年金31万円。共働き夫婦「徹底した節約生活」でも老後破綻の危機

年金31万円。共働き夫婦「徹底した節約生活」でも老後破綻の危機

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

「資産形成ゴールドオンライン」に掲載された記事です。

昨年末に見かけた記事なのですが、紹介しておきたいと思い、2023年に入ってから日の目を見ることになりました。

記事のタイトルから気になったのですが、中身もちょっと引っかかるところがあり、今回ご紹介することにしました。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ←こちらのクリックをお願いします。

将来の家計支出は平均ではなく現在から推測する

まずは老後の家計支出について。

平均額としては以下の金額だそうです。

【高齢者夫婦の平均的な家計支出】

実支出:255,100円

(内訳
食料:65,789円
住居:16,498円
光熱・水道:19,496円
家具・家事用品:10,434円
被服及び履物:5,041円
保健医療:16,163円
交通・通信:25,232円
教育:2円
教養娯楽:19,239円
その他の消費支出:46,542円
非消費支出:30,664円

まず注意すべき点は「平均」ではなく実際の数字で自分で計算することです。

自分で計算せずに鵜呑みにしたせいで巻き起こったのが「老後資金2000万円問題」です。

支出は現在の支出が分かっているわけで、老後の支出の一部は予想できるはずです。

また、上の数字で見ると「教育:2円」なんてありえない支出額です。

よって平均ではなく実際の数字から予想すべきです。

ちなみにこの平均だと夫婦二人で月25万円の支出。

多すぎやしませんか?

老後資金をできるだけ長く維持しようと思えば支出を少なく抑えるのはマストです。

現役時代から支出削減に努めておけば、当然老後資金も貯まりますから圧倒的有利になります。

年金見込み額も平均ではなく「ねんきんネット」で

老後生活を支えるメインの収入は、多くの人の場合、公的年金になるでしょう。

人によっては収入が公的年金のみになる人もいます。

老後の生活を予測する上では、自分が将来受け取る年金がいくらになるかを把握しておくのは必須と言えます。

記事では老後に手にする年金額は「平均」から考えようと書かれています。

しかし私はベストな方法ではないと考えます。

なぜなら、平均はあくまで平均であり、実際に自分の受け取る年金と一致しないからです。

自分が受け取る年金額を推測するには「ねんきんネット」がベストです。

これまで支払ってきた年金の情報は完全に網羅されていますし、今後のシミュレーションも可能です。

自分が今後どのような働き方をするか、予定を立ててあるならばその予定に合わせてシミュレーションできます。

当然「繰り上げ受給」「繰り下げ受給」した場合のシミュレーションも可能です。

そしてシミュレーションは4パターンまで保存できるので、作成したものを比較したりできます。

よって「ねんきんネット」は老後資金計算におけるマストツールとしてブックマークしておくべきです。

老後生活を一変させる「突発的な支出」

記事の例では年金31万円、支出が25万円なら老後の生活は十分やっていけそうです。

しかしそうは問屋が卸さないのが老後生活。

予定していない「突発的な支出」が発生します。

パッと思いつくところは以下の5つです。

老後生活を一変させる「突発的な支出」

1.医療費
2.介護費
3.住居問題
4.子ども・孫への援助
5.終活

医療費・介護費は自分ばかりではなく親や家族という場合もあり、本当に計算しづらいと思います。

住居問題は老後のリフォームや老朽化による改修とか。

家電の故障による買い替えなんかもあり得ます。

子どもがいる場合は援助が意外な支出です。

そして終活。

こちらは突発的ではありませんが、一定額は残して死ぬようにしないと遺された家族に迷惑をかけます。

老後資金を貯めておく理由はこれらに対応するためです。

これらの合計で2000万円用意しておけば、ある程度は対応でき、それ以上貯めておけばその分余裕ができるといった構図です。

あと、今回の記事で要注意点があるとすれば、年金を31万円ももらえる世帯はそう多くないという点です。

夫婦共働きで相応の給与を得てきた世帯でないと難しいでしょう。

まとめ

以上『年金31万円。共働き夫婦「徹底した節約生活」でも老後破綻の危機』でした。

いかがでしたか?

改めて老後資金問題を考えるきっかけになりましたでしょうか?

個人的なおすすめは「ねんきんネット」です。

「ねんきんネット」を使いこなすかどうかで老後資金計算の精度は大きく変わるでしょう。

以下関連記事です。

老後不安は実は誤解から生じている可能性があります。

漫画家・弘兼憲史が絶対になくならない老後不安に対し答えを2つ用意してくれています。

繰り下げ受給は推奨しますが、75歳まで繰り下げるのはさすがに推奨しません。

スポンサーリンク