老後資金不足で新NISAを始めるならやってはいけない6つのこと

老後資金不足で新NISAを始めるならやってはいけない6つのこと

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

幻冬舎のメディア「The GOLD」からの記事です。

老後資金不足を解消すべく新NISAを利用して投資を始めたのに、後悔しているという記事です。

8月上旬のかぶかの大幅下落や円高の影響で資産を大きく減らしてしまった人も多いのではないでしょうか。

すでに投資から撤退した人もいたようです。

投資初心者はどのように向き合うべきなのか?

記事の事例を見ながら考えていきましょう。

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今回の動画は『【【資産形成の闇】金融資産5000万円達成の裏で失ったもの7選』です。私はおかげさまで47歳のときに金融資産5000万円を達成しました。 決して早くはありませんが、準富裕層という一段高い層に到達したのは自分にとっては嬉しい出来事でした。 他の人より大きな資産を手に入れた一方で、実は失ったものも数知れず。 そこで今回は、資産形成の裏で失ったものをご紹介していきます。 これから資産形成に励みたい方は、お金を貯めるのと引き換えにどのようなものを失うかを知り、そのバランスの重要性を認識してもらえればと思います。
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年金暮らしが毎月赤字で投資に飛びついた

記事の主役は西郷さん(仮名)という男性で65歳。

毎月の年金額は13万円。

しかし生活費や家賃、社会保険料などを合わせると支出が20万円。

よって毎月7万円の赤字になってしまう状況でした。

貯めた老後資金は、わずか800万円。

1年の赤字が84万円ですから、10年ももたずに老後資金が底を突く計算です。

「なんとかして貯金を増やさなければ」と思い、西郷さんが目を付けたのが投資でした。

投資ブームに乗って、新NISAを活用して資産を増やそうと考えたのです。

ただし、どのような投資を行ったかというのがこちら。

そして投資に詳しい知人に勧められた「ニコニコ・ハッピー老後」(仮称)というアクティブ型投資信託を、新NISAの成長投資枠240万円(満額)で一括購入。つみたて投資枠120万円も別のアクティブ型投資信託の積立購入を月10万円ずつで設定してしまいました。

いろいろとツッコミどころ満載です。

そして、購入後は開始前の期待感とは裏腹に「資産が減るのではないか」との不安感に苛まれるころになります。

結果として、不安から夜も眠れない状況になってしまいました。

西郷さんの投資手法の何が問題だったのでしょうか?

やってはいけないこと1.投資は儲かると思い込む

投資でやってはいけないこと1つめは「投資は儲かると思い込む」ことです。

投資は地道な貯金より資産形成のスピードを早める可能性があるものです。

あくまで可能性であって確実なものではありません。

タイミングによっては資産が減ることもあります。

また、NISA制度は非課税になるだけで、確実に儲かる制度ではありません。

おそらく政府の陰謀でもないでしょう(苦笑)。

私の印象として、投資に過剰な期待を抱いている人が多いように感じます。

やってはいけないこと2.生活に必要な資金まで投資に回す

投資でやってはいけないこと2つめは「生活に必要な資金まで投資に回す」ことです。

西郷さんは成長投資枠240万円を一括投資。

さらに、つみたて投資枠で毎月10万円も積み立てています。

老後資金はたったの800万円だったはずです。

この800万円の老後資金は、長い老後生活を見据えれば減らすわけにはいかない重要な資金のはず。

だとしたら、投資に回してはいけないお金です。

投資は資産が減る可能性もありますから、絶対に確保しておきたい資産まで投資に回してはいけません。

結果として、西郷さんは投資を始めてから、損するかもしれない不安が大きくなり、投資を始めたこと自体を後悔するにまで至りました。

投資は精神的に追い込まれてまでおこなうものではありません。

やってはいけないこと3.10年超の長期スパンで見ていない

投資でやってはいけないこと3つめは「10年超の長期スパンで見ていない」ことです。

そもそも新NISA制度は、つみたて投資枠なら毎月10万円で15年かけて1800万円の枠を使い切る設計になっています。

つまり、長期投資を前提とした設計になっています。

「長期」とは少なくとも10年は見てほしいところです。

よって、目先の株価の変動に心を惑わされてはいけません。

株価が気になる気持ちは理解できますが、気にしたところで何もできないのです。

だから、投資のことは忘れ、他のことに打ち込むのが精神衛生上も良いのです。

やってはいけないこと4.アクティブファンドを購入する

投資でやってはいけないこと4つめは「アクティブファンドを購入する」ことです。

西郷さんは知人に勧められたアクティブファンドを購入していました。

これが失敗の一つと言えます。

アクティブファンドはコストが高く、パフォーマンスがインデックスファンドより劣るものが多いです。

個人的には投資のコアに据えるのはいかがなものかと思います。

多くの人が購入するような有名インデックスファンドだけでは物足りない人が、ちょっとスパイスを加えるが如くサテライト投資の対象として購入するならよいのではないでしょうか。

少なくとも、初心者がいきなり全額ぶちこむような投資対象とは言い難いです。

やってはいけないこと5.老後になってから初めて投資を始める

投資でやってはいけないこと5つめは「老後になってから初めて投資を始める」ことです。

そもそも論になってくるのですが、年金を受け取るような年齢になってから投資を始めること自体いかがなものかと思います。

投資は資産の減る可能性もあります。

日々株価は変動するのですから、当然のことながら日によっては大きく下落することもあるでしょう。

その株価の変動に一喜一憂するのは、まさに投資初心者と言ったところです。

資産減少リスクのある投資をあえて年金収入のみになってから行うのはいかがなものかと思います。

投資は安定した労働収入のうちの何%かを毎月積み立てるといった経験を重ねてこそ、いろいろなことが分かってくるのです

やってはいけないこと6.そもそも貯金していない

やってはいけないこと6つめは「そもそも貯金していない」ことです。

西郷さんは老後資金が800万円しかありませんでした。

私からすれば、この時点でアウトです。

50歳になると、年金額の予測はできるはずです。

なぜなら「ねんきん定期便」が送られてくるからです。

50歳の「ねんきん定期便」からは将来の予測年金額が記載されてきます。

この金額をチェックしておけば、年金は13万円しかもらえないことは分かっていたはず。

となれば、50歳の時点で危機意識は持てたはずです。

にもかかわらず800万円しか用意しなかったのですから、本人が悪いとしか言いようがありません。

年金受け取り後に「投資をして老後資金を増やさなければ」と思うような状況に追い込んだことが敗因です。

まとめ

以上『老後資金不足で新NISAを始めるならやってはいけない6つのこと』でした。

いかがでしたか?

最後にまとめです。

老後資金不足で新NISAを始めるならやってはいけない6つのこと

1.投資は儲かると思い込む
2.生活に必要な資金まで投資に回す
3.10年超の長期スパンで見ていない
4.アクティブファンドを購入する
5.老後になってから初めて投資を始める
6.そもそも貯金していない

投資は資産の増える魔法ではありません。

最近は物価上昇が続き、現金の価値の低下も叫ばれています。

しかし、価値が低下しても、それを超越する資金を用意してしまえば、無理をしてまで投資をする必要はありません。

一番良いのは老後は投資などせずに、安心して暮らせるだけの資金を貯めておくことだと思っています。

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