【必見】NHK『クローズアップ現代』夏スペシャルが面白かった件

【必見】NHK『クローズアップ現代』夏スペシャルが面白かった件

2019年8月9日放送の『クローズアップ現代』。

この回は夏スペシャルと題して、時間を拡大して放送されました。

私は事前に放送内容を把握していたため、録画しておいて、仕事から帰宅後、放送をチェックしました。

今回の『クローズアップ現代』の内容をご紹介します。

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1.お金の話の解決策

前半は、お金の話でした。

いろいろなタイプの世帯のお金の悩みをファイナンシャルプランナーが解決していきます。

お金の話1 老後の一人暮らし

1人目は、一人暮らしの77歳男性。

一時は900万円ほどあった預金も、今や66万円ほど。

妻に先立たれ、一人暮らしになり、初めて家計管理をするようになったとのこと。

年金は2ヶ月で29万円。

ただ、病気を患い、医療費がかさんだことに加え、自宅の修繕に大きな支出が発生しました。

支出を抑えるために、食品の買い物はスーパーの閉店間際の時間帯を狙います。

この男性には、遠く離れたところに住んでいる長男がいるものの、自分たちの生活で手一杯とのことで、支援を受けられていません。

この男性も「子どもには頼れず、自分でがんばるしかない」とコメントしています。

そこへファイナンシャルプランナーがやってきて、アドバイス。

①自分の収支の状況を正しく知る
②習慣化した支出にメス

この男性は、自分の支出がどれくらいか、よく把握できていませんでした。

また、乗らなくなった自動車をはじめ、保険や新聞などいろいろな支出をカットすると、年間で50万円も節約できることが分かりました。

ちなみに、各自治体ではお金の無料相談を実施しているようです。

自分で抱え込まず、誰かに相談することが大事だそうです。

あと、年金は所得税が源泉徴収されているので、確定申告して、少しでも取り戻すことができるとのことでした。

お金の話2 子どもが親に援助している場合

2人目は、両親の生活を支える41歳女性。

私はどうなるんだろうと悩みを打ち明けていました。

ファイナンシャルプランナーは、親子でお金の話をしているかどうかがポイントだと話していました。

そもそも、両親は自営業者だったため、年金は2人合わせて月13万円。

しかも、この女性はシングルマザーで、息子に仕送りをしなければならず、月なんと33万円の赤字。

女性が貯えを取り崩して凌いでいる状況です。

このままだと2年持たないかもしれないと診断されました。

父親は、お金の話を全くしようとしないとのことです。

そこで、ファイナンシャルプランナーのアドバイスは、手紙を利用することでした。

面と向かって話すと、言葉がきつくなったりするので、言葉を選ぶのが大事。

長い時間をかけて、根気強くやりとりすることも必要です。

その結果として、父親はどうやら生命保険に入っているようでした。

多少は進展したようです。

ちなみに保険の支払いはまだ続いているようで、支払い済み保険にして、解約せずに済ませる方法もアドバイスされていました。

親子間の会話が重要なのですね。

お金の話3 夫婦でお金の話ができない

3人目は、夫婦でお金の話ができないケースの事例として、40代の主婦。

夫婦共働きで、世帯年収600万円。

高校受験を控える娘がいて、今後貯金をし続けられるのか不安を抱えているようです。

やはり教育費が老後を迎える上で最大の難所です。

ファイナンシャルプランナーは、家族でお金の使い道を一緒に考える機会を設けてみてはとアドバイスをしていました。

この家族会議をやっている他の家族も紹介されました。

子どもたちがお金の使い方について、自分で考え始めるようになったとのことでした。

夫婦だけでなく、子どもたちにも好影響を与えるのかもしれません。

お金の話4 若者が考えるべき老後のお金

最後は、若者のお金の話。

若い時のお金の使い方が、年齢を重ねてからも直せないという事例です。

若者といっても、番組に登場した若者は30歳で、個人事業主。

年収なんと700万円。

うーん、なぜこの人をモデルとして取り上げたのでしょうか?

30歳で700万円も稼げる人は、かなりの少数派。

視聴者の共感を得られるとは思いません。

そもそも、夫婦の事例で出てきた世帯の夫婦合計の年収が600万円です。

年収300万円程度の人を出してくれば、もっとリアリティーのある話になったような気がします。

年収700万円の男性は、全然貯金せず、お金があれば使ってしまうというタイプの人。

ファイナンシャルプランナーが老後に必要なお金を計算したら、7000万円必要だという結果になりました。

何かこの7000万円も必要ですよ、というインパクトのある結論ありきだったのでは?と勘ぐってしまうようなVTRでした。

2.ひきこもりの解決策

後半戦は、ひきこもりについて。

確かに今年は、ひきこもりに関連していくつかの大きな事件が発生しました。

その意味でも、ひきこもりには良くも悪くも注目が集まったと言えます。

このコーナーでのゲストは、自身もひきこもり経験のある千原ジュニアとしょこたんでした。

ひきこもりになる原因やタイプは千差万別。

働きたいけど働けない。

人とつながりたい、だけど踏み出せない。

どうしたら解決できるのでしょうか?

そこには、〇〇すべきという"お化け"存在が影響しているのではないかとのことでした。

ただ、周囲の目の厳しさも併せて紹介されました。

娘がひきこもっている50代男性の言葉

事例の一つが、実際に自分の娘がひきこもっている50代男性。

娘を見てて、甘ったれているな、生きる努力をしていない、という厳しい言葉が飛び出します。

それは、娘を思うためだとは言っています。

「できるだけハッピーに育って、大きくなってもらいたい」

そうは言うものの、一人前になることが「育てる」ということであり、一人前になんなきゃダメでしょ?と話してました。

娘が一人前にならないのではなく、娘を一人前にできないあなたにこそ問題があるということに気づけていないようです。

ちょっと娘が気の毒には感じました。

“べきおばけ"がひきこもりの原因?

ひきこもりになる原因は、〇〇すべきという強迫観念の存在もあるだろうという議論になりました。

確かに、社会には「こうあるべき」という意識というか、当たり前とされることがあり、それに縛られて生きているような気がします。

そこに入っていくことができないと、ひきこもりになってしまうというのは何となく分かります。

ただ一方で、〇〇すべきというものが、人を良い方向に導くことがあるのも事実。

このあたり、なかなか難しい問題です。

“べきおばけ"と命名されたものを向き合うことで、解決していこうする企画もありました。

なかなか一筋縄ではいかないだろうと思いつつも、当事者たちはなんとかしたいと考え、もがき、苦しんでいることがよく分かりました。

申し訳ないけど、ひきこもりの味方にはなれない

ひきこもりの議論は、当然明確な解決策などありません。

千差万別、いろいろ事情がありすぎるからです。

ただ一つ言えるのは、最後の最後に重い扉を蹴破って、社会への一歩を踏み出すのは、自分自身だということです。

誰かが手を取って、導いてあげるほど社会は甘くありません。

ただここまで社会問題化している以上、何かしらのきっかけを与えていく必要はあるでしょう。

解決するには、なかなか難しい問題だとは思います。

『クローズアップ現代』を放送するNHKをぶっ壊す?

今回の『クローズアップ現代』は、とても興味深く見ることができました。

お金には興味がありますし、ひきこもり問題も無視できない社会問題だと思っています。

以前はもっと濃いというか、より切り込んでいたような気がするだけに、少しライトになったようには感じます。

ただ、この手の題材だけで1時間半の番組にすることができるのはNHKならではです。

ところが、このNHKをぶっ壊すと言っている人がいます。

そして、その人を国会議員に当選させるだけの人数の人がいるのが今の日本の実情です。

日本の将来が心配になります。

老後資金だけは、しっかり貯めこんでおいたほうがよいのかもしれません。

まとめ

以上『【必見】NHK『クローズアップ現代』夏スペシャルが面白かった件』でした。

いかがでしたか?

お金とひきこもり。

現代社会の大きな問題を2つ取り上げていました。

NHKはぶっ壊さず、引き続きあらゆる問題を取り上げていただきたいものです。

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