億の資産を持ちながら、あなたはなぜFIREしないのか?
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
私自身の資産は億には遠く及びませんが、サイドFIREくらいは意識し始めています。
ただ、人によっては億超えの資産を持ちながら、FIREなどせず会社員とし働き続ける人もいます。
今回は富裕層でありながらサラリーマンを続ける人たちの声に耳を傾けてみたいと思います。
億り人サラリーマン二人
今回の記事に登場する億り人サラリーマンはこちらの2名です。
・JACKさん
バーテンダーや予備校講師と多彩な職歴を歩み、現在は中堅企業の課長職にある兼業投資家。IPO(新規公開株)メインの株式投資、不動産投資、FX、仮想通貨など幅広く投資を行う。
著書に『1万円を1年で100万円に! はじめての人の「株式」投資生活』(ぱる出版 2016/12/3)や『百人百色の投資法』シリーズ(パンローリング株式会社 2016/8/5)がある。
・よしぞうさん
中国株ランキングで常に上位の人気ブログ『よしぞうの投資ライフ(億超えの次へ)』を運営する、AFP(日本FP協会が運営するFP資格)の資格を持つベテラン投資家。一般企業に勤務する兼業投資家。2004年10月、100万円を元手に中国株投資を開始し、2018年、ついに投資資産1億円を突破。
本を出版したり、人気ブログを運営したり、一部の人はご存知の方かもしれません。
億超えの資産を有していながらFIREしない人たちは一体どのようなことを考えているのでしょうか?
記事の中から調べていくことにします。
1億超えでもFIREしない理由1「過去に投資で大失敗した経験がある」
二人に共通して「FIREしない理由」は「過去に投資で大失敗した経験がある」という点でした。
JACKさんは911米国同時多発テロ下の波乱相場で、国内大手都市銀行株で含み損を抱え、リーマンショックで1,000万円以上の損失を食らっている。
よしぞうさんは、2008年のリーマンショックで、2,500万円から900万円へと資産が64%にも減少。さらに2018年には集中投資をしていた保有株の急落により、1億円から6,600万円へと34%も減少する事態を経験している。
暴落による資産減少は安定収入を失い、特に資産運用を当てにするタイプのFIREには大ダメージを与えます。
サラリーマンであることは、一定の収入を保証してくれるため、精神安定剤となるのでしょう。
特に二人とも投資の失敗を経験して資産を大幅に減らした過去があります。
となれば、サラリーマン収入はその後の回復への足掛かりとしても重要な位置づけとなったのでしょう。
1億超えでもFIREしない理由2「子どもがいる」
また、FIREしない二人に共通している点は「子どもがいる」ことでした。
「我が家(4人家族)では月の生活費が40万円、年間最低でも500万円ほど必要です。もし今FIREしたとしたら、1億円あっても、20年間で使い切ってしまいます」(よしぞうさん)。
やはりFIREをしようと思った場合、子どもがいると判断が難しいのでしょう。
自分一人なら決断は簡単かもしれませんし、夫婦二人だけでもお互いの意思を確認しながらFIREすることは可能なのかもしれません。
しかし子どもとなると、想定外の出来事がありえそうです。
例えば記事中に出てきた事例では「留学」です。
もしお子さんが「留学したい」と言ってきたとき、FIRE前に想定しづらい支出でしょうから、お金を理由に断らなければいけないシチュエーションに陥るかもしれません。
親としてはたしてそれは正しいのでしょうか?
1億超えでもFIREしない理由3「年金」
また、よしぞうさんが懸念していたのは「年金支給開始年齢」です。
今、年金支給開始年齢は65歳ですが、私達の老後の頃には70歳、75歳になっている可能性もある。もし早期リタイアしていたら、FIRE当時のライフプランシミュレーションとは事情が変わり、老後に資金不足に陥る可能性があります。
この発言から見えてくるのは、お二人とも「慎重派」なのでしょう。
年金支給開始年齢について、私も現在の65歳から70歳へ延長されるプランをすでに組んで老後資金の計算はしています。
しかし、75歳までの延長はさすがに私も想定していませんでした。
慎重だからこそFIREはせず、会社員を続けるのかもしれません。
1億超えでも会社員でいる理由「FIREしてもしなくても今の人生が楽しいから」
その会社員でいる理由ですが、それぞれの理由がありました。
まずJACKさんは「不動産投資の融資のため会社員であることが武器」とのことでした。
確かに融資を受けるとなればFIREして無職では難しいです。
新たな投資をするためには会社員でなければいけないという理由でした。
一方のよしぞうさんは「FIREするには2億円は必要」とのことで、まだ資産不足と判断しているようです。
2億円とはかなり慎重な計算をしているように見えます。
二人共通していたのは「FIREしてもしなくても今の人生が楽しいから」ということでした。
会社を辞めたいと考える人が多数いる中、「今の人生が楽しい」と言えるのは強いです。
楽しければ辞める必要などありません。
「今後FIREするかもしれない」
今後のFIREの予定については二人の回答に差がありました。
JACKさんはFIREの予定は「ない」ときっぱり回答した一方、よしぞうさんは「想いが芽生えてきた」と揺らぎ始めているようです。
きっかけはコロナ禍。
「コロナ禍に限らず、病気や事故によって亡くなったり、後遺症が残ってやりたい事ができなくなったり、行きたい場所にいけなくなることもありえます。家族と過ごす時間を犠牲にして働き続け、資産を大きく増やしても、それを使うことなく人生が終わってしまったのであれば意味がない。一度きりの人生です。年内は正社員として働き続ける予定ですが、その後、FIREするかどうか、今まさに模索中です」
やはり「今やりたいことをやる」という気持ちは誰もが持っていることではないでしょうか。
しかし「お金がない」ことを理由に多くの人がその選択肢を選べません。
また「貯めた資産を使い切れない」というのも実にもったいないです。
時間をかけて資産を貯めながら、それを自身の経験に還元できていないわけです。
後悔しないような決断をしてもらいたいと思いました。
まとめ
以上『億の資産を持ちながら、あなたはなぜFIREしないのか?』でした。
いかがでしたか?
1億超えの資産があればFIREできそうな感じがしますが、FIREする・しないの判断は人それぞれであることがよく分かったのではないでしょうか。
私の場合、サイドFIREしたところで何をしたいかが見つかっていません。
ただ仕事のストレスから解放されたいというだけの話です。
そんな状態で完全FIREなどしたら、おそらく暇をつぶすためにビジネスの世界に戻ることでしょう。
FIREは「目的」ではなく「手段」です。
何のためにサイドFIREしたいのか、空けた時間で何をしたいのか、改めてじっくり考えてみたいと思います。
以下関連記事です。
私個人としてはサイドFIREに向けて少々悩んでいます。
FIREの資金作りにはいろいろなパターンがあるようです。
FIREすれば自ずと年金が減ることは覚悟しなければいけません。