【9割の人が挫折する】資産5000万円達成に立ちはだかる7つの壁
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
5000万円という資産額は世の中の多くの人にとって達成が決して簡単ではない金額です。
達成するためにはいくつも存在する困難を乗り越えなければなりません。
そこで今回は、資産5000万円達成の前に立ちはだかる壁をご紹介します。
これから5000万円を目指す人は、壁を事前に把握しておき、その壁を乗り越えられるように対策を立てておきましょう。
資産5000万円はいかに難易度が高いのか?
まずは資産5000万円を達成する難易度が高いのか、毎度おなじみ野村総研の富裕層ピラミッドを確認しておきましょう。
資産5000万円以上の準富裕層は403.9万世帯います。
準富裕層とそれ以上の割合はどれだけかをまとめたのが次の表になります。
2023年 (万世帯) | 全体に占 める割合 | 累計の 割合 | |
超富裕層 | 11.8 | 0.21% | 0.21% |
富裕層 | 153.5 | 2.76% | 2.97% |
準富裕層 | 403.9 | 7.25% | 10.22% |
アッパーマス層 | 576.5 | 10.35% | 20.57% |
マス層 | 4424.7 | 79.43% | 100.00% |
準富裕層は全世帯の7.25%。
準富裕層より上の富裕層と超富裕層を合わせても10.22%しかいません。
つまり、資産5000万円以上になると日本の世帯の上位10%に入ることになります。
これで5000万円がどれだけ高いハードルなのかは理解いただけたと思います。
1.とにかく時間がかかる
資産5000万円達成に立ちはだかる壁まず1つ目は「とにかく時間がかかる」ことです。
ある意味、これが最大の壁と言ってよいかもしれません。
一言で5000万円と言いますが、その達成までは非常に長い時間がかかります。
私の場合は47歳で達成ですから、社会人になって25年でようやく達成できました。
収入が多ければ、そして投資をしていればもっと早く達成できていたかもしれません。
働いて収入を得て、日々の生活にお金を使い、その残りが毎月のプラスになっていきます。
その一部を投資に回していくという地道な戦いがひたすら続きます。
あまりにも地道すぎるため、資産形成を続けるのは非常にしんどい作業となります。
ただ、資産形成とはそういうものです。
長期の目標を達成するには、計画を立てておくことをお薦めします。
自らの資産形成法だと5000万円達成時期がどれくらいなのか、計算しておくとよいでしょう。
そして、毎年1回再計算し直して、どれくらいで達成になるのか、常に把握しておけば、「時間のかかるものだ」と割り切れるはずです。
2.早くお金を貯めたい焦り
資産5000万円達成に立ちはだかる2つ目の壁は「早くお金を貯めたい焦り」です。
5000万円を達成するには、とにかく時間がかかります。
しかし、悲しいかな人は早くお金を貯めたいと思うものです。
それが「焦り」となると、やってはいけないことに手を出し始めます。
その最たるものが「過度な投資」です。
例えば、自分の許容範囲をはるかに超えた多額を投資したり、ハイリターンを求めてハイリスクな投資に手を出したり、といったことが挙げられます。
気持ちは分かりますが、焦りは禁物です。
先ほどと同様、時間がかかるものであることを受け入れ、長期の計画を作っておくべきです。
どうしても急ぎたいのであれば、収入を増やすか支出を減らすしかないでしょう。
3.お金を使ってしまう
資産5000万円達成に立ちはだかる3つ目の壁は「お金を使ってしまう」ことです。
お金は使ってこそ価値が生まれます。
そして、お金を使えば実に様々なものが手に入ります。
だからこそ人はお金が欲しいわけですが、資産形成は欲に反してお金を使わないようにしなければなりません。
しかし、世の中の多くの人は収入が増えると、何かを買ってしまいます。
生活レベルを上げてしまい、収入の増加分は貯まらず、すべて消えていきます。
仮にお金が貯まっても、貯まったお金を使って何かを買ってしまうため、結局なくなります。
この手のタイプの人は、資産形成の基本が「収入マイナス支出」の差額を大きくすることであり、支出を抑えることが最も手っ取り早いことを理解していない可能性があります。
あるいは、資産形成が長期に及んでしまい、耐えられずに使ってしまった可能性があります。
お金は多少使う分には問題ないですが、固定費の場合は支出がずっと増え続けることになりますので、注意を払う必要があります。
4.投資をしていない・長続きしない
資産5000万円達成に立ちはだかる4つ目の壁は「投資をしていない・長続きしない」です。
資産形成は「収入マイナス支出」の差額を貯金するのみでは、収入がかなり多くない限り、私のように相当な時間を要することになります。
そこで頼ることになるのが投資なのですが、これがまた新たな壁をもたらします。
そもそも大半の人が投資をやっていません。
2024年12月末時点でのNISA口座数は約2560万口座しかありません。
そして、投資を開始できたとしても、時々訪れる下落相場で投資を辞める人が後を絶ちません。
NISAやiDeCoのような制度は「投資の王道」とも言える長期・分散・積立投資がベースとなっています。
制度の趣旨を理解し、長い期間続けることが最重要と言えます。
そのため、下落しても気にならない程度の金額で投資をするのがよいと考えます。
お金を増やしたい欲は理解できますが、下落したときの恐怖に耐えなければいけません。
本来であれば投資額が多いほど威力を発揮できるのですが、継続できなければ何の意味もありません。
長期投資を選択した場合、必ずどこかで暴落に巻き込まれますし、たびたび大幅下落が起こります。
それを理解した上で、投資してもよい金額を決めるべきでしょう。
5.投資の方針に迷いが生じる
資産5000万円達成に立ちはだかる5つ目の壁は「投資の方針に迷いが生じる」です。
投資を始めてから時間が経過すると、自分の保有している商品より他の商品のほうが良いように見えてくることがあります。
例えば、S&P500を選んでみたものの円高ドル安の影響を受け、思うように資産が増えないとなると、日本株メインの投信のほうが良かったのではないか、とか考えてしまいがちです。
投資は長い期間続けていると、どうしても良い時期と悪い時期が出てきます。
そして悪い時期になると、他の商品のほうが良かったのではないかとの疑念を抱き始めてしまいがちです。
そんなときは、投資を始めたとき「なぜこの商品を選んだのか?」をよく思い出してみるとよいでしょう。
10年、20年という長期で考えたときに「この商品が良い」との決断に至ったはずです。
一時的にブレが出るのは当たり前で、長期で見たら上がっているはずなのですから、自分の決断を信じるべきです。
始めた投資は絶対に20年は変えない意気込みで投資をしなければいけません。
6.子育てと住宅ローン
資産5000万円達成に立ちはだかる6つ目の壁は「子育てと住宅ローン」です。
長期に及ぶ資産形成において、支出はできる限り抑えたいものです。
しかし、子育てと住宅ローンは長期に及ぶ支出の代表格であり、しかも金額も小さくありません。
よって、この2つは資産形成をおこなう上では付き合っていかなければならないものとなります。
そのため、まずは子育てと住宅ローンが始まる前にどこまで資産を積み上げておけるかです。
よって、いかに早く資産形成に着手できるかがカギになります。
そして、ちゃんと計画を立てて、どれだけの費用がかかるかを計算しておくことです。
特に子育ては計算どおりにいかないことが多いと思いますが、無計画で始めるよりはマシです。
住宅ローンは現実的な金額と期間にすることでしょう。
場合によっては賃貸で乗り切るという手段も検討すべきです。
7.収入が少ない
資産5000万円達成に立ちはだかる7つ目の壁は「収入が少ない」ことです。
そもそも収入が多ければ、投資に頼る必要など無いかもしれません。
投資をするにしても、収入が多ければ入金力を上げて、より早く5000万円に到達できるかもしれません。
よって、収入の多寡は資産形成に大きな影響を与える要素となりがちです。
しかし、簡単に増やせないところが大きな壁となって立ちふさがります。
まずは本業でしっかり結果を出して稼ぐことです。
そして、支出を見直すことです。
自分にとって不要な支出が分からなければFPさんに相談に行くのがよいのではないでしょうか。
第三者から客観的に指摘されて初めて気づくことがあるかもしれません。
自分の当たり前は他人にとっても当たり前とは限らないからです。
もっと収入を増やしたいなら副業や転職といった手段も考えられます。
ただし、この2つはかかる労力やリスクも踏まえた上で実行に移すか検討すべきです。
あとは諦めて、現在の収入を受け入れ、現在の収入での資産形成の計画を立てて5000万円を目指すことになります。
まとめ
以上『【9割の人が挫折する】資産5000万円達成に立ちはだかる7つの壁』でした。
いかがでしたか?
最後にまとめです。
1.とにかく時間がかかる
2.早くお金を貯めたい焦り
3.お金を使ってしまう
4.投資をしていない・長続きしない
5.投資の方針に迷いが生じる
6.子育てと住宅ローン
7.収入が少ない
壁を乗り越えられるかどうかは「資産形成は時間がかかるもの」であるという大前提を受け入れられているかがカギとなるような気がします。
そのため、資産5000万円を達成するまでにどのような絵を描けているかがポイントとなります。
長く時間がかかり、時に上手く進まない時期もあります。
そのようなときでも地道にコツコツと積み重ねられる根気があるかどうかが大事です。
そして何よりも本気で5000万円を達成したいかどうかという意志が問われることになるのです。
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