大企業40歳サラリーマンの大誤算!20年後に手にする退職金額は?

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

今回は「資産形成ゴールドオンライン」に掲載された退職金に関する記事です。

退職金の無い会社に勤務する私からすると非常にうらやましい退職金。

しかし退職金の置かれた現状を知っておかないと、将来痛い目に遭う可能性があります。

それでは早速見ていきましょう。

現在の退職金の相場はどれくらい?

そもそも、現在退職金はいくらくらいなのでしょうか?

勤務している会社によって、そして勤務年数によって人それぞれでしょう。

記事では退職金に関するいくつかのデータが紹介されておりました。

まずはどちらかと言えば大企業寄りのデータから。

大学卒・総合職・
60歳定年
高卒・総合職・
60歳定年
一般社団法人日本経済団体連合会
『2021年9月度 退職金・年金に
関する実態調査結果』
2,440.1万円2,120.9万円
中央労働委員会
『令和3年賃金事情等総合調査』
2,563.9万円1,971.2万円

2つのデータを見た率直な感想は、大卒の退職金額の多さもですが、高卒でも2000万円オーバーの退職金に驚きました。

なかなか高額です。

大企業で60歳まで勤務した場合、退職金の相場は2,000万円程度になりそうです。

一方、中小企業はと言うと、東京都産業労働局『中小企業の賃金・退職金事情(令和4年版)』によると大卒の定年退職で1,091.8万円だそうです。

よって大企業の半分程度。

地方の企業なら、さらに少なくなるのではないでしょうか。。

退職金の使い道は「ローン完済」

私のように退職金の無い企業に勤務している人間からすると「老後資金が2,000万円用意されるわけだからうらやましい」と考えていました。

2,000万円あれば、老後資金の何年分になるのでしょうか?

そして、多額の退職金をもらえる人の老後は安泰だろうと考えていました。

しかし、一部の人退職金の使い道は、どうも「老後資金」ではない人がいるようです。

その使い道は「ローン返済」。

住宅ローンを退職金で一気に返済しようと考えている人がいるのです。

退職金がなく、住宅ローンもない私には想像つかない利用法でした。

住宅ローンは、私の認識では定年までに完済できるよう組むものと思っていましたが、どうやら違ったようです。

ハナから退職金を当てにして、ローンを組んでいるのだそう。

住宅ローンの残額次第ですが、もしローンが1,000万円残っていたら、退職金2,000万円なら1,000万円が手元に残るので、まあ良しと言えるかもしれません。

退職金を当てにしてはいけない理由

ただし、です。

退職金を当てにしすぎるのは問題がありそうです。

その理由は、退職金が年々減少しているからです。

厚生労働省『就労条件総合調査』によると、2017年調査時点で退職金が支給されない企業はおよそ2割ほどあり、そもそもあてにする退職金がないという状況。さらに退職金の平均額も年々右肩下がり。1997年で2,868円だったのが、2017年には1,788万円と、20年で1,000万円以上も減っているのです。仮にこのペースで減少すれば、大企業勤務・40歳のサラリーマンが60歳定年を迎えるころには、退職金は1,000万円に。ローンを完済したら、すっからかんになります。

なんと20年で1,000万円減っていると言うではありませんか。

もし同様に20年で1,000万円減るとしたら、2,000万円を予定していた人は1,000万円になります。

先ほどの例であれば、住宅ローンの返済で終了。

老後資金に回せるお金は1円も残らない計算です。

もちろん単純なモデルで話をしていますので、状況は人によって大きく異なるでしょう。

もし退職金の金額を事前に調べられるのであれば、調べておくに越したことはありません。

また、そもそも退職金自体を当てにしないで生きることも必要です。

忘れていて、大金が入ったらラッキー、くらいのほうがショックを受けずに済むのではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたか?

退職金のある人も、安心はできない状況にあることがご理解いただけたのではないでしょうか。

少なくとも、私たちの世代より上の人たちよりは受け取れる退職金は少なくなりそうです。

多額の退職金を織り込んだマネープランは、将来大きな危険が伴うかもしれません。

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