと思いますが、一旦それは置いておきましょう。
約600万円をレバナスに投じ、約200万円の含み損を抱えたそうです。
コロナショック以降のリバウンド的な株価の上がり方は異常とも言えるものでした。
そこへレバレッジをかけて一気に資産を増やそうと思ったのかもしれません。
しかし株価が低迷したことにより思惑が外れたのでしょう。
でもね。
株は上がれば下がります。
上がり続けることなどありえません。
よって下がった場合の想定は絶対に必要なはずです。
私の場合であれば、資産を投資に全振りするのではなく、余裕資金のみで投資を行うようにしています。
そもそも投資でのFIREは想定していません。
「セミリタイア」と言ってましたから、会社を辞めてもパートタイム的な労働は必要だと考えていました。
先の登場人物はそもそも投資額が600万円しかない時点でFIREなど遥か彼方。
FIREを甘く見ているとしか思えません。
投資だけで生活できる人はほんの一握り
そもそも投資から得られた利益のみで生活していくとは、どのような生活を描いていたのか疑問です。
「4%ルール」などと呼ばれる投資益の範囲内に支出を抑えて生活していくといった条件も、毎年達成するのは極めて厳しいです。
なぜなら投資がプラスにならない年だってあるからです。
私が米国高配当ETFに手を出したのは、配当のほうが安定収入になると考えたからでした。
5000万円を全額突っ込めばそれなりの配当収入にはなります。
ただ、元々投資が怖く「貯金派」である私にとって5000万円をすべて投資に回すことなど不可能でした。
リスク耐性が無さ過ぎて、久しく投資から遠ざかっていたくらいですから。
こんなことを書いていると、私が投資を始めた当初を思い出しました。
2002年とか2003年ごろでしょうか、「デイトレーダー」という短期投資で儲ける人たちが知られるようになり、たびたびメディアで取り上げられていました。
テレビで見たデイトレーダーに憧れ、投資の世界に足を踏み入れた人たちが多くいたように思います。
昨今のFIREムーブメントは当時のデイトレードブームに似たようなところがあるのかもしれません。
どちらもサラリーマンのような会社員生活が嫌で、投資で得た利益で生きていきたいという願望から来るものです。
いつの時代も同じなのですが、本当に成功する人は一握りです。
誰でもうまくいくような甘い世界ではありません。
投資で儲けようとしすぎでは?
そもそも投資に対して多くの人が過度な期待を抱いているような気がします。
積立投資のモデルでは年3%とか5%で紹介されることがありますが、年3%って100万円なら103万円にしかなりません。
にもかかわらず「投資でFIREしたい」と思うは正直理解に苦しみます。
FIREのための資産も投資で作っていこうとしているのでしょうか。
先のレバナスに手を出した人も該当するかもしれません。
投資で儲けることよりも、まずは本業でしっかり稼ぐことが重要ではないでしょうか。
本業で稼げれば当然生活は安定しますし、投資に回せる資金も増えます。
やはり短期でラクして儲けて、サラリーマンから逃れたいという気持ちが強すぎるのではないでしょうか。
サラリーマンも長く続ければ収入は安定しますし、厚生年金を払い続けますから将来の年金収入にもつながります。
早すぎるリタイアは将来の収入減にもなりますから、20代・30代でFIREしようとは思わないほうがよいような気がします。
まとめ
以上『FIREは甘くなかった。試される個人投資家、投資の現実とは?』でした。
いかがでしたか?
FIREを目指す人は多くいたようですが、現実は甘くありませんでした。
「FIRE達成」と喜んでいた人たちがこれから徐々に会社勤めに戻ってくるのではないでしょうか。
投資に対して過度な期待はせず、着実に給料をベースに資産を増やし、投資でプラスアルファを作る。
できるだけ長く働くのがこれからの日本の現実に即しているのではないかと思います。
以下関連記事です。
仮にFIREできても、幸せになれるとは限らないようです。
5000万円の資産があってもサイドFIREにさえ移行しません。
FIREを達成したら、その後に何をやるかが重要になります。