FIREしたけど1年で2000万円失い再就職。失敗者の生の声を聞く
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
最近はFIRE関連の記事が増えてきたのですが、どれもこれも「FIRE卒業」関連ばかり。
今回は実際に「FIRE卒業」した人の生の声をお伝えします。
FIREしたら資産2000万円減少し再就職
今回の主役は「カイト」さんです。
もしかしたらYoutubeで動画を見たことのある人がいるかもしれません。
東京都在住の30代男性です。
投資を始めて資産は以下のグラフのように増えていったそうです。
コロナショック以降の株価上昇局面を経て2021年12月には7500万円まで資産が増加。
そしてFIREに踏み切ったそうです。
ところが2022年に入ると状況は一変。
皆さんもご存知のとおり、2022年はロシアのウクライナ侵攻、アメリカのインフレ、原油価格の高騰といった出来事が立て続けに発生し、株価は世界的に低迷しました。
カイトさんの資産はFIRE開始から約1年で総資産は5600万円まで、実に2000万円近く減少したといいます。
そしてFIRE卒業を決断し、現在は再就職しています。
FIRE卒業者の生の声
記事ではカイトさんにいろいろと質問しており、FIRE卒業者の生の声が聞ける貴重な機会となっています。
質問と回答をいくつか引用してご紹介します。
2021年12月に退職したのはどうして?
もともとは資産を1億円にできたら、FIREしようと考えていました。年間で3~4%の利回りがあれば生活できると思ったためです。2022年も上昇相場が続くと思っていたこと、自由な生活に憧れていたことから、思い切って退職した形になります。
まず1つのポイントが出てきました。
「2022年も上昇相場が続くと思っていた」点が非常に甘いです。
相場はどっちに転ぶか分からないのですから、最悪の場合は想定しておかなければいけません。
FIREを卒業した経緯を教えて。
定期的な収入を得るのが難しくなったためです。私の保有資産の多くは(保有での)配当はそこまで期待できないものでした。売却して、高配当の金融商品に切り替えようと思っていたのですが、市場の下落で売るに売れない状況となってしまいました。
現金は少しは保有していましたが、もって2年ほど。副業の調子も落ち込んでいましたし、2年後に株価が復活している保証もありません。このままでは耐えられないと思いました。
私が思うのは「若い」の一言でしょうか。
今の若い人たちは、リーマンショックのような大暴落を経験せず、順調に株価が上昇する局面しか知りません。
コロナショックはその後の急激な反転上昇により、暴落の影響はあっという間に無くなりました。
本当の大暴落を経験すれば、回復までに何年も要することが分かっているはずです。
いろいろな想定ができていない点は気になりました。
FIRE関連の経験を振り返って思うことは?
定期的な収入源を失うと、人間は不安に陥りやすくなると思いました。高配当株や債券など、配当を期待できる金融商品にリバランスしてから、退職するべきだったと思います。ただ、FIREしたことを後悔はしていません。若いうちに経験ができて良かったと思います。
メンタルの弱さも問題でしょう。
本当に苦しい場面に初めて遭遇し、そこで気づいたのだと思います。
定期収入を失うことがどれだけ不安になるかということを。
自分のメンタルを把握しておくことも非常に重要です。
憧れだけで会社を辞めると、一気に精神的に不安を覚えることは教訓として覚えておくべきでしょう。
FIREを目指したい人に伝えたいことは?
金融商品は暴落することもあるので、耐えられる準備をしておくことですね。余裕がないと精神的にもつらくなります。もしもの生活費を多めに用意しておく、安定的な配当が期待できる金融商品に変えておくといった、事前の準備が大切だと思います。
また、FIREすると他人との接点が少なくなります。何もしない生活も長く続くと、良くないかもしれないので、投資以外の目標を持ってみること。自由な時間を使って、多少の責任感があることに挑戦してみてもいいかもしれませんね。
「精神的な安定」と「やりがい」。
私がサイドFIRE(セミリタイア)を推奨する理由でもあります。
ちょっとした労働は一定の定期収入とやるべきことを作ってくれます。
会社を辞めたいからFIREを目指すのに結局働くのって意味がないのでは?と思われるかもしれません。
しかし、上記の問題を解決してくれる策としての少労働です。
少しの労働でFIRE生活が安定するのであれば、それは十分アリではないでしょうか。
FIREは達成することが目標なのではなく、FIRE生活を継続することが重要です。
FIRE達成はゴールではありません。
むしろスタートであり、たった1年で退場するのは失敗以外の何物でもありません。
今回の記事は、安直な思いでFIREを目指すのは辞めるべきであり、周到な準備が必要であることを教えてくれる良い教訓となったはずです。
まとめ
以上『FIREしたけど1年で2000万円失い再就職。失敗者の生の声を聞く』でした。
いかがでしたか?
リアルなFIRE失敗者の声は、やはり考えが甘かったです。
私たちは失敗した人の声を活かさなければいけません。
本気でFIREを成功させたいなら1億円以上の資産を作り、数年間収入が無くても大丈夫、くらいな鋼のメンタルを手に入れる必要があります。
メンタルが弱い人はFIRE自体を諦め、まずは最低でも7000万円以上の資産を作ることを目標にするとよいでしょう。
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