【達成者が語る】金融資産5000万円達成まで25年もかかった5つの理由
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
私はおかげさまで47歳のとき金融資産5000万円を達成しました。
決して早いとは言えませんが、それでも達成したことに変わりはありません。
ただ、上手く立ち回れば、もっと早く5000万円を達成できたと考えています。
そこで今回は、私の失敗を紹介しますので、これから資産形成を目指す方々の参考になればと思います。
40代独身の貯金事情とは?
まずは世間一般の貯金事情を見てみましょう。
参考にするデータは、毎度おなじみ金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯)」の最新データです。
私は47歳で5000万円に到達しましたので40代のデータと、現在は50歳になりましたので50代のデータを並べてご紹介します。
40代 割合(%) | 50代 割合(%) | |
金融資産非保有 | 40.4 | 38.3 |
100万円未満 | 11.1 | 11.2 |
100~200万円未満 | 5.2 | 5.2 |
200~300万円未満 | 4.0 | 2.7 |
300~400万円未満 | 3.7 | 3.6 |
400~500万円未満 | 2.5 | 3.8 |
500~700万円未満 | 4.6 | 4.6 |
700~1000万円未満 | 7.7 | 5.5 |
1000~1500万円未満 | 6.2 | 4.9 |
1500~2000万円未満 | 2.2 | 4.1 |
2000~3000万円未満 | 4.3 | 4.4 |
3000万円以上 | 4.3 | 9.3 |
無回答 | 3.7 | 2.5 |
最新のデータによると、40代で金融資産3000万円以上の人は4.3%しかいません。
3000万円を達成したのは41歳のときでしたから、相当な上位に入っていたと思われます。
それでも私より早く3000万円、5000万円と達成した人たちも多くいらっしゃいます。
ここからは、私の資産形成が遅れた理由をご紹介していきます。
理由1.投資で損失を出した
まず1つめの理由は「投資で損失を出した」ことです。
私が資産形成の一環として投資を始めたのは30歳頃のことです。
当時の私は漠然と「1億円貯めたい」とは考えておりました。
そして資産を増やすためには投資は不可欠だろうと考え、証券口座を開設したのでした。
当時の私はデイトレーダー全盛時代だったこともあり、短期投資で資産を増やそうと考えておりました。
しかし、明確なルールも作れないままトレードを繰り返し、損失を拡大していきました。
そして2006年、忘れもしないライブドアショックで株価が急落。
私は恐怖のあまり、仕事中だったにも関わらず証券口座にログインし、保有していた株をすべて売却したのでした。
現在はブログや動画を通じて「狼狽売りするな」と伝えているのは、この時の経験からです。
結局この売却により、1日で40万円の損失を確定させてしまったのでした。
その後はFXやCFDなどの短期投資に次々手を出しては損失を繰り返し、気づけばトータル100万円負け。
ルールのない短期投資では勝てないことを身を以て勉強したのでした。
新NISAのような非課税優遇された長期・分散・積立投資が可能だったとしたら、絶対にやらなかったと思います。
そして、この損失が後を引くことになるのです。
理由2.投資の再開が遅く、チャンスを逃した
金融資産5000万円達成まで25年もかかった理由2つめは「投資の再開が遅く、チャンスを逃した」ことです。
100万円もの損失を出した後は、優待株投資で株主優待でもらえるものを楽しむ、穏やかな投資になっていました。
しかし、結局株を保有し続けられず、すべての株を売却しました。
そして2008年ごろには投資しなくなっていました。
だから2009年にリーマンショックが起きたとき、投資を辞めていた私は「投資を辞めて良かった」と思っていました。
ところが転機は訪れます。
それはアベノミクスです。
2012年ごろからの「アベノミクス相場」と呼ばれる株価上昇は、投資を損失を出しまくった私にとって信用ならざるものでした。
上昇し続ける株式市場に再び参入することはできなかった私は、指を咥えて眺めることしかできませんでした。
結果として、大きな株価上昇の波に乗る千載一遇のチャンスを逃したのでした。
大きなチャンスは逃すと二度と戻ってきません。
市場にいなければチャンスを手にすることもできないのです。
理由3.投資を再開しても多くの額を投資できなかった
金融資産5000万円達成まで25年もかかった理由3つめは「投資を再開しても多くの額を投資できなかった」ことです。
私がようやく投資の世界に戻ってきたのは2019年3月のことでした。
きっかけはNISAです。
ここで「長期・分散・積立投資」という手法を学んだことと、将来性を考えたとき「米国株」という選択肢に気づいたことでした。
そして非課税制度という投資をしやすい制度の存在に気づき、だったらこの制度を利用してみようと思ったのです。
ようやく投資の再開に漕ぎつけたのですが、最初の月の積立金額は、なんと999円!(笑)
emaxis slimのオルカンとS&P500とバランス(8資産)の3つを1000円の3等分ということで333円ずつからスタートしたのでした。
投資を始めた頃に自分が極めてリスク許容度の低い人間だと分かり、株価の変動が気にならない程度の金額で投資しようと考えた結果が999円でした。
その後、徐々に金額を増やし、当時の上限40万円の12分の1である33,333円を投資できるようになったのでした。
ただ、最初から33,333円投資できていればリターンはもっと大きくなっていたでしょう。
さらに、余剰資金はたくさんあったのですから、NISA以外でも投資していればさらに大きなリターンを手にしていたはずです。
当然ですが投資は入金額が多いほどリターンが大きくなります。
特にコロナショック明けの大きく株価が上昇する時期に思い切った金額を投資できていなかったことが、現状にとどまっている理由です。
理由4.本格的な支出削減に取り組むのが遅かった
金融資産5000万円達成まで25年もかかった理由4つめは「本格的な支出削減に取り組むのが遅かった」ことです。
ここからは投資以外の話です。
貯金自体はずっとおこなってきたのですが、実は支出管理は意外とザルでした。
物欲がなく、欲しいものがほとんど無かったため、貯金できていただけでした。
よって、欲しいものが出たときにはしっかりお金を使っていました。
ゴルフクラブのセットに数十万円も注ぎ込んだり、毎月ラウンドに行き、毎週練習場に行き打ちっぱなし。
移動は自動車ですから、維持費も発生。
ちょっと太ってきたと思ったらジムに入会し、ジム通い。
大好きだったサッカーチームのグッズは買い集めたり、定期的に他人から見たらムダと思える支出が発生していました。
これらムダと思える支出の見直しに着手し始めたのは40歳を過ぎてからのことです。
支出削減は資産形成の基本です。
その時、その時では必要な支出と思っていたり、洋服・靴については完全に見栄でした。
もし、支出管理の考え方を持っていれば、もっと早く5000万円を達成していたことでしょう。
理由5.年収が高くない
金融資産5000万円達成まで25年もかかった理由5つめは「年収が高くない」ことです。
一応就職して以来、順調に年収は増えていきました。
途中、転職して東京に出てきて、年収の水準が上がりました。
転職してからも昇給・昇格は続き、少なくとも平均年収よりは上を行くようになりました。
しかし、40代後半になると年収は伸び悩み、700万円前半に留まり続けています。
所詮は中小企業です。
大企業とは異なり、管理職になっても年収1000万円には遠く及びません。
また、退職金もありませんから、基本t系には毎月の給与で資産を増やさなければならない。
やはり収入が多いほど資産形成は有利です。
就職する際の業界・会社選びは非常に重要で、その後の人生を大きく左右する可能性があります。
若い人はもちろん、すでに一定年齢以上の人も転職というチャンスはありますから、よく考えて働く会社を選ぶべきです。
それでも5000万円を達成できた最大の理由
投資ができず、支出管理も甘く、年収も高くはなかったけれど、どうにか資産5000万円を達成できました。
その最大の理由は一体何か?
それは「結婚しなかったこと、そして子供がいなかったこと」だと思っています。
人生最大の支出である「教育費」を回避したことが大きかったです。
周囲を見ていると、子育てには非常に苦労しているように見えます。
まだ小さな子供の社員が多いですが、これから中学生、高校生と上がってくるにつれ、その苦労が大きくなるはず。
また、子供が一人にとどまらず、二人以上の社員が周囲には多く、ますます大変になっていくことと思います。
そんな同僚・後輩たちを横目に資産形成をしてきました。
貯金メインで地道な資産形成だったため非常に時間はかかりましたが、どうにか5000万円を達成できました。
リスク許容度が低く、投資ができない人間でも5000万円なら達成可能な目標であると理解いただけたのではないかと思っています。
まとめ
以上『【達成者が語る】金融資産5000万円達成まで25年もかかった5つの理由』でした。
いかがでしたか?
最後にまとめです。
1.投資で損失を出した
2.投資の再開が遅く、チャンスを逃した
3.投資を再開しても多くの額を投資できなかった
4.本格的な支出削減に取り組むのが遅かった
5.年収が高くない
より早く5000万円を達成するには、収入を増やし、支出を減らし、できるだけ多くを投資に回すことです。
結局それができなかったのが最大の理由です。
資産をできるだけ早く増やしたい人は、これらの基本を忠実に実行していきましょう。
ただし、資産形成ばかりになり、お金を使わず、経験の機会を逃すのは人生において大きな損失とも言えます。
そのため、支出についてはバランスがものすごく難しいところがあります。
使わな過ぎるのも大問題であることは認識しておくべきでしょう。
過ぎ去った時間は二度と戻ってきません。
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