「生まれて初めて自由時間を手にした」と語る66歳女性の年金生活

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
多くの人にとって老後の心配事といえば、やはりお金ではないでしょうか。
現役時代にどれだけ資産形成をしておけば老後に安心した暮らしができるのか。
今回も最近好例となってきました「All About」が実施したアンケート調査から、北海道在住66歳女性のケースを紹介します。
回答者プロフィールと年金
まずは今回の主役女性のプロフィールから。
回答者本人:66歳女性
同居家族構成:本人のみ
居住地:北海道
リタイア前の雇用形態:パート・アルバイト
リタイア前の年収:150万円
現在の資産:預貯金4000万円、リスク資産不明(有価証券保有)
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:厚生年金24年、国民年金のみ16年
リタイア前は「パート・アルバイト」だったのですね。
どうやって4000万円もの資産を築いたのか気になるところですが、その方法は後ほど登場します。
老齢基礎年金(国民年金):受給年齢を繰り下げ
老齢厚生年金(厚生年金):6万9000円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):個人年金保険80万円(年額)
年金は現時点では6万9000円ですが、国民年金を繰下げているため未受給の状態です。
個人年金保険が年80万円ですから月6万6000円くらいです。
合計で月13万7000円になるのでしょうか。
贅沢をする性格ではないので充分
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足している」と回答した今回の投稿者。
その理由はこちら。
「33年程前の個人年金保険はお宝保険で、運用利回りが5.5%らしい。他にも保険に加入しているが、(税金や社会保険料の負担が増えるため)これ以上年金受取額が増えないように考えている。もともと贅沢をする性格ではないのでこの金額で充分です」
運用利回り5.5%の保険って何でしょうか。
今はそんな保険ないはず。
そして、税負担を増やさないように年金額も増えないようにしているとのこと。
だとすると、繰下げ受給の意図は気になるところです。
そして気になるのが、ひと月の支出は約「13万7000円」とのこと。
現在受給している厚生年金と個人年金保険の年金だけでは「年の半分くらい足りない」と回答しています。
個人年金保険は使っていないということでしょうか。
パート収入があるから生活には困らない
年金で足りない支出については「保有している様々な有価証券から」賄っているとのことです。
さらに、パートとして働いているようで、月22日、平均給与8万5000円ほどだそうです。
年金生活においては、特に節約を意識していないそうです。
「学生時代から収入と支出のバランスを考えてきました。家族を支える必要があったので、幼い頃からずっと働く環境で生きてきました。友人たちと遊ぶ時間はなかったが」
昔からお金で苦労していたのでしょうか、無駄遣いをする発想が無いようです。
やはり支出が少なければ、おのずと少ないお金で生活できますから、老後は有利に働きます。
あとは、老後も働けば収入を得られますから、老後のお金の不安は軽減できます。
読者へ現役時代にやっておくべきアドバイス
今回の女性は、「現役時代にもっとこうしておけばよかったこと」との問いに「後悔はない」と明言しています。
そして、次のように語っています。
私は新卒で金融機関に就職し、結婚前に相当な額を貯めました。子どもたちには、独身時代に一生分の金融資産の土台を作っておくと後年助けになると言ってきました。
まず、ここで判明したのが結婚して、子供が複数人いたこと。
そして金融機関に就職していたことです。
なるほど、これで4000万円もの資産を築けた理由が判明しました。
独身のうちに今後の人生の土台となる金融資産を築いておくとよい、というのが女性からのアドバイスです。
このアドバイスは耳が痛い人も多いのではないでしょうか。
独身時代は、むしろ今のうちに遊んでおこうという人もいるはずです。
もちろん遊ぶのは悪い事ではありませんし、今しかできないことも多いです。
一方で、独身のうちが資産形成において有利なのも間違いありません。
結婚して子供が生まれると、教育費や住宅費が重荷になり、資産形成が順調に進まなくなるケースが多いからです。
若いうちから老後を見据える資産形成というのは何とも寂しい限りですが、自助努力をおこなわなければならないのが現代でもあります。
遅くなれば遅くなるほど不利になりますから、少しずつでも資産形成を行っていくべきでしょう。
まとめ
以上『「生まれて初めて自由時間を手にした」と語る66歳女性の年金生活』でした。
いかがでしたか?
仮に年金が少なくても、元来の支出の少なさで贅沢をしなければ、老後の生活は決して苦しくなりません。
「年金が少ない」と嘆いている人の多くは、支出の多すぎる人たちだと理解すべきです。
また、独身のうちに資産形成をしておくことで老後生活も有利になると分かります。
早くから資産形成をおこない、安心した老後を迎えられるよう準備を進めておきましょう。
以下関連記事です。
「老後2000万円問題」は金額だけがセンセーショナルに伝わってしまいましたが、金融庁が本当に伝えたかったことは別にありました。
老後貧乏を回避すべく、50歳以降にやってはいけないお金の使い方をまとめてみました。
老後資金を準備できない多くの人は「老後の生活設計をしていない」という衝撃の事実が判明しました。