考察「専門家が教える、今すぐ始められるお金の節約術 11」
今日は、ネットで見つけたこんな記事から。
専門家が教える、今すぐ始められるお金の節約術 11
「お金を貯めるのは、思ったより簡単だ」という言葉から始まっています。
節約術というのは、さまざまなものがあり、自分でもたくさんの節約術を調べてきました。
今回の記事には、「世の中には思いもつかないような創造力豊かな節約術がまだまだある」との記載がありました。
専門家が意外な節約術を紹介してくれる、とのことです。
元ネタは英語の記事なのですが、はたしてどんな節約術が飛び出してくるのでしょうか?
- 「節約術その1 少額でも、使った額と同じだけ貯金に回す」は実行可能?
- 「節約術その2 クレジットカード情報を削除する」は確かに検討の余地あり
- 「節約術その3 公共交通機関を利用する、もしくは歩く」は当たり前のことだが
- 「節約術その4 家計簿・資産管理アプリを利用する」は意外でもなんでもない
- 「節約術その5 ATM利用手数料がかからない銀行に乗りかえる」も当たり前のこと
- 「節約術その6 過去の出費(できれば6カ月分)を振り返り、不要なものを削る」は当然のこと
- 「節約術その7 日々の出費を記録する」も当然のこと
- 「節約術その8 送料や外食代を友人と割り勘にする」とは?
- 「節約術その9 あらかじめ献立の計画を立てる」というのも目新しくない
- 「節約術その10 ガジェットの電源を入れっぱなしにしない」は目新しい?
- 「節約術その11 500円玉貯金」はやめましょう
- まとめ
「節約術その1 少額でも、使った額と同じだけ貯金に回す」は実行可能?
これは恐ろしい節約術です。
お金を使ったら、同じ金額だけ貯金に回さなければならない。
まず、支出の把握をきっちり行わなければなりません。
使った額と同じだけ貯金に回すわけですから、使った額が分からないといくら貯金しなければならないかが分からなくなります。
となると、家計簿とかに慣れていない人にとっては、この節約術をまじめにやろうとすると、お金を使うことに対する抑止力になるかもしれません。
あと、本当にこの節約術を実行しようとした場合、対象をどこまで広げるかということも問題になるでしょう。
賃貸の人の家賃とか住宅ローンの支払いを対象とすれば、もはや他にはお金を使うことができないのではないのでしょうか。
そう考えると、この節約術を実際にできるのかどうかという点については疑問です。
お金を使ったときのルールであって、節約術と言えるものではないかもしれません。
「節約術その2 クレジットカード情報を削除する」は確かに検討の余地あり
ネットショッピングが普通のこととなってきた現在において、ネットでの衝動買い対策というのは確かに必要なことになってきています。
そこで出てきたと思われるものが、「買いたいものを見つけたら、48時間待ってみる」という方法です。
これだけを見れば、目新しい節約術ではないですね。
すぐに買わず、時間をおいて、それでも買う必要があると判断したものを実際に購入するというのは、すでに存在する考え方です。
ただ、ちょっと面白いと思ったのは、後半のクレジットカード情報の削除です。
便利ですよね、クレジットカード情報を登録しておくことは。
買い物のたびに16桁の番号を入力するのは、確かに面倒くさいです。
一度登録してしまえば、再び16桁の番号を入力する作業は必要なくなります。
だから、今後も繰り返し使うことになるだろうというサイトだとクレジットカード情報を登録しておくことになります。
しかし、それゆえに衝動買いが生じる可能性があるということにもなります。
よって、クレジットカード情報を削除したり、そもそも登録しないようにするということは、衝動買いの抑止に効果を発揮する可能性があるではないかと思います。
「節約術その3 公共交通機関を利用する、もしくは歩く」は当たり前のことだが
節約術の一つとして、マイカーを持たないようにするというのは、多くの人も気づいていることでしょう。
それゆえに、公共の交通機関を利用するというのは、特に都市部に住んでいる人にとっては当たり前のことです。
やはりマイカーを持つことによる支出の大きさは計り知れません。
保険、車検、ガソリン代、駐車場代など、さまざまな維持費がかかります。
今のご時世なら、車が必要なときにレンタカーを借りるというので十分でしょう。
ただし、地方在住となると話が変わってきます。
都市部ほど公共の交通機関が充実していませんから、マイカーに頼らざるを得ないというのが実情です。
自分の実家のことを思い出すと、そもそもレンタカーを借りにいくまでが大変。
最も近くにあるレンタカー屋さんに借りに行くとしても、電車なら最寄り駅から歩いて30分近くかかります。
実家から歩いても、おそらく30分以上かかります。
バスは近くを通っていません。。
こんな有様ですから、マイカーがないと不便で仕方がないわけです。
ですから、地方在住の場合は、なるべく小さめの維持費を少なく抑えられる車を所有する、という方法しかないのかなというのが正直なところです。
「節約術その4 家計簿・資産管理アプリを利用する」は意外でもなんでもない
最初に「意外な節約術」と書いてあったので、大きな期待値を持ってこの記事を読み始めていました。
ですから、これを見たときには、「どこが意外なんだ?」とツッコまざるを得ませんでした。
僕はエクセルですべて管理できているので、アプリは利用していません。
ただ、使っている人の声を聞いてみると、便利そうですね。
「節約術その5 ATM利用手数料がかからない銀行に乗りかえる」も当たり前のこと
徐々に首をかしげたくなってくる内容になってきました。
ATM手数料を支払わないようにするのは、確かに間違いありません。
手元に現金がなくなったからコンビニでお金をおろす人がいますが、あれは手数料を取られていることのほうが多いはず。
あまり頓着ないのでしょう。
ですが、このATM手数料ほどバカらしい支出もありません。
ですから、ATM手数料を取られないような生活をする必要があります。
僕の場合は月1回、決まった日に決まった金額をおろすようにしています。
だいたい毎月の支出は決まっていますし、大半がクレジットカード決済をしていますので、手元に残しておくべき現金はだいたい把握できています。
支出をしっかりとコントロールする生活を送っていれば、そこまで想定外の支出は発生しないはずです。
「節約術その6 過去の出費(できれば6カ月分)を振り返り、不要なものを削る」は当然のこと
だんだんこの記事を読んでいる時間がもったいないのではないかと思い始めました。
過去の出費を振り返り、不要なものを削るのは、当然にやらなければならないことです。
これ、次の節約術とセットとして見たほうがよいでしょう。
「節約術その7 日々の出費を記録する」も当然のこと
この節約術のどこが一体意外なのか?
もはや意味が分からなくなってくるレベルです。
支出の内容を記録し、振り返り、そして改善する。
家計簿をつけるという当然のことです。
家計簿をつけるのは面倒ですから、僕の場合は大半をクレジットカード決済にしています。
公共料金の支払いもすべてクレジットカードにしました。
手続きが面倒くさかったですけど、すべてクレジットカード決済にしたことで、あとでweb明細でチェックできるようになりました。
ついでに、ポイントも貯まります。
あとは現金決済したものをエクセルに入力していますので、この2つで月々の支出は完璧に把握できています。
あとは振り返り。
なぜこれにお金を使ったのか?
本当に使う必要があったのか?
この繰り返しです。
1人暮らしをしている人であれば、1ヶ月の家賃を除き、10万円以下で生活できることを目標にしましょう。
できれば8万円を下回りたいですね。
「節約術その8 送料や外食代を友人と割り勘にする」とは?
「送料」を割り勘にする?
うーん、ちょっと謎です。
ネットで友達と一緒に買い物をしたりして、配達先を一つにして、送料はみんなで割り勘、ということでしょうか。
親しい間柄なら可能な方法かもしれませんが、そんなにタイミングよく友達と買い物ができるのでしょうか。
節約の思考であれば、むしろそもそも買いものをしない方向にもっていきたいです。
外食代も割り勘にするのは、友達同士なら当然のことと思いたいです。
これも節約の思考ならば、外食をやめて家で食事会をする、とかのほうがよっぽど節約術っぽい気がします。
「割り勘」という発想自体は悪くないとは思います。
自分一人でお金を払うより、みんなで払うということですよね。
それならば、「シェアリングサービス・レンタルサービスを活用する」と言ったほうが良かったのかもしれません。
最近、シェアリングサービスが増えていますよね。
レンタルサービスは以前からありました。
僕は、ここ最近になって、図書館を利用するようになりました。
図書館なら、本を無料で読むことができます。
自分で本を所有しませんから、お金もかからないですし、部屋の中に本の収納場所も必要ありません。
シェアリングサービスは、まだ利用したことがまだないというのが正直なところです。
自分で所有する必要を見極め、必要ないのであれば借りることで済ませる。
さらには、自分が貸す側にまわって、お金を稼ぐということも可能です。
「節約術その9 あらかじめ献立の計画を立てる」というのも目新しくない
要は、買った食材をムダにしないということです。
これも特段目新しい節約術ではありません。
献立を決めて、まとめ買いをして、材料を使い切る。
この食費に関する節約術については、以前記事を書いていますので、そちらも参考にしてください。
「節約術その10 ガジェットの電源を入れっぱなしにしない」は目新しい?
電化製品などの電源をオフにするとか、コンセントを抜くというのは、これも以前からある節約術のはず。
アメリカでは目新しいのでしょうか。。
それとも、そもそも電源をオフにするとかコンセントを抜くということをあまりしないとか。。
その辺りがよくわかりませんが、まあとにかくコンセントは抜きましょうということです。
僕の場合は、最近テレビを見なくなりました。
以前は、帰宅するとテレビをつけて、あとは寝るまでずっとつけっぱなしという生活でしたが、その点に変化が出てきています。
テレビって、本当はいらないのではないか、とも真剣に思い始めています。
所有していると、故障とか買い替えというイベントが発生しますから、それを避けることができます。
あと、NHKの受信料も払わなくて済みます。
「節約術その11 500円玉貯金」はやめましょう
最後に紹介されていた節約術は、まさかの500円玉貯金。
これはつい昨日、小銭貯金を否定する記事を書いたばかりですので、そちらをお読みください。
500円玉貯金に効果はありません。
まとめ
以上いかがでしたでしょうか?
元記事はアメリカのものだったのですが、それほどの意外さ・目新しさのない内容でした。
唯一、2番目の「クレジットカード情報を削除する」という節約術が面白いと思いました。
この記事のようにネット上の記事は玉石混合。
いろいろな情報が氾濫しています。
そのすべてが優良記事というわけではありません。
自分にとって参考になる部分をうまく切り取って活用してください。