資産5000万円超えたら何が変わる?準富裕層のリアルが凄すぎた

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
私は2021年11月、47歳のときに、ようやく金融資産5000万円を達成しました。
達成から5年近くが経過して、人生にどのような変化があったのか、あらためて振り返ってまとめてみたいと思います。
達成した瞬間にすべてが一変したわけではなく、そこから時間をかけて、少しずつ自分の内面が変化していったというのが正直な実感です。
また、変化が生じる領域は多岐にわたり、人によっても違うようです。
そこで今回は、私自身が5000万円達成後に感じてきた変化に加えて、同じように5000万円を達成した人たちの声も集めながら、準富裕層と呼ばれる立場になると何が起きるのかをご紹介していきます。
1.仕事・キャリアの変化
まず1つ目は「仕事・キャリアの変化」です。
仕事の面において、多くの人が口を揃えて挙げる大きな変化が、働き方の選択肢が飛躍的に増えることです。
5000万円という強固な資産を背景に、いつでも今の仕事を辞められる、嫌なら明日から来なくても生きていけるという状態を手に入れることができるからです。
その結果、会社や上司からの理不尽な要求、サービス残業、興味のない社内イベントなどを断れるようになります。
また、生活費を資産収入やストレスのない週数日のパート・副業で賄う「サイドFIRE」や「バリスタFIRE」が、絵空事ではなく現実的な選択肢として浮上してきます。
ただし、現実的に考えると、私個人としては疑問を感じる点があります。
確かに資産5000万円という後ろ盾は、極めて大きな安心感をもたらしてくれます。
しかし、だからと言ってすぐに会社を辞められるわけではないというのが、私の実感です。
資産5000万円に到達した後も、満足して辞めるのではなく、そのまま働き続ける人のほうが多いように感じます。
ただ、資産運用による収入が増えてきた人については、給料への執着が薄れ、労働収入への依存が小さくなっていく傾向があるようです。
資産5000万円クラスの運用ともなれば、運用益が会社の給料を上回ることも、しばしば起こり得ます。
その結果、かつては毎月心待ちにしていた「給料日」に対する感情が変わっていき、「給料はただの収入の一部に過ぎない」と感じるようになる人もいます。
給料をもらうために自分を押し殺して働くという感覚が薄れていく一方で、その反動からか、仕事のモチベーションそのものが下がったまま働き続けている人も一定数いるようです。
さらに、会社員としての成功指標の一つである「出世」を辞退したり、役職を自ら降りるという選択をしたりする人もいます。
役職は上がるにつれて収入が増える半面、責任や残業時間、そして精神的なストレスの増加を招くことがあります。
すでに十分な資産を築いていれば、これ以上の昇給よりも、自分の時間や心の平穏を優先し、マイペースな働き方を望むようになるのも自然なことかもしれません。
実際、私も仕事のモチベーションが低下し、部長職を辞しています。
2.精神面・マインドの変化
2つ目は「精神面・マインドの変化」です。
精神面において、多くの人が口を揃えて挙げる大きな変化が、頭の中を常に支配していたお金の不安から解放され、大きな安心感が手に入ることです。
生活費で言えば数年〜数十年分に及ぶ金融資産があるため、「会社をクビになったらどうしよう」「老後の生活費が足りなくなったらどうしよう」という根本的な不安や焦りが薄れていきます。
仮に不測の事態が起きても「まあ、5000万円あるから大丈夫」と冷静に対処できるようになり、心が穏やかで健やかな状態を保ちやすくなります。
私も50歳を過ぎた今になってみると、もし少ない資産だったら、今から老後に向けた資産形成をしなければならないと焦っていたことでしょう。
2019年に話題になった「老後2000万円問題」のような報道を目にしても、すでに5000万円を貯めたという事実は、老後に向けて大きな安心感を与えてくれます。
また、他人の年収やSNSの資産マウントに興味がなくなるといった変化を挙げた人たちも一定数いました。
資産形成の初期段階では、SNSで他人の高年収や資産額の投稿を見て、焦りや嫉妬を感じがちです。
しかし、5000万円を自力で築き上げたという実績と自信が生まれ、自分の軸を確立すると、他人の成果が気にならなくなり、世間に振り回されにくくなっていきます。
その反面、家計管理や投資知識を極めていくため、世間の平均的なマネーリテラシーとの間に大きなギャップが生じます。
周囲の友人や同僚がお金の支払いやローンで悩んでいる理由が理解できなくなったり、逆に自分の運用規模や税金・アロケーションの悩みをリアルで話せる相手が誰もいなくなったりします。
身近に対等なお金の話ができる人が消え、一種の孤独感を感じる場合があります。
さらに、5000万円という区切りに到達すると、この節目を下回りたくないという心理的なブロックが働くことがあります。
相場の一時的な調整や大きな出費で資産が5000万円を割り込んだ際、想像以上の敗北感やショックを受けることがあります。
大台への愛着が強くなりすぎることで生まれる、準富裕層ならではの独特な心理状態と言えそうです。
3.資産運用・金融戦略の変化
3つ目は「資産運用・金融戦略の変化」です。
このカテゴリーで最も多く挙げられていた変化は、資産の自走化、つまり複利の効果です。「別次元」「資本主義のバグ」と評されることもあるほど、大きなインパクトとして語られています。
5000万円を年利4〜5%で運用できれば、年間で200万〜250万円以上もの資産収入が生まれ、月平均20万円前後の不労所得に相当します。
日々の細かな節約や毎月コツコツ行う入金額、さらには会社から受け取る給料を、資産自体の増加額のほうが上回るようになるのです。
労働による収入よりも資産の伸びが大きいこの状態は、資本の増え方が経済全体の成長を上回りやすいと指摘した、経済学者トマ・ピケティの考え方にも通じるものがあります。
しかも、コロナ禍以降は株価の成長に加え、S&P500やオルカン、米国株に投資してきた人であれば為替の恩恵も受けて、資産を大きく増やした人もいるようです。
そして、5000万円に到達すると、かつては遠い雲の上の存在だと思っていた「資産1億円」という大台に、一気に近づいたように感じられます。
資産の自走化による複利効果の加速を体感しているため、「このまま淡々と年利4〜5%で運用を続ければ、あと何年で1億円に届く」という道筋がはっきりと見えるようになるのです。
一方で、資産額が大きくなると、1日の相場変動で数十万円以上の資金が上下するため、これ以上リスクを取って増やすことよりも「せっかく築いた5000万円を絶対に減らさないこと」へ意識が変わる人も一定数います。
そのため、これまでのような「株式100%」などの攻めのスタイルから、現金比率を高めたり、債券やゴールドなどを組み入れたりして、下落相場に強い守りのポートフォリオへとシフトしていきます。
ちなみに私は、ほぼ貯金のみで資産5000万円を達成したこともあり、達成後にむしろ現金比率を下げ、運用資産比率を上げていくという、珍しいタイプの準富裕層です。
4.生活スタイル・消費の変化
4つ目は「生活スタイル・消費の変化」です。
まず注目したいのは、5000万円を達成した人の多くが「達成前と後で日常生活レベルは変わらない」と口をそろえることです。
5000万円を達成したからといって高級タワマンに引っ越したり外食で散財したりすることはなく、中古車やユニクロの服を愛用し、スーパーの半額シールを好むような節約習慣をそのまま継続します。
我慢しているというより、質素で平穏な日常に心から満足しているからこそ、生活コストを上げる必要を感じないのだと思います。
次に、お金を貯めることだけに没頭していたフェーズを抜け出し、人生で最も希少な資源である「時間」や「健康」を意識するようになります。
人によっては、ドラム式洗濯機やロボット掃除機などの時短家電を導入したり、タクシーを活用したりして、自分の時間や体力を節約するためにお金を使うようになります。
また、人間ドックや身体に良い食事、サプリメント、スポーツジムなど、健康投資への意識も高まっていきます。
さらに、日常のお金の使い方も、「値段優先の思考」から「自分にとって真に価値があるか」「健康に良いか」といった基準へと変化します。
外食でも単に安価なジャンクフードを選ぶのではなく、栄養価が高いものや自分が本当に食べたいと思う食材や料理を選べるようになります。
無駄なお金は使わないものの、自分や家族の豊かさにつながる出費には気持ちよくお金を支払う、メリハリが生まれてきます。
5.人間関係・家庭・社会の変化
5つ目は「人間関係・家庭・社会の変化」です。
人間関係で最も多くの変化として挙げられていたのは、無駄な人付き合いが自然と減っていくことです。
出世や見栄、世間体のためだけに維持していた不毛な人間関係が、自然と淘汰されていきます。
会社の気乗りしない飲み会、マウントを取ってくる知人、ストレスを感じる相手からの誘いを、「嫌われる恐怖」なく断れるようになります。
結果として、心からリフレッシュできる家族や本当の友人、支え合える仲間だけが周りに残っていきます。
私も5000万円を築く過程で、無理をして付き合っていた人間関係を手放したことで、心の負担がずいぶん軽くなりました。
また、結婚している人であれば、夫婦関係の改善や家庭内のお金のストレスが減ったことを挙げている人もいます。
お金の余裕が生まれることで、頻繁に起きていた小競り合いや夫婦喧嘩が減っていったと感じている人が多いようです。
将来や老後に対する重苦しいお金の会話をする必要がなくなり、毎月の配当金や資産の成長を夫婦で一緒に喜べるようになるなど、家庭全体に安心感とゆとりがもたらされます。
同様に、子育て世帯において重くのしかかる「教育費」への不安も和らいでいきます。
高校・大学までの学費や、子供が希望する習い事・留学費用を計算しても、「5000万円あれば十分にカバーできる」と感じられるようになります。
子供の将来の選択肢をお金の理由で狭めずに済むという安心感は、親にとって大きな支えになるようです。
なお、不動産投資ローンや銀行面談などで5000万円の裏付けを示した途端、担当者の対応が明らかに変わったという変化を体験した人も少数ながらいました。
見落としがちな注意点
ここまで紹介してきた変化は、どちらかというと前向きなものが中心でした。
しかし、5000万円という資産は、手放しで喜べることばかりをもたらすわけではありません。
最大の注意点は、貯めることばかりに意識が向きすぎて、使うべき時にお金を使わずに歳を重ねてしまうという点です。
これまでにも触れたように、資産が増えるほど、それを減らしたくないという気持ちも強くなっていきます。
もっと貯めたいけれど、減らしたくもないという、微妙な心理に挟まれることになるのです。
資産を減らさないことを優先するあまり、本当はやりたかったことや、その時期にしかできなかったことを後回しにしてしまったという反省や後悔を挙げている人がいます。
私自身も、5000万円を貯めている最中は、資産を減らしたくない一心で、実家への帰省を先延ばしにしていた時期があり、今になって振り返ると悔やまれます。
実際、「もっと早く経験しておけばよかった」という声は聞きますが、その逆の後悔はあまり聞きません。
お金は、仮に減ったとしても、その後の運用次第でまた増やせる可能性があります。
しかし、体力や気力、そして時間は二度と取り戻せません。
それだけの資産を築くまでに、相当な時間をかけてきていることを思うと、使わずに終わらせてしまうのは、なおさら残念なことです。
仮に元手ゼロから5000万円を築くために年利5%で運用できたとして、毎月5万円の積み立てなら約33年、毎月10万円でも約23年かかる計算になります。
それだけ長きにわたり、倹約生活を続ける必要があるということです。
だからこそ、モチベーションだけに頼るのではなく、意識せずとも資産が増えていく仕組みを、習慣として身につけておく必要がありそうです。
しかも、苦労して貯めてきたその年月の間にも、物価は上昇し続けています。
そのため、5000万円という金額そのものの価値が、貯めている間にも少しずつ目減りしていることも意識されにくいところです。
仮に物価が年率2%で上昇し続けた場合、今の5000万円の実質的な価値は、20年後には3400万円ほどまで下がってしまう計算になります。
この影響は、これから資産形成を始める若い世代ほど大きくなります。
貯めるまでにかかる時間が長い分、実際に5000万円が貯まったときには、今よりもずっと目減りした金額を手にしていることになるからです。
これからの資産形成の目標は5000万円より高い額に設定しておいたほうがよいかもしれません。
まとめ
5000万円を達成して生じた変化を振り返ってみて改めて感じるのは、お金そのものが人生を変えてくれるわけではないということです。
同じ5000万円という資産を築いても、仕事を辞める人もいれば辞めない人もいますし、投資に積極的になる人もいれば、守りに入る人もいます。
5000万円という金額が用意してくれるのは、あくまで選択肢であって、答えではありません。
それでも、その選択肢をうまく活かせないのは、貯めている間に染みついた「減らしたくない」という恐れが、達成した後も残ってしまうからだと思います。
お金の不安がなくなる日が訪れるのを待つのではなく、その恐れとどう付き合うかを、達成する前から考えておきたいところです。
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