「老後に住みたい移住先ランキング」に物申す!第1位は〇〇県?

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

久々の地方移住ネタです。

株式会社AlbaLinkが全国の男女500人を対象に行った調査結果です。

老後に住みたい移住先の条件ランキング

まずは老後に住みたい移住先の条件ランキングです。

上位TOP10が紹介されていましたので、そのまま画像を転載します。

1位は「近隣に商業施設がある」でした。

実際の声としては例えば以下のような回答が紹介されておりました。

<1位 近隣に商業施設がある>
・徒歩圏内にスーパーがある(38歳 女性)
・徒歩圏内で生活必需品がそろう場所(47歳 男性)
・徒歩10分圏内に大型ショッピングセンターがある(56歳 女性)

はたして都合よく"徒歩圏内"にスーパーや大型ショッピングセンターがあるでしょうか。

“徒歩圏内"をどう考えるかでしょう。

地方の現実は自動車社会である点です。

大型のスーパーやショッピングセンターは車移動を前提に郊外に作られているところが多いです。

よって、はたして首尾よく徒歩でショッピングセンターに行けるような物件を見つけられるかどうか。

私はなかなか難しいのではないかと睨んでいます。

しかも老後で、足腰が衰えるはずですから、"徒歩10分圏内"の大型ショッピングセンターなど日本に存在するのかとさえ思ってしまいます。

このあたりは都会の電車中心の生活に慣れている人たちは気づけないのではないかと思いました。

あと、「7 海が近い」は、個人的にはあり得ない条件です。

地震で津波が起きたときのことを考えてしまいます。

老後に住みたい移住先ランキング

もう一つは老後に住みたい移住先の都道府県ランキングです。

圧倒的1位は沖縄県になりました。

実際の声としては以下のようになっています。

<1位 沖縄県>
・海がとてもキレイで、自然が多い。バスでどこにでも行けるため不便ではないから(19歳 女性)
・海がキレイで好きだし、のんびりしたイメージがあるので穏やかに過ごせそう(35歳 男性)
・のんびり自分のペースで過ごせそうですし、あたたかい人が多そうだから(54歳 女性)

基本的にリゾート感覚が抜け切れていないように感じます。

二泊三日で行くわけではなく、1年365日沖縄に住むことを考えれば、もっと深く考える必要があります。

私がパッと思いつくのは、台風を始めとする天候です。

沖縄に住むなら台風対策は必須でしょう。

あと、基本的に気候は高温多湿なはずですから、例えば東京など太平洋側の冬場にかけての乾燥する気候とは全然違うのではないでしょうか。

乾燥対策ではなく湿気対策が必要になったりして、人によっては現在の住環境と真逆の対策を求められるかもしれません。

また、老後は支出を抑えたいですが、沖縄の物価は決して安くないのでは?

「地方は安い」と思っていると痛い目を見る可能性があります。

あと、個人的に気になるのは「騒音」です。

沖縄には米軍基地がありますから、常に米軍の飛行機が飛んでいるイメージです。

実際に住んだことがありませんから実情は分かりませんが、気にかけておくべきポイントだと思います。

そして、沖縄は基本的に車社会なので、自動車が無いと生活が不便なのではないかと推測されます。

“徒歩圏内"にスーパーや大型ショッピングセンターは期待しづらいのではないでしょうか。

あとは、親族と離れた場合、冠婚葬祭で移動を要する際、単純に時間とお金がかかると思います。

地方の現実は甘くない

私がド田舎出身なので、デメリットを多く語ってしまいました。

しかし、この「デメリットを知る」ことが重要です。

ついつい良い点ばかりに目が行きがちですが、移住は観光旅行ではありません。

沖縄、北海道、福岡、長野、静岡あたりは観光気分満載のような気がします。

実際に生活することをイメージしなければいけません。

今ならネットでいくらでも事前情報は入手できますから、情報収集は必須です。

そして短期でプチ移住でもしてみて、まずは現地の状況を身をもって体験してみるとよいでしょう。

さらに言えば、夏と冬、二つの季節を体験するとなお良いです。

異なる季節で全く違う側面が出てくる可能性もあります。

そして最重要ポイントは「老後」である点です。

車は運転しない、行動範囲は狭くなる、周囲に知り合いがいない。

今とは異なる条件になることをよく理解して移住先を検討すべきです。

まとめ

以上『「老後に住みたい移住先ランキング」に物申す!第1位は〇〇県?』でした。

いかがでしたか?

移住先の条件や都道府県の理由を見る限り、「移住はリゾート感覚」の人が多く、個人的には非常に驚きました。

そりゃ移住に失敗する人が続出するわけです。

移住は観光ではなく現実生活です。

実際に老後に住むことを想定した徹底した事前のリサーチが必須であることを忘れないようにしましょう。

以下関連記事です。

「都会風は吹かすな!」とは過激ですが、そんな言葉が出てくる気持ちは田舎側の人間としては少し理解できます。

地方は自動車が無いと生活できない場所が多いです。老後に運転できなくなったときのことまで想定しておかなければいけません。

ド田舎出身の40代男性がド田舎の真実をお教えします。