たった2年で「FIRE卒業」をした男性が語る、早期退職で見失った3つのもの
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
「BUSINESS INSIDER」からFIRE卒業に関する記事です。
とは言うものの日本ではなくアメリカの事例です。
「FIRE卒業」とは日本で昨年末にトレンドに上がってきたワードですが、アメリカでも同様の事象が発生していたようです。
37歳でFIREしたトニー(仮名)の事例
今回の記事ではトニー(仮名)という37歳・男性が登場します。
どのようにしてFIREするに至ったかについては、詳細は語られておらず、たった1行にまとめられていました。
トニーはソフトウェア開発者として高収入を得ながら支出を切り詰めたため、6桁台半ば(約5000万円前後)の貯蓄に成功し、仕事を辞めることができた。
パターンとしてはどこの国も同じようで、稼いだ収入を無駄遣いせず、しっかり貯めるだけ。
どのような投資を行ったかについては書かれていませんでした。
日本の場合、30歳で7000万円を貯めた三菱サラリーマン氏の事例もありますので、37歳で5000万円では特に大きな驚きはありません。
さて、トニーはFIREした後、それほど月日のたたないうちに疑心暗鬼に陥ってしまったようです。
「運よくいい職場にいい時期に就職して必死に働いたおかげで、かなりの資産をためることができた。それなのに『自分には何でもある、自由な時間もいくらでもある、この美しい山間部の農場で暮らしている、なのにどうしてこんなにみじめな気分なのだろう』と考えてしまった。人生のどん底だった」とトニーは語る。
FIREしたのに「人生のどん底」とまで語っています。
結局FIREしてから2年でパートタイムの仕事に復帰したそうです。
FIRE後の生活に欠けていた3つの要素
トニーはFIREを"卒業"した原因としては「3つの要素」が欠けていたと語っています。
トニーはポッドキャストで、FIREには「人とのつながり、仕事の充実感、そして現金」の3つの要素が欠けていると語った。
まず「人とのつながり」。
習慣的に人と接する機会が失われたことは大問題だったと語っています。
また会いたくても、他人は仕事をしていると言います。
次に「仕事の充実感」。
多くの人は仕事に喜びを感じないでしょうが、トニーは違いました。
「自分が得意なことを仕事にすると、本当に充実感が得られる」と、トニーは言う。「だからこそ、私は、おそらくほかの多くの人も、新しい何かを学んだり、難しいことに挑んだりするのが好きなのだろう。すると、何度も何度も失敗をすることになる。だが、(ひとりで)失敗をずっと続けていると、そのうちうんざりしてくるのだ」
トニーはさらに続けた。「そう考えると、自分が得意なことだけを仕事とするというのは、いろんな点でそれ自体がすでに報酬なのだと思える。それに、尊敬できる人々といっしょに難題に取り組むことは、病みつきになる。うまく言えないが、潤いのようなものが得られるのだ」
このコメントから考えると、大半の人は自分の得意なことを仕事にできていないのではないかと思います。
最後が「現金」です。
FIRE後は資産を取り崩す日々となり、不安は払拭できなかったのではないでしょうか。
誰もがFIREに向いているわけではない
これらを参考にすると、日本もアメリカも事情は一緒。
FIREを目指すのは構わないですが、誰もがFIREに適しているわけではなさそうです。
なんといっても「孤独に耐えられるかどうか」は大きなカギを握りそうです。
会いたいときに人に会えないのは私たちが想像している以上に精神的にきついのかもしれません。
そして仕事の充実感。
やりがいと言い換えてもよいかもしれません。
当ブログでも「FIREして何をしたいのか?」という目的論を繰り返してきました。
仕事に満足できていないのであれば、FIREが解決策ではなく転職が解決策なのかもしれません。
自分の不満がどこにあるのか、きちんと掘り下げて考えるべきでしょう。
そして、最後のお金は、絶対的な資産額を築かなければ安心してFIREできないことを示唆しているように思います。
5000万円程度ではまだまだ足りないということなのでしょう。
まとめ
以上『たった2年で「FIRE卒業」をした男性が語る、早期退職で見失った3つのもの』でした。
いかがでしたか?
FIREに関する議論は日本とアメリカ、国は違えど参考になる点は多そうです。
アメリカのFIRE卒業民の記事はあまり見かけなかったので、参考になりました。
当ブログでは「FIREの目的」について常に指摘してきましたが、「孤独対策」も要注意であることが分かりました。
FIREを目指すなら、FIRE後に定期的に他人といかに接触するかを考えておく必要があるようです。
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