厚切りジェイソンのFIRE達成は計算上の話で収入は止めていない
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
厚切りジェイソンのFIREに関する記事です。
「FIRE卒業」という名の「FIRE失敗」した人たちには耳の痛い話になっています。
厚切りジェイソンの「FIRE達成」はあくまで計算上の話
今回の記事のハイライトは記事の序盤に出てきました。
「僕が言うFIREはあくまでの計算の話で、支出×25(倍)の総資産があれば達成だと思っている。芸能活動やITの仕事などまだ色々なことをやっていて、収入が止まったわけではない。今FIRE卒業と言っている方々は収入を完全に止めていた人なのかなと感じているが、僕としては“自由になった”という気持ちのことだ」
厚切りジェイソンの「FIRE達成」とは「目標としていた資産額が貯まった」ということを意味しており、収入を断ったわけではないと語っています。
あくまで「気持ち」だと。
それに対して昨年末から話題となった「FIRE卒業」民は、本当に仕事を辞めた人たちです。
はたしてこのコメントを見て馬鹿正直に会社を辞めた「FIRE卒業」民は何を思うのでしょうか?
「FIRE」とは「経済的自由と早期リタイア」と訳されますが、厚切りジェイソンは実際に仕事を辞めたわけではありませんでした。
ただでさえ普通のサラリーマンよりは収入が多いと推測されるのに、です。
おそらく厚切りジェイソンは仕事を辞めるつもりはハナから無かったのでしょう。
FIRE達成者は判断が甘すぎ
当ブログでは過去に記事にしてきましたが、FIRE達成者のデータも調べていました。
FIRE達成者で最も多かったのは「3000万円未満」。
そして60%を超える人が「5000万円未満」でした。
その程度の資金で会社を辞めて悠々自適な生活を送れるならば、どれだけ多くの人がFIREしているか。
よく考えれば分かるはずです。
しかも、20代・30代で会社を辞め、定期収入を手放すとは何と愚かなことでしょうか。
そもそも相場が上昇し続けるはずもありません。
時に下落し、時には大暴落します。
下手したら資産が一気に半減します。
定期収入を手放した状態で暴落が来たら、もはや耐えられないでしょう。
若さゆえでしょうか。
すべてにおいて判断が甘いというか、自分の都合の良いように解釈していたというか。
人生そんなに甘くありません。
結局のところ、「FIRE達成」とは名ばかり。
「FIRE達成」とは単に「FIREスタート」に過ぎません。
何も成し遂げていないのです。
これからの「FIRE」とは?
では、これからFIREを目指して成功させるにはどうすればよいのでしょうか?
まずは「資産額をより大きくする」ことです。
少なく見積もっても1億は必要だと考えるべきです。
理由は、これからの時代は物価上昇が続いていくことを想定しておくべきだからです。
物価上昇が続けば「4%ルール」も通用しなくなります。
だったら最初から資産を多く見積もっておくべき、という考え方です。
次に「フルFIREではなくサイドFIREを目指す」ことです。
定期収入を失うことがどれだけ精神衛生上よくないかは経験してみないと分からないでしょう。
FIRE失敗した人は身に染みて分かったと思います。
また、投資からの収益が安定的に入ってくるわけではないことも十分理解できたと思います。
会社を辞めて、投資益のみで生活していくことなど、極めて難しいのです。
よって、会社を辞めたとしても何らかの労働収入を得れば、「暇すぎる」という問題も同時に解決できます。
そして「FIRE突入は50代になってから」です。
日本に住んでいれば、老後に年金という安定収入を得られます。
ある程度の金額の年金を受け取るには、一定以上の年齢までサラリーマンとして働いておくとよいでしょう。
50歳まで働けば、10万円以上は受け取れる人が多いはずです。
50歳では「もはやFIREではない」と思われるかもしれません。
しかし、老後も働き続けることが推奨され始めた現在であれば、50代で会社を辞められることは「早期リタイア」以外の何物でもありません。
FIREに憧れを抱くのは十分理解できますが、現実が甘くないことも理解すべきです。
今後も経済状況や社会保障制度などが変わっていくはずです。
一度会社を辞めると、収入を戻すのはなかなか難しいですから、退職の判断は慎重に行うべきです。
まとめ
以上『厚切りジェイソンのFIRE達成は計算上の話で収入は止めていない』でした。
いかがでしたか?
仕事が嫌で、会社を辞めたい気持ちはものすごくよく分かります。
しかし、現実が甘くないことも理解しなければいけません。
少資産でのFIREは失敗するに決まっています。
FIREに踏み切るなら、綿密な計画を立て、最悪の事態を想定し、資産が半減しても大丈夫というくらいになってからでしょう。
以下関連記事です。
FIRE達成時には意外なまでに金額の少ない人が多いようです。そりゃ失敗するはずです。
このインフレ下ではFIREの前提であった4%ルールは通用しませんでした。
投資歴25年以上のパックンが最初から FIREを目指さしていません。