FIREムーブメントに存在する警戒すべき3つの「落とし穴」とは?
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
ビジネス・インサイダーに掲載されたFIREに関する記事です。
筆者はアメリカ人ですが、日本にも通ずるところがありますので、参考になると思われます。
これからFIREを目指す人にとっては耳が痛い話です。
落とし穴1:今を犠牲にしすぎる
まず一つ目の落とし穴は「今を犠牲にしすぎる」ことです。
FIREの核をなす戦略は、貯蓄を増やすことである。その方法は、節約する額を増やすのでも、収入を増やすのでもいい。理論上、どちらも悪いことではない。
しかし前者の場合、節約のために出費を切り詰めすぎれば、現在の幸福度が減ってしまいかねない。自分にとって大きな価値のない出費を抑えるのはいいことだが、価値があると思うものにお金を使うのもいいことだ。
後者については、起きている時間すべてを注いでまで収入を増やそうとすべきではない。
お金がもっと必要なときに、もっと稼げる新しい仕事を見つけたり、副業を始めたり、不労所得を求めたりするのは皆いいことだ。しかし、金儲けのための金儲けは、結局時間を浪費しているだけである。
現在あなたがFIREを目指して、またはFIREを目指してはいなくとも資産形成に懸命になっているとしましょう。
そんなあなたに問います。
あなたは現在の生活を楽しめていますか?
今の楽しみを犠牲にしてまで資産形成に勤しんでいないでしょうか。
度を超えた節約は、お金を使って得られる楽しみや経験を奪っている可能性が高いです。
収入を増やそうと努力することも良いことではありますが、収入のために副業したりするのは、結局時間を奪っているだけの可能性があります。
要するに、FIREのための努力によってお金は得られたとしても、失っているものも多いことに気づかなければいけません。
落とし穴2:目的を見失う
二つ目の落とし穴は「目的を見失う」ことです。
退職後の生活は、何もせずとも理想の日々になるとは限らない。
目覚ましのアラームを聞くことなく目覚め、ゆっくりとベッドから起き上がり、気持ちのいい朝日を浴びながらコーヒーを淹れ、たっぷりの朝食をとる……確かに最高だ。
でも、その後は?
その日の午後は何をする? 次の日は? 次の週は?
誤解しないでほしいのだが、もちろん退職後の日々は素晴らしいものになるはずだし、そうあるべきだ。ただ、実際に退職した後に何をするかという計画は必要だと思う。
FIREの話題において、最近は必ず書くようになっている「FIREの目的」について。
会社をやめるためにFIREを目指すになっていませんか?
だとしたら、あなたのFIREはかなり高い確率で失敗します。
最初の1週間は会社に行かずに済む喜びが勝るでしょう。
しかし、時間の経過とともに、何をして過ごすかに悩まされることになります。
結局FIREを卒業し、あれだけ嫌だったはずの会社に戻る決断を下すことになるのです。
何のためにFIREするのか?
FIRE後に何をするのか?
年齢によっては10年、20年もの時間があるのです。
有り余る時間をいかに使うかの計画が無ければ、FIREは上手くいくはずがありません。
落とし穴3:柔軟性がなくなる
そして三つ目は「柔軟性がなくなる」ことです。
あくまでもこれは今の時点を基準に状況を考えたものであり、15年のうちには多くのことが変わるだろう。
たとえば以下のような変化がありうる。
・今よりもいい(あるいは悪い)仕事に就いて、給料が上がる(あるいは下がる)
・市況の変化によって、リターン率が年平均5%より大きく(あるいは小さく)なる
・支出が増えるか減る
・引っ越す
・目標が変わる柔軟にFIREを目指すことは可能だ。しかしそのためには、正しいアプローチをとり、古くなった目標やゴールに固執せず、状況の変化に応じて調整することが必要である。
時間の経過に伴う変化は、FIREを目指している本人にさえ分からないことです。
予想できないですが、予想できない変化に対応できる備えが欲しいところ。
この落とし穴を回避する方法の一つは「ファットFIRE」、つまり大きな資産を用意すること。
日本の大半の人の目指しているのは貧乏FIREになりますから、ファットFIREの達成はかなり難しいはずでしょう。
個人的には資産5億円の超富裕層に到達しない限りフルFIREは目指さないほうがよいと思います。
まとめ
以上『FIREムーブメントに存在する警戒すべき3つの「落とし穴」とは?』でした。
いかがでしたか?
こうして見てくると、はたしてFIREは目指す価値があるのかさえ疑問に思います。
よほどのことが無い限り、フルFIREは難しく、サイドFIREくらいが現実的なのでしょう。
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