節約ができないなら節約しなければいいじゃない
先日、『24歳男性「趣味と飲み会への出費で貯金ゼロ、節約も苦手」』という記事を読みました。
読んでみて、きっとこの記事の相談者のように節約が苦手な人というのはいるのだろうなと思いました。
いろいろ面白かったので、今回はこちらの記事をご紹介します。
上手なお金の使い方とは?
読者のお金にまつわる悩みに対し、プロのFPが回答するシリーズ。
今回の相談者は、24歳の男性。
まだ若い。
そして、冒頭に思わぬ悩み。
お金の使い方が下手すぎるのが悩みです。現在、一人暮らしで正社員として勤めています。年収は400万円程度で人並みの収入はあると思うのですが、あればあるだけ使い、毎月赤字寸前の生活を送っています。旅行もお酒も大好きで、趣味のサーフィンにも結構なお金がかかっています。友達付き合いも大事にしたいので、最低週に1回、多いときはほぼ毎日飲み歩いています。家賃は8万円で、自分が住んでいる地方都市の水準からすると平均より高いです。
What?
お金の使い方が下手すぎて困っている。
あればあるだけ使ってしまう。
別にいいんじゃないでしょうか?
なぜなら、本人が楽しんでいるのだから。
お金って、使わないと意味がないのですから、パーっと使って楽しいのであれば、それで十分ではありませんか。
そもそも「上手なお金の使い方」というのは、一体どういうお金の使い方なのでしょう?
ただ単に、お金のやりくりが上手というのとは少し違う気がします。
お金を使うという行為により、自分にプラスが生まれるかどうかが最大のポイントではないでしょうか。
例えば、
・本やセミナー
・株式投資や不動産投資
・自己成長や収入増、資産増につながること
本やセミナーは最も分かりやすいところでしょう。
それだけではなく、投資もまた収入を発生させるという意味ではプラスになります。
他にも自分にとってプラスをもたらすためのお金の使い方ができているかどうか、その判断基準に照らし合わせてお金を使う必要があります。
ただのストレス解消、その場の満足度を高めるためにお金を使っているようではいけません。
上手なお金の使い方にもう一つ基準があるとすれば、本当に自分にとって必要なことかどうかです。
相談者さんは、旅行、飲み会、サーフィンといった趣味・娯楽が支出の大半を占めていると推測されます。
本当に必要なことというより、自分の好きなことにお金を使っている状況です。
きっと、特別必要なことは何一つないでしょう。
意識を変えないといけません。
無理な節約はしない
そして、僕がすごいなと思ったのがこちら。
これではダメだと節約を始め、最初の数ヵ月はお昼はパンにして、飲み会は断り、いい感じに削減できていたのですが、長くは続かず、逆に反動で新しい車を買ってしまいました。
がんばって節約していたが続かない。
それは理解できるのですが、その反動で車を買ってしまうという。
節約とは、それほど人にストレスを与えてしまうものなのか。
それならば、節約なんてやめてしまえばいいじゃないですか。
たった一度の人生です。
楽しいことにお金を使ったほうがマシです。
でも、どうしてもお金を貯めたいというのであれば、無理な節約をしてはいけません。
じゃあ、どうするべきか?
シンプルな方法が2つあります。
1.家賃の安い家に引っ越し
2.不要なことはやめる
1つめの引っ越しは、非常に分かりやすい方法です。
8万円の家賃が平均よりも高いと自覚しているのであれば、平均より安い部屋に引っ越しましょう。
それだけで数万円の節約になります。
もう1つは、難しいかもしれません。
自分の生活の中で断捨離をしてみると、実は必要ではないものが見つかったりします。
それをやめてしまえば、その分のお金が浮くということになります。
ただ、相談者さんの場合、不要なことは記事を見る限りでは見つからないかもしれません。
あなたは何のためにお金を貯めるのですか?
相談者さんは、次のようにも語っています。
やりくりできない自分が嫌になります。給料日を待ちわびるような今の状況から変わっていきたいと思っています。はじめの一歩として、なにをすればよいのか、またはどのような心構えで挑めばよいのかアドバイスをいただけないでしょうか。
おそらく今のままだと、仮に収入が増えたとしても、何も変わらないでしょう。
お金があるだけ使ってしまう。
逆に質問ですが、あなたはお金を貯めて、何をしたいのですか?
おそらく、何もないでしょう。
人生に目標はありますか?
おそらく、明確な目標は持っていないはずです。
だから、くだらないことにお金を使ってしまうのです。
なぜここまで断言するかというと、もし明確な目標を持っているのであれば、お金以上に時間を大切にする思考が働くからです。
達成したい目標があれば、それに向けて時間を使いたい。
となれば、メリットのない飲み会に行くより、目標達成のための努力に時間を充てようとするはずなのです。
だから、ただお金を貯めるのではなく、目標を持たなければいけません。
金額的な目標や使い道を超えて、自らの進みたい道を決めなさいということです。
目標が明確になれば、行動がブレることはありません。
結果として、無駄なことにお金を使っている暇がなくなり、気づいたらお金が貯まっています。
有名な人が自動積立を進めていますが、このタイプの人はこのまま行っても、お金を貯めることはできないでしょう。
相談者さんを本当に大きく変える可能性があるとしたら、例えば結婚や子どもの誕生のような自身に直接関わる大きな環境の変化なのではないでしょうか。
まとめ
以上いかがでしたでしょうか?
節約は無理にやるものではないということがお分かりいただけましたでしょうか?
節約が性格的になじまない人が間違いなくいます。
また、どうしてもストレスを感じてしまうという人もいます。
それならば、節約しなければいい、ただそれだけのことです。
お金のことよりも、自分の将来のことを考えませんか?
自分が将来どうなりたいかが明確になったとき、そして目標に向けて歩み始めたとき、意識せずとも無駄遣いは止まるはずです。