老後恐怖症の日本人に送る「どうしたら貯金できるのか」への最終回答
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
「ダイヤモンド・オンライン」に掲載された老後に関する記事です。
2023年に発売され、絶賛されている『JUST KEEP BUYING』を紹介する記事です。
『人生で読んでおいた方がいいビジネス書75冊』でも紹介されるほどの高評価を得ている本です。
今回は本の中からエッセンスを一部ご紹介していきます。
「株に投資すべきか? それとも貯金すべきか?」への回答
まずは資産形成する上で投資すべきか、貯金すべきかに対する回答です。
「投資資産が少ないなら、貯金を増やすこと(そしてそのお金を投資すること)に注力すべきだし、すでに大きな投資資産があるのなら、投資計画に時間を費やしたほうがいい」。
「予想貯金額と予想投資収益額のどちらが多いか?」と尋ねられて、予想貯金額のほうが多い人は、貯金を増やすことに集中すべきだと説いている。
投資は投資する額が大きいほうが効果的ですから、まずは貯金からという意見です。
ここで言う「貯金」は、投資に回す原資という意味で捉えるほうがよいでしょう。
若いうちは新NISAのつみたて投資枠の月10万円をフルに埋められないかもしれません。
であれば、まずは月10万円を投資できるようにすることが先決です。
「どうしたら貯金できるのか?」に対する回答
次に「どうしたら貯金できるのか?」という多くの人の悩みに対する回答です。
日本のファイナンシャルプランナーなら「まずは支出を減らしましょう」というところを、別回答で驚かせてくれます。
本書によると、「個人の貯蓄率を一番大きく左右するのは所得水準」である。このことは、さまざまな研究で実証されているという。
「たとえば、連邦準備制度理事会(FRB)と全米経済研究所(NBER)の研究によれば、下位20%の所得者は毎年収入の1%を貯金し、上位20%の所得者は24%を貯金している。さらに、上位5%の所得者は37%を、上位1%の所得者は51%を貯金している」。
『JUST KEEP BUYING』で提案しているのは「収入を増やす」という回答でした。
確かに収入の多い方が資産形成においては有利であることは間違いありません。
アメリカのFIRE系の記事を読んでいても、副業で収入を増やして若くしてFIREするパターンが非常に多いことに気づきました。
一方の節約・支出削減の効果に限界があるのも事実です。
もちろん支出削減をしなくてもよいわけではありません。
支出も抑えつつ、収入を増やすべきだということです。
そして貯蓄率を50%以上に高めることが目標となります。
高齢者が投資すべき理由
投資が徐々に浸透し始めていますが、年齢が高めの人も投資を始める人が増えているようです。
老後資金に不安を抱えている人が多いことの表れではないでしょうか。
『JUST KEEP BUYING』では、そんな高齢の方々に対して投資を推奨しています。
「技能や知識は人生を通じて向上する。だが、時間は減っていく。そのため、人的資本は結局、時間の経過とともに減っていくことになる。この人的資本の減少に抗うための唯一の手段が投資だ」
仕事の能力はどうしても加齢とともに低下していきます。
将来に備える手段として投資があると語っています。
高齢者への投資を推奨しているのではなく、高齢者になるまでに資産を築くために投資すべき、という表現が正しいでしょう。
高齢者になってから対策を始めるのではないことを留意すべきです。
投資で資産を増やせる人と増やせない人の違い
最後は投資に対する考え方です。
まずは資産家の投資に対するスタンスはこちら。
資産家は、目先の価格の上下動(キャピタル・ゲイン)よりも、毎年いくらの配当が得られるのかを気にする(インカム・ゲイン)。彼らは、長期的にはインフレが進むことを知っていて、ただひたすら買い続ける(JUST KEEP BUYING)のだ。
一方、「安く買って、高く売ろう」と考えている人がこちら。
小さな利ざやを狙って頻繁に売買をする人は、結局勝ったり負けたりして、資産が増えない。そうこうしているうちに、本当に価値ある資産が高騰して買えなくなる。
『JUST KEEP BUYING』とは、要するに世間一般では「ドルコスト平均法」と呼ばれる手法のことです。
とにかくひたすら買い続けること。
これが投資の勝ちパターンなのです。
まとめ
以上『老後恐怖症の日本人に送る「どうしたら貯金できるのか」への最終回答』でした。
いかがでしたか?
最後に「どうしたら貯金ができるのか?」という質問への回答まとめです。
1.収入を増やす
2.できるだけ貯金(投資)に回す
3.現役のうちに投資を始める
4.ひたすら買い続ける
やるべきことは極めてシンプルと言えます。
貯めるべき金額は老後にどのような生活を送りたいか、年金をどれくらいもらえるかによって変わってきますので、人それぞれです。
それは自分で計算してみましょう。
以下関連記事です。
老後を迎えるにあたり、お金は困らない程度に持っておけば十分との考えに辿り着けるとよいでしょう。
いくらゆとりある老後にしたいからと言っても、年金を30万円ももらえる人はそういません。
「ずっと投資を避けている人」は老後になって「投資しておけばよかった」と後悔することになるかもしれません。