【重要】「FIREなんてやめとけ!」と言われてしまう5つの理由

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

「早くFIREしたい!」と資産形成に励んでいる人は相変わらず一定数いると思います。

FIREまでとは言わずとも、経済的自由を目指して資産形成している人もいるでしょう。

しかし、FIREは悲しいかな理解してもらえないことがあるようです。

一体なぜでしょうか?

今回は「FIREなんてやめとけ!」と言われてしまう理由をご紹介していきます。

1.FIREの資金を貯めるのに長い時間がかかるから

「FIREなんてやめとけ!」と言われてしまう一つ目の理由は「FIREの資金を貯めるのに長い時間がかかるから」です。

FIREするためには一定の資産が必要です。

FIREの資産と言えば、「年間の生活費の25倍」あれば理論上は資産を維持したまま生活できるとされており、目標金額として設定されることが多いです。

もし年間の生活費が200万円だとしたら、25倍の5000万円が目標資産額となります。

5000万円を貯めるのに、一体どれだけの時間がかかるでしょうか?

仮に年平均200万円の資産増だとしても25年かかります。

新卒から資産形成を開始したとしても、達成時には40代後半に差し掛かっています。

FIREを目指す資産形成の注意点として、資産形成し続ける間、お金を使って得られる対価を犠牲にし続けることが挙げられます。

結果として、本当にやりたいことを先送りにし、他の人たちが経験することを経験せずに時間が経過する可能性もあります。

2.本当にやりたいことがあるのなら今すぐやればいい

「FIREなんてやめとけ!」と言われてしまう二つ目の理由は「本当にやりたいことがあるのなら今すぐやればいい」です。

本当にやりたいことがあるなら、すぐにでも会社を辞めてチャレンジすればよいという批判があります。

FIREのための資産形成は、一つ目の理由に書いたとおり、非常に時間がかかります。

資産形成している間は、ある意味、我慢の状態が続いています。

ネガティブな気持ちのまま仕事を続けるその様は、あたかも修行のようなものです。

そして何十年もかけてようやく目標資産を達成したとき、FIREを志し始めたときと同じような気持ちでいるでしょうか?

だったら、「何かをやりたい!」と思ったときに、すぐチャレンジすればよいのではないか?という批判です。

ただ、そもそもFIREを目指す人の多くは「仕事を辞めたい」という願望が強いと思われ、そこまで「何かをしたい」という願望は持っていないのではないかと推測します。

一方で「何かをやりたい」と思っている人にとっては、一定額以上の資産という"保険"を持っておきたいという気持ちも理解できます。

目標資産を貯めるまでの間、仕事のモチベーションをいかに維持するかがポイントになると言えそうです。

3.資産を維持できない

「FIREなんてやめとけ!」と言われる三つめの理由は「資産を維持できない」からです。

FIREと言えば「4%ルール」と呼ばれる資産を維持し続ける考え方が有名です。

支出を資産の4%以内に収めれば資産が枯渇する可能性は非常に低いと言われています。

確かに株価が順調に推移すれば、「4%ルール」が成立し続けるかもしれません。

しかし株価は常に上昇するとは限りません。

時にマイナスになり、時に大きく暴落する年もあるでしょう。

また、オルカンやS&P500を投資のコアに据えている場合、為替変動のリスクも抱えています。

株価が上昇しても、円高になれば資産が減少します。

そして、資産の増加分で生活していく理論になるわけですが、はたして本当に資産を維持できるのでしょうか?

物価が上昇し続ければ、生活費は当初の想定より上昇し続ける可能性があります。

よって、FIREしても支出を切り詰める必要はあり続け、「悠々自適」とはとても言い難い生活になる人もいるはずです。

会社を辞めて定期収入を失う分、FIREしてからのほうが本当の修行になりかねません。

FIREするなら、目標の25倍と言わず、もっと多くの資産を貯めるか、投資収入以外の何らかの収入を得る手段を確保してから退職するのがよいでしょう。

4.精神的な問題を抱える可能性がある

「FIREなんてやめとけ!」と言われる四つめの理由は「精神的な問題を抱える可能性がある」ことです。

FIRE生活に入ると、会社を辞めるため、他の人と接する機会が劇的に減少する可能性があります。

そのため、社会から孤立し、孤独に陥る可能性があります。

メンタルの弱い人は孤独が耐えられず、結局会社に再就職するという事例も起きているようです。

また、会社を辞めてから特に目標がなくなり、やるべきこともなくなるため、「生きがい」を見失ってしまうこともあります。

人間はやりたいことがなくなると、精神状態も悪くなっていきます。

会社を辞めてからのプランが明確になっていないため、最初のうちは開放感に浸れるのですが、そのうち暇すぎる生活に飽き、結局会社に再就職する人もいたようです。

このような精神状態に陥る原因は「FIRE自体が目標になったこと」でしょう。

FIREを目指す場合、「何のためにFIREしたいのか?」を考え、会社を辞めてからの生活をかなり具体的に練っておかなければ同じ失敗を犯すことになります。

5.老後の年金が他の人より少ない

「FIREなんてやめとけ!」と言われる五つめの理由は「老後の年金が他の人より少ない」ことです。

FIREは他の人たちよりはるかに早いタイミングで会社を辞めます。

それ故に他の人と比較して老後に受け取れる厚生年金の額が少なくなります。

年金は老後の生活を支えてくれる貴重な収入です。

会社を辞めた後、国民年金を払い続ければ7万円程度の収入になる可能性はあります。

7万円でも投資収入だけで生活してきたFIRE民にとっては非常に大きいかもしれません。

しかし、老後の収入が他の人たちより少ないため、長い老後まで含めて乗り切れるかどうかは疑問です。

また、年金の受給開始年齢が65歳から引き上げられる可能性もあります。

若い人たちにとって年金の受給開始はまだまだ先の話です。

年金額がジワジワと減少していることもあり、ギリギリまで働いた人と老後の収入格差を招きかねません。

老後まで見据えて考えれば、よほどの資産を築けた人を除けば、あまりに早すぎるFIREは疑問視せざるを得ないのです。

まとめ

以上『【重要】「FIREなんてやめとけ!」と言われてしまう5つの理由』でした。

いかがでしたか?

最後にまとめです。

「FIREなんてやめとけ!」と言われてしまう5つの理由

1.FIREの資金を貯めるのに長い時間がかかるから
2.本当にやりたいことがあるのなら今すぐやればいい
3.資産を維持できない
4.精神的な問題を抱える可能性がある
5.老後の年金が他の人より少ない

FIREは「自分が好きなことをして生きる」「会社に縛られない人生」を実現できるとして、特に若い人を中心に憧れる人が多いようです。

しかし、安易に仕事を辞めてしまうと取り返しのつかないことになります。

私はFIRE肯定派ですので、自分のやりたいことをやるのは非常に良いことだと思います。

一方でFIRE慎重派でもあるため、「会社を辞めたい」が先行しすぎると、その後に痛い目を見るとも思っています。

よって、なぜFIREしたいのかをよく考え、実行に移すべきです。

やりたいことが見つからないのであれば、経済的自立だけでも目指しておき、将来の選択肢を用意できる状態にするのがよいのではないでしょうか。

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