豊かな生き方をするために「今しかできないことに投資する」

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日は私の読んだ本の中から。


久々に『DIE WITH ZERO』をご紹介します。

お金と幸せについて考えていきたいと思います。

あなたは喜びを先送りしていないか?

『DIE WITH ZERO』ではエリンとジョンという夫婦のエピソードが紹介されています。

ある日ジョンにがんが見つかり、エリンは仕事を辞め、一緒に過ごす選択をしました。

わずか3ヶ月後、ジョンは天国に旅立ちました。

このエピソードは私たちに非常に重要な示唆を与えてくれています。

死は人を目覚めさせる。

死が近づいて初めて、私たちは我に返る。

先が長くないと知り、ようやく考え始めるのだ。

あなたが資産を増やすために、節約、貯金、投資に懸命になっているとしましょう。

もし、あと1週間であなたが死ぬとしたら同じ行動をとるでしょうか?

間違いなく違うはずです。

これはあまりにも極端な例ですので、参考にはならないでしょう。

普段私たちは、世界が永遠に続くかのような感覚で生きています。

もちろんそう考えるのはある意味では合理的です。

毎日、人生最後の日のような気持ちで生きるのは難しいです。

そのように考えていたら誰も仕事などしなくなります。

しかし、現実には残念なことに私たちは喜びを先送りし過ぎています。

手遅れになるまでやりたいことを我慢し、ただただ節約する人生を送っていないでしょうか。

金やモノのためにあなたが失っているもの

人は老化には逆らえず、いつかは誰もが死にます。

だからこそ、限られた時間の中で最大限に命を燃やす方法を考えなければいけません。

『DIE WITH ZERO』では「今しかできないことにお金を使う」ことを推奨しています。

そして、お金の無駄遣いを恐れて機会を逃すのはナンセンスだと指摘しています。

むしろ大切なのは、自分が何をすれば幸せになるかを知り、その経験に惜しまずお金を使うことだとしています。

筆者が言いたいのは、人生の充実度を高めるのは、そのときどきに相応しい経験だということです。

時間と金という限りある資源を、いつ、何に使うかという重要な決断を下すことで、私たちは豊かな人生を送れるのです。

節約ばかりしていると、そのときにしかできない経験をするチャンスを失います。

その結果、世界が必要以上に小さな場所になってしまうのです。

人生で何をしたいかを真剣に考えてみよう

『DIE WITH ZERO』では、「アリ型」の人に、もっと「キリギリス型」の生き方を推奨しています。

ここで言う「アリ型」とは「今しかできない経験のために使える金を、無駄に貯め込んでいる人」を指します。

今、味わえるはずの喜びを極端に先送りすることに意味はありません。

もちろん明確な将来の計画を持つことは非常に重要です。

しかし、それと同時に今を楽しむことを忘れない生き方をしてほしいというのが筆者の願いです。

「いざというときのため」という理由でお金を貯める人が多いです。

かくいう私もその一人。

では、「人生で何をしたいのか?」と問われたとき、あなたは答えられますか?

悲しいかな具体的に回答できる人は少ないと思います。

とにかく有意義で思い出に残るものという観点から、一度きりの人生で本当に何がしたいのかを考えてみましょう。

まとめ

以上『豊かな生き方をするために「今しかできないことに投資する」』でした。

いかがでしたか?

お金を貯めて将来に備えるのはもちろん大事です。

特に今の日本は先行きが非常に見通しづらくなっています。

だから老後に不安を抱え、お金を貯め込んでいる人が多いです。

しかし、お金は使わなければ価値を発揮できません。

それに墓場に持っていくこともできません。

よって、死ぬときにお金を余らせることは、それを手にするのに要した時間を無駄にするのと同じです。

貯めるお金と使うお金のバランスを考えてみるとよいのではないでしょうか。


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