「メルカリ」にはまる中高年が急増の「意外な事実」と「納得の理由」
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
お金と関係なさそうですが、個人的にタイトルに惹かれましたので取り上げてきました。
メルカリと中高年が全然つながるイメージがありません。
一体どういうことなのでしょうか?
メルカリが中高年の心を捉えた
まずは冒頭の一節から。
社会インフラとしてすっかり定着した感のあるフリマアプリ、メルカリ。利用者はもっぱら若年層かと思いきや、近年はここにどっぷりはまり込む中高年が少なくないという。
メルカリに中高年がどっぷりはまり込む?
全く想像つきません。
その理由をメルカリ本社に問い合わせた回答がこちら。
「外出リスク、巣ごもり需要が主因です。自宅の掃除や整理整頓を機に出品される方や、在宅時間を楽しむためのエンタメ・ホビーのカテゴリー内の商品を購入される方が増えたことが考えられます」(メルカリPRグループ プロダクトPR 竹井千翔氏)
巣ごもり需要であれば中高年だろうと若年層であろうと関係ないはずです。
しかしデータでも60代以上の積極的な活用が見て取れるようです。
メルカリがネット上で60代以上の男女1236人を対象に行った調査では、会員1人当たりの平均年間出品数が20代の39個に対し、60代以上が72個と2倍近くに上るほか、年間の利用者数と購入商品総数がともに前年度比約1.4倍、出品商品総数も同約1.6倍と激増した。この間メルカリ側でも、発送時の梱包を簡単にする工夫をこらす、人に会わずにモノを発送できるメルカリポストを設置するなどの施策を行っている。参入の壁である「めんどくさい」を排除するためだ。
60代会員1人当たりの平均出品数が20代の2倍近くあるとは衝撃です。
それにしても「めんどくさい」を排除しただけでこれだけの出品数になるとは思えません。
何か他の理由があるはずです。
他人とつながっている感覚が嬉しい
中高年のメルカリ利用について、経済アナリストの森永康平氏は以下のように指摘しています。
「自分が欲しいものを探して決済するだけのEコマースに対し、フリマアプリは自分が欲しいものを先に買っていた人から商品を買うことになるため、アプリ内でのコミュニケーションを通じて、自分と価値観が合う人との対話を楽しんでいることが考えられます」
アプリ内でコミュニケーション?
メルカリを使ったことのない私からするとよく分かりません。
しかし、これを裏付けるような記述がありました。
同調査でも、「売買相手に親近感を覚えますか?」という問いに「覚える」「やや覚える」と答えた人が計34.8%に上り、自由回答には「つながっているささやかな嬉しさを感じた」(60代女性)、「ちょっとした一言がとてもいいコミュニケーションになっていると感じる」(70代女性)、「送った商品へのアドバイスに感謝され、しばらく売買から離れた会話を繰り返していた」(60代男性)等々、コミュニケーションそのものに意義を見出しているのがわかる。
また、「利用後に意識に変化はありましたか?」という同調査の別の問いに、62.1%が「あり」と答えており、うち15.8%が利用後の意識の変化として「社会との繋がりを感じる」を挙げているのもその裏付けとなろう。
メルカリを全く利用しない私からすると全く理解不可能な事態が起こっているようです。
前出の森永氏が次のように語っています。
「私が一番『なるほど』と膝を打ったのは、フリマアプリが新型コロナウイルス感染症によって奪われた密なコミュニケーションの場を提供し、シニア世代の孤独感を和らげている可能性があることでした」
メルカリがコミュニケーションの場となり中高年の孤独感を和らげる。
気づきもしない盲点でした。
老後の不安は「孤独」
ここまで読んできて、一つ気づいたことがありました。
それは老後の不安についてです。
よくあるアンケートでは老後の不安と言えば「お金」になることが多かったのですが、今回の調査には異なる回答が見られました。
それは「孤独」に対する不安です。
実は、メルカリはこの調査で、「老後の不安について当てはまるものをお答えください」とも問いかけている。すると、60代以上の男女の22.2%が「孤独、社会との関わりが希薄になる」ことを心配していて、「お友達と会うことができなくて寂しい」(70代女性)、「少し距離がある家族以外の友人、知り合いとの交流が一切なくなり(中略)コロナ流行前の生活には永久に戻れないのではないかと思うと気が滅入る」(60代女性)、「子供や孫たちに会えなくなり、寂しい気持ちが募った」(60代男性)と、孤独・孤立を訴える自由回答が散見された。
そもそもメルカリに出品するということは、所有品を売却してお金を手に入れることが目的のはずです。
おそらくコミュニケーションを目的に出品する人はそういないのではないでしょうか。
しかし、出品してからいろいろな気づきがあるのでしょう。
そして中高年ともなると処分したい所有品も多くなっているのかもしれません。
結果として出品が増加し、それとともにコミュニケーションの機会も増える。
意外な形でネットの世界にどっぷりはまる中高年を見た気がします。
記事の最後の一節は素敵な文章で締めくくられていました。
誰もが思い出を共有することで孤独を癒やしたい、と心のどこかで求めている。メルカリというツールを活用すれば、顔は見えずともそのカプセルを一緒に開いて、深く共鳴し合える人を見つけ出せる。その意味で、大切な物を手元に置くことは、孤独を癒やす最高の処方箋なのかもしれない。
私はメルカリを使わないが多くの人は使う価値がある
こんな素敵な文章の後で大変恐縮ですが、私はメルカリを使いません。
まず、売るほどのものがないこと。
そして売るのが面倒くさいこと。
この2点が非常に大きいです。
私のキーワードは「面倒くさい」ですから。
一方で購入者としては、中古品が嫌い。
この1点に尽きます。
さすがに本くらいは中古品を買うことが増えましたが、頻度が多いわけではありません。
古着など買ったことなければ、そもそも古着屋に入ったことすらありません。
私はメルカリを使いたいとは思いませんが、多くの人にとっては利用価値があると思います。
その理由は「不用品をお金に換えることができるから」です。
転売ヤーのような人たちはいなくなってもらうに越したことはありませんが、本当に不要となったものを必要とする人に売るのは非常に良いことだと思います。
家の中のものが減りますし、お金も少しばかり戻ってきます。
一石二鳥で悪いことはないでしょう。
何と言っても貯金の第一歩は「断捨離」です。
貯金は不用品を処分して、ものの少ない暮らしを実現することが重要なのです。
まとめ
以上『「メルカリ」にはまる中高年が急増の「意外な事実」と「納得の理由」』でした。
いかがでしたか?
まさかコミュニケーションにメリットを感じてメルカリを利用している中高年が増加しているとは思いもしませんでした。
そしてメルカリがいよいよ社会的インフラとしての役目を負い始めたのかと思うと驚きを隠せません。
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