他人事じゃない!父の介護で破綻しかけた50代サラリーマンの悲劇
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
親の介護の話です。
幸い私の両親は健在で二人とも元気ですが、それは介護問題をまだ控えているということの裏返しでもあります。
親の介護に関する記事は他人事とは思えず、ついつい見てしまいます。
今回の記事は一体どのような内容なのでしょうか。
倒れた父親とお金について話していなかった
今回の記事には前編がありました。
50代サラリーマンの父親が脳梗塞で倒れ入院。
一命をとりとめたものの、後遺症が残り、ほぼ寝たきりに。
ここで最初の悲劇が訪れます。
入院費用の支払いの際、
シンゴさんは最初の病院で入院費用の支払いをするとき、父親のおカネをおろすために、銀行の窓口に父親の通帳と印鑑を持って行きました。しかし、いきなり「委任状がないとおろせません」と門前払い……。父親は委任状を書けるような状態ではなかったため、仕方なく、シンゴさんが入院費用の全額を払ったといいます。
「入院費用はなんと1ヵ月10万円以上になりました。相部屋で差額ベッド料は不要だったので、高額療養費制度で月5万くらいだと思っていたのですが…」
あなたは自分の両親がどのくらいのお金を持っているかご存じですか?
私はいまだに知りません。
親のお金の話は私は知りたくて、自分の総資産はオープンにしています。
それに対して親が話したがらないです。
コロナ禍に入ったこともあり、帰省できず直接会うこともありません。
そのため親の資産を把握することがいまだにできておらず、親が倒れたときどうなるのか不安があります。
現在は二人ともいますからどちらか一方が支払えばよいのですが、問題は一人になったときです。
一人になったとき、はたしてお金の話をしてくれるかどうか。
我が家の場合、母親のほうが嫌がるような気がします。
両親と腹を割ってお金の話ができる日は来るのでしょうか?
入院費用を見誤った
あとは思いのほか高かった入院費用ですが、誤算があったようです。
「入院費用は月5万円ほどで済むと思っていた」と言うシンゴさんですが、実際、75歳以上で一般的な所得だと自己負担額の上限は1ヵ月で5万7600円(長期療養の場合、4万4400円になることも)です。
しかし、入院にかかる費用はそれだけではありません。たとえば、食事代は月4万1400円ほど。それだけで入院費と合わせて約10万円になり、そのほかにもリネン代など保険のきかない自己負担もかかってくるのです。
高額医療費制度の存在は知っていましたが、入院に関する費用について誤解があったようです。
これ、実は私も誤解していました。
いろいろとお金がかかるんですね。
入院時の食事代は1食460円が自己負担だそうです。
だから本文中に「食事代は月4万1400円ほど」と書いてあると理解できました。
親ならともかく自分が入院する場合、クリーニングとかも自己負担でしょうから、なかなか大変です。
入院が長期化するような病気にはならないよう気を付けないといけません。
こればかりはコントロールのしようもありませんが。
入院の長期化により費用がさらに膨らんだ
入院はさらなる悲劇をもたらします。
しかも、今回シンゴさんの父親はリハビリ病院に転院したので、入院期間は合計して6ヵ月という長期入院となりました。そのため、シンゴさんは病院に最終的に70万円以上支払うこととなり、さらに、今住んでいる東京と実家の九州の往復やその他もろもろで、最初の半年で130万円ほどを使ったといいます。
入院が6ヵ月に及ぶと70万円以上にもなるのですね。
なかなかの金額です。
さらに遠方に住む子どもは交通費がかさんできます。
半年で130万円の出費はさすがに想定外でしょう。
私も帰省には新幹線を使うことになりますから、何度も往復しているとなかなかの金額になりそうです。
認知症の疑いのある父がお金を使っていた
さらに父の口座から1年で1000万円も減っていることに気づき、調べてみると恐ろしい事実が浮かび上がってきました。
シンゴさんが実家の”家探し”をした際、不審な領収書が複数枚出てきました。
そこには「耐震工事」だの、「シロアリ駆除」だのと書かれています。
あまりに金額が大きいので、領収書に記されている電話番号に電話してみましたが、つながりませんでした。
それだけではありません。台所には、手つかずの段ボールが12箱。なんと、健康飲料らしきものが入っていました。どうやら、ほんとうは必要ではない商品やサービスを購入してしまっているようだということがわかってきました。
「近所の親戚に聞くと、いつからか父親の行動が変で認知症を疑っていたそうです。知らせてくれればいいのに、と思いましたが、連絡を取っていなかった僕が悪いのですよね」とシンゴさんはため息まじりに話します。
これは怖いです。
年寄りの一人暮らしで最も怖い認知症。
この話は私も実体験があり理解できます。
私の祖父が一人になった後に認知症となり、母が家に行くと以前はなかったはずの新聞を購読していたといった話を聞きました。
怖い話です。
親が一人になったときは実家に帰ったほうがいいのだろうかと真剣に考えています。
介護のお金の問題にどんな対策があるか?
介護のお金で困ることは現在の日本では珍しくないようです。
では今回の記事のようなことのないよう、私たちはどう対策をとるのがよいのでしょうか?
金融機関によっては、2枚目のキャッシュカードである「代理人カード」を作れたり、「代理人指定」をしておけたりします。
「家族信託」や「任意後見制度」を利用する方法も考えられます。
親に判断力があるなら、地元の社会福祉協議会が通帳を預かったり入出金をサポートしたりする「日常生活自立支援事業」の利用も選択肢となるでしょう。
なるほど「家族信託」や「任意後見制度」ですか。
ざっくりとした制度紹介は以下のとおりです。
「家族信託」とは、一言でいうと『財産管理の一手法』です。
資産を持つ方が、特定の目的(例えば「自分の老後の生活・介護等に必要な資金の管理及び給付」等)に従って、その保有する不動産・預貯金等の資産を信頼できる家族に託し、その管理・処分を任せる仕組みです。いわば、「家族の家族による家族のための信託(財産管理)」と言えます。
https://kazokushintaku.org/whats/
任意後見制度とは,どんな制度ですか?
本人が十分な判断能力を有する時に,あらかじめ,任意後見人となる方や将来その方に委任する事務の内容を公正証書による契約で定めておき,本人の判断能力が不十分になった後に,任意後見人が委任された事務を本人に代わって行う制度です。
https://www.moj.go.jp/MINJI/a03.html
どのような制度かと言えば、どちらも本人に代わって財産を管理したりするもののようです。
実際の手続きはどうなるかなどはきちんと調べる必要がありそうです。
単純な手続きではなさそうです。
親が倒れるのはいつになるのか分かりません。
親が元気なうちにお金に関して話をしておくのが大事になりそうです。
まとめ
以上『他人事じゃない!父の介護で破綻しかけた50代サラリーマンの悲劇』でした。
いかがでしたか?
親の介護についてはお金がかかる可能性がありますが、親のお金でなんとかしたいところ。
親子で普段からお金に関してもコミュニケーションをとっておかないと、いざというときに困ることがよく分かる事例でした。
私も今年こそは帰省して、少しはお金の話を進めたいものです。
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同様の事例ですが自宅での介護のパターンです。
親も自分自身も老後にお金のかかるハプニングが待ち受けている事例です。
お金の専門家から見て老後にはどのようなお金の誤算が起こりうるかを10個も紹介しています。