連日の円高・株価下落で資産130万円減。でも新NISA長期投資派は逃げるな

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
9月に入り、連日の円高や株価の下落で、保有している資産額が減少し、気持ちが沈んだりイライラしてしまっている人が増えているかもしれません。
長期投資が正しい選択だと頭では理解していても、自分の資産が減少していく現実を目の前にすると、このまま投資を続けてよいのか迷いが生まれます。
こうした局面で心が折れてしまう人と、数年後に資産を大きく伸ばす人との間には、相場の受け止め方に大きな違いがあると感じています。
そこで今回は、私の資産額を公開しつつ、お互いに傷を舐めあい、そしてこれからどうすべきかを励ましあおうという企画です。
資産が減って落ち込んでいる人や売却しようか悩んでいる人は、最後までお付き合いください。
資産公開~10日あまりで大幅減~
まずは、私の運用資産を公開します。
2026年8月終了時点で2,763万円でした。
これはemaxis slimのオルカン、S&P500、そして米国株ETFのVTI、VYMをすべて合算した金額になっています。
8月は約90万円増えて、7月のマイナスを取り戻してくれたと正直ウハウハな気分でした。
しかし、9月になると状況は一変し、この動画を作成している時点で、2632万円となりました。
つまり、10日あまりで130万円の減少です。
8月の大幅プラスがすべて吹き飛んだ格好です。
率直に言えば、悲しいですよね。
これまでの増え方が異常だったとはいえ、貯金をすべて吐き出してしまいました。
それにしても、このような事態になるとは、市場では一体何が起きていたのでしょうか?
円高と株価下落のダブルパンチ
まずは、9月に入ってから突然始まった「円高ドル安」の動きです。
7月下旬に行われた為替介入の後、8月は円安がジワジワと進み、1ドル160円くらいまで戻していました。
しかし、9月に入って一時1ドル152円台まで急激に円高が加速しました。
今回の急激な円高の背景には、主に3つの理由があります。
1つ目の理由は、日銀が近い時期に利上げを行うのではないかという「市場の観測」です。
これまで日銀は歴史的な低金利政策を続けてきましたが、日銀関係者の相次ぐ強気な発言などを受け、「予想よりも早いペースで金利を引き上げるかもしれない」という見解が市場で急速に強まりました。
為替相場は「日米の金利差」に強く影響を受けます。
アメリカが高金利を維持する一方で日本が金利を引き上げれば、日米の金利差は縮小します。
金利差が縮まると、高金利のドルを保持しておく旨みが薄れるため、ドルを売って円を買い戻す動きが強まり、円高が進行することになります。
2つ目の理由は、アメリカ要人による円安牽制の発言です。
米財務長官ら主要要人と日銀のトップによる会談などをきっかけに、市場では「アメリカ側も現在の歴史的な円安水準を問題視している」という姿勢が鮮明に受け止められました。
米国要人から「日本政府や日銀は円高につながる適切な措置を取るだろう」といった発言が出たことで、為替介入や追加利上げへの警戒が一気に高まりました。
市場参加者の間で「ここからの極端な円安進行は容認されない」「今のうちにドルを売って円に換えておくべきだ」という心理が働き、円買いを誘発する大きな材料となりました。
3つ目の理由は、金融市場の投機的なポジション解消、いわゆる「円キャリートレードの巻き戻し」です。
円キャリートレードとは、低金利の日本円でお金を借り入れ、それを米ドルなどの高金利通貨や海外株式・債券に換えて運用し、利ざやを稼ぐ手法のことです。
円安局面では「金利差の利益」と「為替差益」の双方を狙えるため、多くの投資家に利用されていました。
しかし、「日本の利上げ」や「急激な円高」の兆候が見えると、このトレードの利益は一気に吹き飛びます。
危険を感じたヘッジファンドや投資家たちは、損失が膨らむ前に手持ちの海外資産を売却し、借りていた「円」を急いで買い戻す動きを一斉に強めたと見られます。
これにより、膨大な規模の「円買い」が市場になだれ込み、円高の勢いをさらに加速させる結果となりました。
今回の急激な円高は、「日銀の利上げ観測」「米国の警戒感」「投機ポジションの巻き戻し」の3つが重なったことで発生した現象です。
円高に加えて、米国の株価も下落し始めました。
まず、中東情勢が再び緊迫化し、インフレ懸念が再燃し始めました。
そして、消費者物価指数(CPI)がインフレ加速の証拠となり、FRBによる早期利上げ観測が強まったことなどが影響した可能性があります。
あらかじめ分かっていた9月の苦戦
投資を始めて間もないと、このような市場の動きが起こり、資産が一気にマイナスに転じた人がいると思います。
世の中的には、私も含め、オルカンやS&P500を推奨する声が非常に多かったです。
それだけに、今回の事態は想定外の人が多いでしょうし、ショックを受けた人もいるでしょう。
しかし、その一方で、投資に詳しい方であれば「9月は苦戦する」と予想していた人が一定数いるのではないでしょうか。
9月は歴史的に苦戦する月であることが知られているからです。
次のグラフは1971年から2025年にかけてのS&P500の月別騰落率です。

生成AIでウラを取りながら作ってみましたが、明らかに9月だけおかしいです。
12ヶ月のうち9月だけがマイナスになっています。
本当にこんなことがあるのでしょうか?
もしかしたら期間を長くとったからかもしれないと思い、2000年からに変えて作成したのが次のグラフです。

9月以外にもマイナスの月が出てきたものの、最も大きなマイナスはやはり9月でした。
9月が悪くなる理由としては、夏休み明けのポジション調整、夏枯れ相場からの反動などが言われています。
本当に不思議に思っていたのですが、ここで気づきがありました。
「9・11」として知られる同時多発テロ後の市場混乱が起きたのが2001年9月、リーマンショックが2008年9月など、歴史的に大きな金融危機や暴落が9月に起きた例が複数あることで、他の月と比較して大きなマイナスになっていると推測されます。
だったら、ということで直近10年に集計した結果が次のグラフです。

やはり9月が一番悪かったです。
「9月は悪い」というのが定着したことで、投資家心理が冷え込みやすいのではないか?との可能性も指摘されていますので、おそらく9月には何かがあるのでしょう。
こういうデータもあり、当初から9月はあまりよくはならないだろうと予想していました。
ただ、これほどの急激な円高となり、大きなマイナスになるとは予想していませんでした。
今後さらにマイナスが大きくなる可能性もありますが、少なくとも自分の投資判断が間違っていたわけではありません。
長く投資を続けていけば、こういうときもあると受け入れることが、心を落ち着ける上で重要なポイントです。
資産が100万円以上減っても辞めない理由
悪くなると予想していたとはいえ、資産が100万円以上減るというのは、もちろん気持ちのよいことではありません。
これ以上のマイナスを拡大させないよう、このタイミングで売却してしまう人が出る気持ちも理解できます。
実際、私も昔は狼狽売りしてしまった過去があります。
しかし、投資慣れした現在では、慌てて売却することはありません。
そもそも、NISAを利用して投資を開始するに際し、「20年継続する」というルールを自分に課しています。
理由は、旧つみたてNISAが20年の制度設計だったからです。
まだ7年半しか経過していない段階で売却する判断になるはずがありません。
もちろん、ここまでに至る過程で今回のような大ピンチはありました。
積み立てを開始して1年でコロナショックに見舞われた時期です。
それまでコツコツと積み重ねてきたプラスは1日でマイナスに転じました。
しかし、開始したばかりで辞めるわけにはいかないと歯を食いしばり、積み立てを継続しました。
その結果、プラスに転じていきました。
その後も、たびたび大きめの下落に見舞われることはありましたが、やはり投資を辞めようとの判断に至ることはありませんでした。
徐々に下落にも慣れていきましたので、非常に弱かったはずのメンタルも鍛えられました。
仮に今後1ドル140円台に突入したとしても、まだまだホールドし続けます。
また、大きく下落するタイミングで売却してしまう人が登場する背景には、「投資に対する期待値が高すぎる」という問題があると考えています。
投資というのは始めてみれば分かりますが、上がったり下がったりするのが当たり前で、右肩上がりに資産が増え続けることなどありません。
ときには今回のように大きく下がって、資産がマイナスになることも当然起こります。
特に投資を始めて間もなく、資産額が小さいときは含み益もほとんどありませんから、起こりがちです。
この大前提が欠落して、「投資は資産が増えるもの」と思い込んでいることが投資開始前とのギャップを生み、想定外の事態に慌てふためいてしまうと考えています。
これから円高・株価下落に対してどうする?
とはいえ、実際のところ、今後の為替はどうなるか、本当のところは誰にも分かりません。
では、今後私たちは何をすればよいのかを一緒に考えていきましょう。
為替や相場の予想に振り回されない
まずは為替や相場の予想に振り回されず、冷静になり、心を落ち着けることです。

為替は歴史的に見ても1ドル75円〜160円くらいの間を行ったり来たりするもので、永遠に一方へ動き続けることはありません。
直近は円高に動いていますが、永遠に円高が続くわけではありません。
あと、このチャートを見る限り、ここ5年は円安が急激に進み過ぎていたとも言えそうです。
150円をも下回り140円台になる可能性もありますが、予想なんて誰にも当てられません。
また、株価も永遠に下がり続けることはありません。
長い目で見れば、上昇していく歴史があります。
積立投資は、その歴史が続くことを信じたからこそ始めたのではないでしょうか。
短期的な動きや予想には振り回されないようにする必要があります。
積立投資を淡々と継続する
すでに保有している資産については、確かに円高の影響で資産を減らすことになります。
しかし、これから購入していく資産はどうでしょうか。
今回のように円高・株安が同時に来た局面は、見方を変えれば「同じ金額でより多くの口数を買える」チャンスと言えます。
人によっては「バーゲンセール」といった表現を使っている人もいるくらいです。
為替の短期予測は不可能なため、一時的な資産減少に焦らず、淡々と積立投資を継続してドルコスト平均法で為替リスクを平準化するのが、私の考えでは最適解です。
下落して売却するようでは、その後の上昇局面に市場に不在となり、全く恩恵を受けられなくなります。
そのため、上がろうが下がろうが、ひたすら積み立て続け、市場に居続ける必要があります。
投資割合を見直す
この手の売却劇が起こるようなタイミングでは、「投資をそのまま継続しろ!」という声が圧倒的に多くなります。
しかし、今回のような下落時に耐えられなくなるということは、それまでの投資額が多すぎた証拠です。
よって、淡々と投資を続けられない人は、自分が何があっても平然としていられる程度まで金額を減らすことをお薦めします。
自分にとって適正な投資額は下落時にこそ分かるものです。
こういうタイミングで一度仕切り直し、時間の経過とともにメンタルを鍛えていくのがよいでしょう。
これは私自身の経験則であり、私も少額から徐々に慣らしていきました。
メンタルが弱い人は、周囲の声に惑わされず、自分のペースを守ることが精神衛生上、非常に重要となります。
投資のことを忘れて一生懸命働く・遊ぶ
投資は人生のメインイベントではありません。
資産を増やしたい気持ちは理解しますが、投資にすべてを持っていかれるのはいかがなものかと思います。
個人的には、新NISAの積立投資は設定をするだけで、あとは為替や株価の値動きは思い切って忘れてしまってもよいと思います。
積立投資であれば、初期の設定さえやってしまえば、個別株の銘柄研究に時間を割く必要もありません。
その分の時間とエネルギーは、目の前の仕事や趣味、大切な人との時間に使うほうが、人生の満足度はずっと高くなるはずです。
評価額は時間をかけて回復する可能性が高いですが、人生の時間は戻らないことを忘れないようにしてください。
まとめ
以上『連日の円高・株価下落で資産130万円減。でも新NISA長期投資派は逃げるな』でした。
資産が減ると誰でも不安になります。
動画を制作している最中、「トランプ配当」とか訳の分からないニュースも飛び込んできました。
今後も為替や株価はどうなるのか、さっぱり分かりません。
それでも明るい未来を信じて投資を始めたからには、信じて投資を続けるのみ、買った資産は保有し続けるのみです。
自分の心が乱されない程度の金額で投資し、一喜一憂せず、淡々と日々を過ごしていきましょう。
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