介護離職で「年収800万円」と「貯蓄3,000万円」を失った息子の慟哭
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
40代を超えると親のことが心配になってきます。
親の健康状態もそうですし、何か起きたときにどう対処すればよいのかを考えなければいけません。
今回は介護離職した人のお話です。
介護離職で3000万円の貯金を失う
Aさんは父親が78歳のときに脳梗塞で倒れ、要介護状態になったのをきっかけに会社を退職します。
当時の年収は800万円、介護開始時の貯蓄は3,000万円あったとのこと。
その後父親が他界すると、今度は母親の認知症が進み、独身のAさんが引き続き面倒を見ることに。
母は貯金も年金もわずかで、費用の負担はほぼAさんにのしかかりました。
介護生活8年で母も他界。
葬儀代100万円を支払い、3000万円あった貯金は底を突きました。
Aさんは再就職できたものの、現在の年収は300万円代。
Aさんの年齢が分かりませんでしたが、高年収を手放した代償は大きかったように思います。
介護離職を選択する理由とは?
単純に考えれば「介護離職なんてしなければいいのに」と思われるかもしれません。
しかし、介護離職を選択する理由があるのです。
何と言っても「他に面倒を見る人がいないから」という責任感が大きいはず。
そして「介護に対する無知」。
人生において一般的には1~2回しか経験しないことです。
何かのきっかけでもない限り普通の人は介護に関する知識は持っていないでしょう。
だから、急に親の介護が必要になった局面で冷静に調査したり判断したりできなくなるのかもしれません。
もう一つあるとしたら、親と最期の時間を一緒に過ごしたいという感情かもしれません。
最近の私もリタイア後は地元へ帰る選択肢を筆頭に掲げています。
東京にいると親の元へ帰るのに時間もお金もかかります。
お墓や親戚の兼ね合い、いろいろなことを考えると地元へ帰るのが最善策なのではないかと思い始めています。
何より親の最後を見届けたいという気持ちが芽生えてきています。
若い頃は全く考えませんでしたが、親が80歳目前になってくるといよいよ死別を現実として捉えなければならなくなってきました。
「最後に何かしてあげられたら」と思うと、できるだけ両親の近くに長くいたいという感情が芽生えるのは当然かもしれません。
介護離職のデメリット
ただし、介護離職にはデメリットが多いことは理解しておくべきです。
まずは「収入が途絶えること」。
最大のデメリットと言っても過言ではありません。
会社を辞めるので「将来もらえる年金が減少する」ことも挙げられます。
会社を辞めるタイミングが早まりますから「退職金の減少」もあるでしょう。
介護が長引けば長引くほど「介護費用の増大による資産減少」につながります。
また仕事を離れますし、きっと高年齢で退職しているわけですから、介護の期間次第では「再就職が困難になる」可能性もあります。
介護費用の支払いに自らの資産を取り崩す必要が生じるのであれば「老後資金の減少」につながります。
こうして見ると介護離職には経済的なデメリットが非常に大きいことが分かります。
あとは介護につきっきりとなればおそらく「相当なストレスが溜まる」ことになるのではないでしょうか。
一人で抱え込んでしまうと、どんどん悪い方向に進んでいきそうです。
介護離職しないために~介護サービスを活用する
では、介護で一人悩まないためにはどうすればよいのでしょうか?
そこは公共のサービスを始め、利用できるものは徹底して利用してみることです。
そのためにも最低限の知識は持っていなければなりません。
まずは誰かに相談するという点では以下の3つが紹介されています。
・役所や地域包括支援センターに相談
・ケアマネジャーに相談
・老人ホーム・介護施設を検討する
3つめの「老人ホーム・介護施設」は費用が大きく変わりそうですから、誰でも簡単に相談できるわけではありません。
まずは誰かに相談するという選択肢が存在することを知っているだけで大きく変わるような気がします。
また制度を知っているかどうかも大きな差を生むのではないでしょうか。
金銭的なサポートを得て費用負担を減らせる制度として以下の4つが紹介されていました。
・介護保険制度
・高額介護サービス費
・高額医療・高額介護合算制度
・特定入所者介護サービス費(補足給付)
私も専門家ではないため勉強の必要がありますが、知っておくと全然違うように思います。
とにかく「介護離職は絶対に避ける」べきでしょう。
まとめ
以上『介護離職で「年収800万円」と「貯蓄3,000万円」を失った息子の慟哭』でした。
いかがでしたか?
責任感が強い人ほど誰にも相談できず悩んでしまうような気がします。
介護においては制度を知り、誰かの助けを求めるのがベターなのではないでしょうか。
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