「少子高齢化で年金が破綻する」というのは誤解?

「少子高齢化で年金が破綻する」というのは誤解?

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

冒頭の一節も非常に親切な書き出しに見えます。

老後資金の不足、年金額の不足を不安視している方は、相当多いものと推察しています。しかし、状況を正しく把握しないまま、マスコミ報道等に踊らされると、節約ばかりのつまらない人生になるだけでなく、悪くすると投資詐欺にカモられてしまうかもしれませんよ。少し立ち止まり、頭を冷やしながら一緒に考えてみましょう。

確かに不安を煽る記事が多いのは事実ですし、私も書いたことがあります(苦笑)。

実際のところはどうなのか、冷静に見る必要があると言えます。

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「老後資金は1億円必要」は正しい??

「そこのあなた! 老後資金は1億円必要ですよ! お持ちでないなら、悲惨な老後生活から逃れるために、投資で1億円を稼ぎましょう!」

などといった話は、最重要警戒に値しますね(笑)。

「老後資金は1億円必要」と言われたら、普通の人は「マジで!?」というリアクションになるのでしょうか?

「なぜ?」と質問すればいいのにと思うのは私だけでしょうか。

それはさておき、老後資金は1億円必要かと言われたらどうでしょうか?

筆者の回答はこちら。

老後の生活資金が1億円必要だ、というのは間違いではありません。60歳で定年を迎えて92歳まで生きるとして、32年間あります。60歳女性の平均余命は28年強ですから、これより少しだけ長生きしても大丈夫なように、ということで92歳で計算してみましょう。

毎月の生活費が夫婦で25万円かかるとすると、9600万円になりますから、これに万が一のときの手元資金を400万円加えると1億円です。

この400万円は、なにかあったときのための備えであり、なにもなければ葬儀代として遺族に相続されるべきものと考えておきましょう。

マジですか!?

老後の生活資金は1億円必要なのですか?

断言してしまうところが驚きでしかありません。

老後の生活費は世帯によりますから1億円必要と断定できないはずですが。

早くもこの記事の信ぴょう性を疑わざるを得なくなります。

「少子高齢化で年金が破綻する」というのは誤解?

年金問題は多くの人の関心事の一つは「年金は破綻するのではないか?」という点にあるのは間違いないでしょう。

筆者の回答はこちら。

日本の公的年金は、現役世代が高齢者を支える仕組みになっています。そのため、「少子高齢化で現役世代が減って高齢者が増えると、年金が破綻する」と思っている人は多いようです。

しかし、専門家のあいだで年金が破綻すると思っている人はほとんどいないはずです。厚生労働省の試算によれば、高齢者の受け取る公的年金はほとんど減らないことになっています。

前提となっている経済成長率等々が楽観的すぎるという批判もありますが、筆者の見るところ、大きな問題はなさそうです。年金支給額の増え方がインフレ率より若干見劣りすることで、生活水準が多少下がることはあるでしょうが、その程度だと思います。

年金制度自体は破綻しないという見解です。

これは私も同意します。

年金制度の破綻は国の破綻に等しいと思っています。

「働けなくなった年寄りは〇ね」と宣告しているに等しいと考えています。

一方で「受け取る公的年金はほとんど減らない」点についてはどうでしょうか。

もともと私自身は年金制度維持のために支給額は減らさざるを得ないのではないか?との見解なので、客観的なデータでもあれば良かったのですが。

また年金支給開始年齢が65歳のままである可能性も考えてほしかったです。

「年金が2000万円不足する」というのは誤解?

また2年前に大きな話題になった「老後資金2000万円不足問題」にも触れています。

数年前、年金が2000万円不足するという報告書が話題となりましたが、不足するというのは誤解です。「高齢者の生活費が年金受給額よりも2000万円多い」というだけの話です。

年金だけでもギリギリ暮らせるけれども、金融資産が2000万円あるから、それを使ってささやかな贅沢を楽しんでいるのが平均的な高齢者の姿です、と言っているに過ぎないのです。

つまり、余裕がない高齢者は年金だけで暮らしているが、余裕がある高齢者はささやかな贅沢を楽しんでおり、それに費やす金額がおよそ2000万円である、という読み方をすればいいのです。余裕のない人でもなんとかなると考えていいでしょう。

「老後資金2000万円不足問題」について書いてあることは正しいかなと思いました。

現在の高齢者の平均生活費が高いんですよね。

老後に2000万円足りないから危険ですよ、という捉え方ではないという主張は適切かなと思いました。

一方で普通の高齢者は質素な生活を送らなければならないのも事実です。

ただし最後の「余裕のない人でもなんとかなると考えていいでしょう」というのはどうかなと思います。

楽観的すぎてよくわからない今回の記事

例えば、今回の記事でも例に上がっていますが自営業の人たちです。

自営業者はサラリーマンと異なり、公的年金は最大でも夫婦合計で毎月13万円しか受け取れませんし、退職金も、企業年金もありません。

しかし、サラリーマンと違って定年がありませんから、元気なあいだは現役として稼ぎ続けることができるわけです。

そもそも定年がないのですから、元気なあいだは働いているとすれば、サラリーマンよりはるかに「老後」が短いと考えていいわけですね。

加えて、自営業者には若いときから老後に備えて蓄えるための優遇税制などもありますから、これも利用しましょう。自営業者は体を壊したときの生活の保証がサラリーマンと比べて心もとないのだから、それも考えて若いときからしっかり貯蓄に励みましょう、というわけですね。

自営業者については年金は少ないけど働き続けるのだから大丈夫というスタンスです。

また若いうちから蓄財しましょうとも言ってます。

さすがに年金でどうにかなるという意見ではなさそうです。

また非正規雇用の人はサラリーマンより低い年金額になるはずですから、どう考えるべきかといった視点もあってよいのではないかと思いました。

今回の記事は全体を通じてちょっと楽観的な見方なのかなと感じました。

まとめ

以上『「少子高齢化で年金が破綻する」というのは誤解?』でした。

いかがでしたか?

最後にまとめです。

年金は破綻しないというのは大方の意見でもありますから、その点については少しだけ安心できるかもしれません。

あとは、結局年金の少ない人は慎ましい生活を送らなければならないこと。

そして、年金の少ない人は貯金しておいたほうがいいこと。

そこまで年金は減らないだろうという予想であることが今回の記事の主張でした。

以下関連記事です。

年金制度はずっと同じとは限りません。

時代に合わせて変化していきますので、ニュースはチェックしておいたほうがいいです。

老後資金の柱、退職金は廃止したり、制度変更したりする企業が増えています。

他にも想定外の出来事で老後資金が一気に失われる可能性もあります。

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