“仙人”が教える、最強のインデックスファンドを選ぶ7つの方法
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
私が読んだ本の中から、投資初心者向けの記事となります。
“仙人"ことNightwalker氏の書籍『ラクにお金を増やせる 最強のインデックス投資』を読んで、非常に参考になる点をご紹介。
今回は「インデックスファンドの選び方」です。
私はインデックスファンドの選び方について、漠然と「人気のファンドを選ぶといい」と推奨してきました。
ただ、いろいろと調べて選びたい人に対する回答としては極めて不十分でした。
それと比較してNightwalker氏の著書内にはインデックスファンドの選び方が7つ紹介されていました。
投資初心者にとって非常に参考になると思いますので、ご紹介していきます。
1.つみたて投資枠の対象ファンドから選ぶ
まず一つ目は「つみたて投資枠の対象ファンドから選ぶ」です。
そもそも投資信託はいくつあるかというと、たくさんあります(笑)。
その中でインデックスファンドとなると楽天証券で約400、SBI証券で約500もあります。
その中からどのようなファンドを選ぶかと言えば、まずは「つみたてNISA」、2024年からの新NISAであれば「つみたて投資枠」の対象ファンドから選ぶのが基本線となります。
「つみたて投資枠」に選ばれたファンドは、長期・積立・分散投資に適しているとして金融庁が定める要件を満たすものばかり。
その数は200程度。
優良なファンドとも言えるので、まずはNISAの対象ファンドから選ぶべきです。
2.単一指数に連動するファンドを選ぶ
二つ目は「単一指数に連動するファンドを選ぶ」です。
Nightwalker氏によるインデックスファンドの評価ポイントはこちら。
インデックスファンドの運用評価のポイントは、連動指数をきちんとトレースできているかどうか。
なるほど、きちんと運用できているかどうかだそうです。
つまり「連動する指数を追う運用ができているかどうか」。
ここで気になるのは「連動する指数が何か」です。
私が投資しているファンドであればeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)ならS&P500指数に連動するのだろう、程度しか理解できていません。
楽天VTIとオルカンは一体何に連動しているのでしょうか?
ネットで調べて下の表にまとめてみました。
ファンド名 | 株価指数 |
楽天・全米株式インデックス・ファンド | CRSP USトータル・マーケット・インデックス (円換算ベース) |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | S&P500指数 (配当込み、円換算ベース) |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス (配当込み、円換算ベース) |
「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」って何?というのがそもそもの疑問です。
まず「CRSP」とはCenter for Research in Security Prices(シカゴ大学証券価格調査センター)の略称でした。
このシカゴ大学証券価格調査センターで開発されたインデックス(指数)の一つが「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」です。
CRSP USトータル・マーケット・インデックスは以下のようなインデックスです。
・米国株式市場の大型株から小型株までを網羅
・投資可能銘柄のほぼ100%となる約4,000銘柄で構成
・時価総額加重平均型の株価指数
私がドルで積み立てているVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)も同じインデックスをベンチマークとしています。
上記のように一つの指数を追うファンドだけでなく、複数の指数を合わせた「合成指数」のファンドもあるらしいのですが、"仙人"は推奨しておりません。
3.保有コストで選ぶ
三つ目は「保有コストで選ぶ」です。
いろいろな商品と同様にファンドも価格競争が行われています。
信託報酬率がどんどん下がっているファンドもあります。
もちろん利益を狙うには信託報酬率の低い、低減してきたファンドを選ぶべきです。
また本書では「総経費率を目論見書や運用報告書でチェックしよう」とのアドバイスも書いてありました。
私は全然読んだことがありません(苦笑)。
目論見書や運用報告書を面倒くさければ、楽天証券やSBI証券ならファンドサーチなら、信託報酬率などの経費で並び替えもできるので便利です。
4.時価総額の推移を見る
四つ目は「時価総額の推移を見る」です。
ここで言う「推移」とは、ファンドの規模(純資産額)が継続的に成長しているかどうかです。
純資産額が大きいファンドということは、多くの人に選ばれ続けている何らかの理由があるということです。
これは私が言ってきた「人気上位のファンドを選べ」とイコールです。
裏を返せば、好条件のインデックスファンドだと思っても、純資産額が小さければ何か問題があると思ったほうがよいでしょう。
5.運用実績を見る
五つ目は「運用実績を見る」です。
運用の実績は「運用報告書」を見ることになります。
“仙人"による見るべきポイントは以下の3点です
1.信託報酬以外にかかっているコストが大きくないか?
2.トラッキングエラー(指標との乖離)は大きくないか?
3.分配実績はどうか?(複利効果の享受を期待できる長期投資では、分配金ナシが良い)
ということは、初心者にとってインデックスファンドを選ぶとき、運用実績がまだない新商品は手を出さないほうがよいということを意味します。
6.トータルリターンで考える(配当込み指数を買う)
六つ目は「トータルリターンで考える」です。
“仙人"曰く、株価指数には「配当込み」タイプと「配当除く」タイプの2つがあるが、「配当込み」タイプの指数に連動するタイプを選んだ方が良いとのことです。
株式のリターン(収益)には株価上昇による譲渡益(キャピタルゲイン)と配当(インカムゲイン)の2つがあります。
この2つを合わせて「トータルリターン」と呼んでおり、配当込み指数はこのトータルリターンに連動します。
一方「配当除く」タイプの場合、配当分のファンド収益は分配しなければならず、分配金には20%課税されます。
また複利効果を得るためには自分で再投資する必要もあり、運用効率が悪いと言えます。
7.運用会社のインデックスファンドに対する姿勢を見る
最後の七つ目は「運用会社のインデックスファンドに対する姿勢を見る」です。
“仙人"曰く、社長や社員がインデックスファンド事業に前向きの発言をしているとか、広告などのプロモーションをおこなっているかはチェックポイントだそうです。
企業として力を入れているかどうかが分かりますよね。
私は気にしたこともありませんでしたが、深く調べる人はそういうところまで見るんですね。
勉強になります。
まとめ
以上『"仙人"が教える、最強のインデックスファンドを選ぶ7つの方法』でした。
いかがでしたか?
最後にまとめです。
1.つみたて投資枠の対象ファンドから選ぶ
2.単一指数に連動するファンドを選ぶ
3.保有コストで選ぶ
4.時価総額の推移を見る
5.運用実績を見る
6.トータルリターンで考える(配当込み指数を買う)
7.運用会社のインデックスファンドに対する姿勢を見る
私はせいぜい1と4くらいでしたが、仙人レベルだとより多くの比較するポイントを挙げてくれました。
これから投資を始めようと考えている人は、ぜひ本を実際に読んでみるとよいでしょう。
仙人おススメのファンド16本も紹介されています。
気になる方は下のリンクからどうぞ。
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