和田秀樹「お金を使えば使うほど幸福感が高まる」という事実
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
「婦人公論.jp」に掲載されていた医師の和田秀樹氏が書いた記事です。
老後のお金に関して、お金の使い方に触れた記事となっています。
お金を使えば使うほど幸福感が高まる
まず冒頭にいきなり「お金を使えば使うほど幸福感が高まります」と重要なことを述べています。
具体的な使い方の例とその効果は以下のように述べられています。
お金を使うと周囲の人から大切にされるので、自己肯定感も高まります。ストレスも軽減できるので、認知症やうつ病の予防にもなりそうです。
国内でも海外でもいいのですが、行ったことのない場所へ旅行に出かけたり、入ったことのない名店で美味しいものを食べたりすることでも、前頭葉が刺激されて活性化します。
高齢になるほど、より強い刺激が必要になるので、そうやって感動が得られるなら脳の若さを保つ意味でも理にかなっています。
健康やアンチエイジングにお金を使い、あちらこちらに遊びに出かければ、それだけ幸福感が高まります。孫の教育や、家族での思い出づくりの旅行のためにお金を使えば、家族から大切にされるはずです。
確かにそうなのです。
老後にもし認知症になってしまえば、もはやお金のことなどよく分からないでしょう。
だとすれば、元気なうちにどんどん使っていったほうがよいかもしれません。
『DIE WITH ZERO』の登場以来、このような主張をする人が増えたように思います。
死ぬときにできるだけお金を残さず、思い出作りのために使おうと私も考えるようになりました。
賢い人は子どもにお金を残さない
和田氏は「自分自身のためにも、そして子どものためにも、後の世代に資産を残す必要はない」と主張しています。
その理由の一つは「相続」だそうです。
長年、高齢者の医療に携わりながら、その行く末を見守ってきましたが、お金を残すと、むしろ大きなトラブルの種になることが少なくないのです。
子どもがひとりならともかく複数いた場合、遺産が多い場合はもちろん、相続税がかからないくらいのお金であっても、相続をめぐって泥沼の揉(も)め事となってこじれていく様子を、私は幾度となく見てきました。
子どものいない私にとって「相続」は特段何も考えていません。
資産を遺す対象がいませんから。
子どものいる人にとって子どもに資産を遺そうと考えるのは当然のことのように思えます。
和田氏は相続を否定しています。
相続では遺族が揉めることがあるようです。
子どもも一定年齢に達してからの相続となると、なおさらかもしれません。
老後のお金の不安から、少しでもお金が手に入るのであれば嬉しいはずです。
いや、嬉しいという感情を超え、「何が何でも手に入れたい」になってしまい、それが身内同士の醜い諍いにつながるのでしょう。
老後に余計なお金を残しすぎない
日本人はどれくらいの遺産を残して亡くなっているのか?
2020年におこなわれたMUFG資産形成研究所の調査では平均3,273万円と発表されています。
よく考えてみてください。
自分が3000万円を残して死んだと仮定します。
3000万円を貯めるのに何年かかったかを考えてみてください。
私であれば直近10年で3000万円を貯めました。
3000万円残して死ぬのは、この10年間という時間を無駄にしたのと同じと言えます。
これほどもったいないことはありません。
それでも3000万円を残して死ぬくらいなら、自分のためにお金を使いませんか?
せっかくの自分の人生なのに、子どものためにお金を貯めるだけの人生でよいのでしょうか?
もちろんお金を使うことは、ある意味「恐怖」です。
老後にお金が無くなることは多くの人にとって怖いはずです。
だから多くの人が老後不安の理由に「お金」を挙げているわけです。
ですが、自分のためにもう少しお金を使ってもよいのではないでしょうか?
罰は当たりません。
少しだけの勇気を持つ必要があります。
一方で子どもの側は「親の遺産を当てにしない」ことです。
自力で資産形成し、親を安心させることも子どもの務めと思うべきです。
まとめ
以上『和田秀樹「お金を使えば使うほど幸福感が高まる」という事実』でした。
いかがでしたか?
世の中にはお金を使ってこそ得られる体験がたくさんあります。
少しだけ勇気を振り絞って、お金を貯めるペースを落とし、自分のために使う額を増やしてはいかがでしょうか。
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仮にお金が貯まっても、使わなければ死の間際に後悔することになります。