木下勝寿社長が語る「FIREはやめたほうがいい」と断言できる理由

木下勝寿が語る「FIREはやめたほうがいい」と断言できる理由

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

「ダイヤモンド・オンライン」に掲載されたFIREに関する記事です。

木下勝寿(きのした・かつひさ)氏をご存知でしょうか?

株式会社北の達人コーポレーション代表取締役社長として知られる注目の経営者です。

実はこの方、少しだけFIRE歴があります。

そのときの経験から「FIREはやめたほうがいい」と語っています。

一体何があったのでしょうか?

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会社を辞めたら時間がたっぷりあるのに忙しい

この方、元々リクルートの営業マンでした。

5年間働いて会社を辞めています。

その後、独立・起業するまでの2年間を本人は「FIREのような生活」と言っています。

辞めたときの心境を次のように書いています。

「これからは時間がたっぷりある。
思う存分寝られる生活をするぞ!
今まで時間がなくてやれなかったことをいっぱいやるぞ」

FIREを目指す人は会社を辞めたらこんな感じで時間を使えると思っているかもしれません。

しかし木下勝寿氏が陥った状況がこちら。

「寝たいときに寝て」
「起きたいときに起きて」
「お腹がすいたときにごはんを食べて」
「読みたい本を読んで」
「見たいビデオを見て」

 と本能のおもむくままに暮らした。

 すると「たっぷりある」と思っていた時間は「意外とない」ことに気づいた。

 24時間、毎日ぼんやりすごすと、あっという間に終わってしまう。

 単純に「忙しさ」のレベルが下がってしまった。

これ、分かりますね。

本能の赴くままに生活すると、人は高い確率で怠惰になっていきます。

なぜFIREはやめたほうがいいか?

木下勝寿氏がFIREをやめたほうがいいという理由は時間の使い方にありました。

働いていたときの時間の使い方をキープしたまま退職し、空いた時間を別のことに使えば、有意義でゆとりのある生活ができたのだろうが、いったん「時間はたっぷりある」とマインドセットしてしまうと、今まで短時間でやれていたこともダラダラやるようになり、結局やるべきことができず、「時間が足りない」「忙しい」と感じてしまう。

 私の経験では、24時間は「本能のおもむくままダラダラしながらも、最低限やるべきことをやる」には短すぎる。

 よって「最低限やるべきことをやる」なら、「本能のおもむくままダラダラすごす」のは完全な休日のみにしたほうがいい。

会社を辞めてストレスは無くなるかもしれませんが、やることも無くなります。

時間があると思うとダラダラ過ごしてしまい、気づけば時間がなくなっている。

このような過ごし方が、あなたの目指すFIREなのでしょうか?

ちなみに木下勝寿氏は別の記事で「FIREして何もしていない状態は、もはや生きている価値がない」とさえ語っています。

なかなか手厳しいですが、FIREしてみた実際の体験談ですから、耳を傾けておく必要はあるでしょう。

人それぞれ「生きがい」は違う

ただし、です。

この人は元々FIREを目指していた人ではないと思います。

なんと言ってもリクルート出身ですから元々起業意欲が高く、会社を大きくすることが人生の目標であり生きがいのような人のはず。

そんな人がFIREのような生活に馴染めるはずがありません。

木下勝寿氏には「仕事が嫌でFIREしたい」人たちの気持ちは理解できないはずです。

「生きがい」は人それぞれ違いますから。

木下氏は「知人にもFIRE状態の人が何人かいるが、楽しそうには見えない」とも語っていますが、おそらく知人にもFIREを目指している人はいないはずです。

よって、一応参考程度に聞いておくにとどめてよいとは思います。

会社を辞めた後の時間の使い方は要注意

それでも、先に述べられた時間の使い方については真剣に考えておくべきです。

会社を辞めると時間が完全自由の使い放題。

それ故に、やることが明確になっていないとただただ時間を持て余すだけの生活に陥ります。

一体何のためにFIREしたのかを考え直す羽目に遭うことでしょう。

当ブログでは何度も語っていますが、何のためにFIREするかは決めておくべきです。

そして、時間割のようなスケジュールをちゃんと決めて生活しないと、単なる怠惰な生活に陥ってしまいます。

「会社を辞めたい」という気持ちばかりが先走り、後先を考えずに行動するのだけはやめるべきです。

まとめ

以上『木下勝寿社長が語る「FIREはやめたほうがいい」と断言できる理由』でした。

いかがでしたか?

実は木下氏はFIREには否定的ですが、「経済的自立」に関しては否定していません。

私も同意です。

FIREしても何をやりたいかが明確になっていない人は、まず経済的自立を目指し、資産形成するのがよいのではないでしょうか。

早期リタイアするかどうかは、お金が貯まり、やることが明確になってからの判断でも十分ではないかと考えています。

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