【精神科医が語る】老後資金6000万円よりも必要な心得とは?
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
「老後資金はいくら必要?」という話は多くの人が興味を持っているようです。
事実、私のブログでもアクセスが増えることが多いです。
今回は「プレジデント・オンライン」に掲載された精神科医・保坂隆氏の記事を参考に、老後生活にとって本当に必要なものは何かを考えていきたいと思います。
高齢者の収入・資産の実態
まずは改めて高齢者の金融資産の実態を見ていきましょう。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」(令和5年)の60代・70代の数字を表にまとめました。
単身世帯 | 二人以上世帯 | |||
平均 (万円) | 中央値 (万円) | 平均 (万円) | 中央値 (万円) | |
60代 | 1,468 | 210 | 2,026 | 700 |
70代 | 1,529 | 500 | 1,757 | 700 |
各世代・世帯とも平均で1500万円以上の資産があります。
個人的な感想としては、決して多いとは思えない金額です。
老後にゆとりある暮らしをするには6000万円必要との意見もあるようですが、夢のまた夢といった状況です。
また、毎月の収入となる年金はどうでしょうか?
2024年1月におこなわれた厚生労働省の発表によると、厚生年金を受け取る夫婦2人のモデル世帯で月23万483円になります。
厚生年金のモデル世帯は平均的な収入(賞与を含む月額換算で43万9000円)で40年間働いた夫と専業主婦のケースを指します。
国民年金は満額支給の場合、68歳以下は月6万8000円、69歳以上は月6万7808円だそうです。
ちなみに私はサラリーマンなので、基本的には厚生年金で考えています。
ただ、余談にはなりますが、そろそろモデル世帯に単身世帯を加えてもらいたいですね。
実態として単身高齢世帯が今後増えるわけですから。
年金暮らしの心得「何とかなる。何とかやっていく」
では、ここからが本題。
老後の年金暮らしをいかに乗り切るか。
老後ですから、多くの人は子育てを終え、住宅ローンも支払い終え、支出は少なくて済むのが実際のところです。
おそらく老後不安を抱える多くの人は、今の支出がベースにあり、将来の年金が予想できておらず、老後の不透明さが原因となっているような気がします。
「老後2000万円問題」は毎月5.5万円の赤字になるという計算から始まりました。
しかし現実は年金の範囲内でやりくりするしかありません。
つまり、記事の筆者曰く「何とかなる。何とかやっていく。」
これが年金暮らしの心得だそうです。
まあ、そうなりますよね。
そして、そうならざるを得ないですよね。
収入が現役時代と比較して明らかに減少する世帯の方が圧倒的多数のはずです。
収入が減ることに対する不安は大きいのは理解できます。
しかし、現実として受け入れなければいけません。
老後資金を極力減らしたくなければ、受け取る年金の範囲内まで支出を減らす。
もし支出を減らすことに何の問題もなければ、老後生活を迎えるにあたり自信を持てます。
私自身、老後生活はなんとかなるのではないかと思えている理由は、家賃を除けば10万円もかからない生活ができているのが大きいです。
「1カ月10万円生活」のすすめ
実は「プレジデント・オンライン」では奇しくも似たような時期に、もう一つ似たような老後資金に関する記事が出ておりました。
書いた人も精神科医の和田秀樹氏ということで、こちらも精神科医が書いております。
和田秀樹氏は、より具体的に「老後は10万円で暮らすべし」と語っています。
老後のお金が不安なのであれば、より少ない金額で生活できる術を身に付けておけばよいだけの話です。
多くの方が老後資金で悩んでいますが、実は非常に簡単な結論です。
早いうちに少ないお金で生活する経験を積んでおけばよいのです。
もちろん老後は楽しく過ごしたいというのも理解できます。
しかし、お金は限られており、いつまでも楽しく消費し続けられるわけでもありません。
よって、いざという時には支出を削って暮らしていける経験値を積んでおいたほうがよいと和田氏は指摘しています。
ちなみに、和田氏は1週間くらい人との交流を断って生活してみることも提案しています。
老後は遅かれ早かれいずれ誰もが一人になります。
自身が孤独に耐え、楽しめるタイプなのかを見極める実験をしてみるとよいと提案しています。
「孤独対策」も老後においては必要になりそうなのは確かです。
また、「孤独対策」は早期リタイアを目指す人も有効かもしれません。
まとめ
以上『【精神科医が語る】老後資金6000万円よりも必要な心得とは?』でした。
いかがでしたか?
老後は誰もが受け入れざるを得ない未来です。
活動量は低下しますから、若い頃と比較してお金もかからなくなっていきます。
だとすれば、支出を削減することは決して難しいことではないと言えます。
逆に、もし老後もゆとりある暮らしをしたいと考えているならば、現役時代から準備しておきましょう。
何もしないで希望だけ述べるのはおかしな話です。
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